コンテスト
『Maui Women’s Pro』開幕!
PHOTO:© WSL/Scholtz
フランスでのタイラー・ライト(AUS)の感動的なワールドタイトル獲得から1ヶ月強、マウイ島が誇る世界有数のライトのポイントブレイク、ホノルアベイでウィメンズCT最終戦『Maui Women’s Pro』が現地時間11月23日に開幕!
初日はホノルアベイとしてはスモール〜ミディアムサイズとなる3-4ftレンジ。波数は少なかったものの、世界トップのコンテストにふさわしい素晴らしいブレイクもあり、ワイルドカードを決めるトライアルからメインラウンドのR2までが一気に進行しました。
R1ではタイラー(写真最上部)を始め、タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、コートニー・コンローグ(USA)、カリッサ・ムーア(HAW)、ステファニー・ギルモア(AUS)の5名のトップシードとルーキーのキーリー・アンドリュー(AUS)が1位通過でR3へ。
初のワールドチャンピオンに輝いたタイラーは新しい女王らしく落ち着いた試合運びでビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)とワイルドカードのブリッサ・ヘネシー(HAW)を相手に8.00を含むトータル15.33で圧勝。
「フランス戦で全てが決まってから楽しんでいるわ。あれからとても忙しく、イベント前はサーフィンする時間が少なかったんだけどね。海に戻ってハッピーだし、間違いなくリラックスしているわ」
恵まれた体格から繰り出されるパワフルなターン。トレードウィンドによってスプレーも大きく飛び、他の選手より迫力あるパフォーマンスが印象的でした。
PHOTO:© WSL/Poullenot
2007年、ルーキーとして初優勝を決めたステファニー(写真上)は3年連続でホノルアベイを制したことでも証明出来るように最もこの波にフィットしているサーファー。
ヒート前半には9.50のハイエストスコアをマークしてマリア・マニュエル(HAW)、ココ・ホー(HAW)を完璧に抑えていました。
「9.50を出せるなんて期待していなかったけど、調子は最高に良かったし、とても良い波だった。スコアを出せて本当にハッピーよ。この美しい場所での素晴らしいイベントで、一年が終わる。誰もが良い結果を残したいと思っているわ。来年は今年果たせなかったコンスタントな成績を残したい」
怪我でシーズンを棒に振った昨シーズン。万全の体制で挑んだ今シーズンはタイラーの強さの影でタイトル争いからも蚊帳の外に...。
それでもイベントでは常に笑顔でポジティブな雰囲気を保っているのが彼女の凄さ。
来シーズンのためにも得意なこのブレイクで優勝をしてリズムを取り戻したいところでしょう。
PHOTO:© WSL/Poullenot
ディフェンディングチャンピオン、カリッサ(写真上)は、レイキー・ピーターソン(USA)、ローラ・エネヴァー(AUS)との波数が少ないヒートで序盤にミドルスコアを重ねて手堅く主導権を握り、終了間際に9.00をマーク。パワフルなカービングに’フィンフリー’のリッピングによるフィニッシュ。惚れ惚れするようなメンズ顔負けのライディングを披露。
「コンディションを見てナーバスになったわ。今日のような勝負の場合はスマートになる必要があるの。計画とは正反対だったけど、辛抱強くベストウェーブを待った。最後は幸運にも良いリズムに乗れて勝つことが出来たの」
フランスで今シーズン初優勝を決め、良い流れに乗っているカリッサ。
ステファニーと共に優勝候補の筆頭と言えます。
PHOTO:© WSL/Poullenot
敗者復活戦のR2ではココ、アレッサ、マリア(写真上)、レイキー、ワイルドカードのブリッサが勝ち上がり、R3へ。
フィジーで優勝して注目を浴びていたジョアン・ディファイ(FRA)とのクロスゲームを制したブリッサは、「強敵であるはジョアン・ディファイとの対戦は本当に怖かった。とても楽しい波だし、エンジョイして世界のベストサーファーと戦いたいわ。今回の勝利は期待していなかっただけに、信じられないほど嬉しいわね」とコメント。
今シーズンはベルズでもトライアルで優勝してワイルドカードを得ていたブリッサ。
まだジュニア枠でQSは本格的にフォローしていませんが、近い将来、他の選手の脅威になる可能性は十分にありそうです。
なお、翌日の24日はレイデイがコール。
ネクストコールは現地時間11月25日の早朝7時30分(日本時間の11月26日午前2時30分)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると北西ウネリが多少強まる見込み。
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