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『Maui Women’s Pro』 タイラー・ライトが5勝目を決めた!


PHOTO:© WSL/Poullenot

全10戦で争われた2016年の「Women’s Samsung Galaxy Championship Tour」
マウイ島・ホノルアベイで開催されていた最終戦の『Maui Women’s Pro』が現地時間12月3日に終了。

十分なサイズでパーフェクトコンディションに恵まれた昨年と一転してスモール〜ミドルサイズでの僅かなミスも許されない緊迫した戦いを制したのはタイラー・ライト(AUS・写真上・下)でした!

「ファイナルの後半、海を見て何かが起こると思ったの。私はただ波に乗っただけ。全く問題は無かったけど、それはマイクロ(グレン・ホール)が良いポジションを教えてくれたおかげでもある。大きな助けとなったわ。あとは自分自身でチャンスを最大限に活かしただけよ」

ファイナルは2014年、2015年と2年連続でホノルアベイを制し、昨年3度目のワールドチャンピオンを決めたカリッサ・ムーア(HAW)と対戦。
波数が少ない中、序盤にパワフルなターンの連続で9.00をスコアしたカリッサがリードを握っていましたが、タイラーは終了間際にニード3.68のシチュエーションでプライオリティを上手く使い、セットをキャッチ。カービングにインサイドセクションまでメイクして7.83。
逆転に成功し、今シーズン5勝目、ホノルアベイでは初の優勝を手に入れていました。


PHOTO:© WSL/Poullenot

「このイベントは今年最後であると同時に来シーズンの準備にもなったわ。タイトル獲得の後にもう一つ優勝を重ねることが出来たのは素晴らしいことよ。これから家に帰って友人や家族とゆっくり時間を過ごし、休みたい。正直、信じられないほど素晴らしい年になったわ。私を支えてくれた皆に感謝している」

マット・ウィルキンソン(AUS)との兼任コーチで驚くべき手腕を発揮したマイクロことグレン・ホールと共にシーズン前半から圧倒的な強さでトップを駆け抜け、ここ数年、カリッサとステファニーによって独占されていたワールドタイトルの座を奪ったタイラー。
最終戦でカリッサを敗ったことで新しい女王の威厳を保つことにも成功し、来シーズンも他の選手にとって恐ろしい存在であり続けることでしょう。
一方、ツアー2年目のタティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、最終戦ではルーキーのキーリー・アンドリュー(AUS)と新勢力の活躍も目立ち、シルヴァナ・リマ(BRA)がQSトップで再び返り咲きを果たすため、2017年は非常に興味深い年になりそうです。

「このイベントのためのインスピレーションは、私が今年行った全てと同じ流れ。前半のラウンドではルーキーのキーリーが強かったけど、今日SFで抑えた。カリッサとは今まで8度もファイナルを戦い、彼女が7度も勝っていたの。凄いよね。毎年、カリッサには多くを学ばせてもらっているの。今年は初めてそれを活かし、’期待通りのワールドタイトル候補者’として仕事を成し遂げることが出来たわ。これから私達の本当の戦いが始まるわよ!」


PHOTO:© WSL/Poullenot

惜しくも優勝を逃したものの、QFから始まったファイナルデイで唯一9ポイント台をマークしていたカリッサ(写真上)
イベントを通してもトータル3本の9ポイント台にQFで出した9.57のハイエストスコアと勝負には負けながらも、ライディングだけで言えばタイラーを上回っていたと言えます。

「ここはツアーでも大好きなスポットの一つだし、自国の海でサーフィンするのは最高よ。友人や家族の支えの元、ファイナルに進めてストークしているわ。ツアーでは毎年自分自身について学び、自分を見つめ直すの。来るべき2017年もこのままやるべきことをこなし、新しいことを学びたい」

最終戦の結果によって2017年のトップ17も決定。
シルヴァナ・リマ(BRA)、ブロンテ・マコーレー(AUS)が加わる一方、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、アレッサ・クイゾン(HAW)、チェルシー・ツアー(BRB)が脱落することに...。


PHOTO: © WSL/Sloane

なお、オアフ島・ノースショアのサンセットビーチで開催中のトリプルクラウンの第2戦『Vans World Cup』はR3が終了。
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真上)、ケリー・スレーター(USA)を始め、マット・ウィルキンソン(AUS)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ジャック・フリーストーン(AUS)、フィリッペ・トレド(BRA)、エイドリアン・バッカン(AUS)、ガブリエル・メディナ(BRA)、ジャドソン・アンドレ(AUS)、ジェレミー・フローレス(FRA)、アダム・メリング(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、カイ・オットン(AUS)、ミゲル・プーポ(BRA)、ジョーディ・スミス(ZAF)と多くのCT選手がラウンドアップ。

ハワイアンではビリー・ケンパー、トリー・マイスター、クオリファイのギリギリラインにいるエゼキエル・ラウ(HAW)、フレデリコ・モライス(PRT)、マーク・ラコマー(FRA)、イアン・ゴウベイア(BRA)も勝ち上がっています。

『Maui Women’s Pro』結果
1位 タイラー・ライト(AUS)
2位 カリッサ・ムーア(HAW)
3位 キーリー・アンドリュー(AUS)、コートニー・コンローグ(USA)
5位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、ココ・ホー(HAW)、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、マリア・マニュエル(HAW)

WSL Women’s Samsung Galaxy Championship Tour
2016年最終ランキング
1位 タイラー・ライト(AUS) 72,500pt
2位 コートニー・コンローグ(USA) 60,700pt
3位 カリッサ・ムーア(HAW) 57,200pt
4位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW) 50,300pt
5位 ステファニー・ギルモア(AUS) 42,500pt

WSL公式サイト

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