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今冬最初のノースショアを制したのは?


PHOTO: © WSL/Saguibo

冬の訪れを告げるトリプルクラウンの前哨戦『HIC Pro』が今年もオアフ島・ノースショアのサンセットビーチで開催。
ウェイティングピリオド後半に入った今シーズン一番の北西ウネリで3日連続イベントが進行し、現地時間11月5日に終了。

期間中はトレードウィンドが強く、サンセットビーチ特有のトリッキーな波が更に難しくなり、ブルース・アイアンズ、ジェイミー・オブライエン、イアン・ウォルシュ、ビリー・ケンパーなどの強豪ハワイアンが早いラウンドで敗退。

ファイナリストは2013年に優勝経験があるメイソン・ホー、2014年のBWT(ビッグウェーブワールドツアー)のチャンピオン、マクアカイ・ロスマン、16歳のフィン・マクギルのハワイアン3名と昨年のファイナリスト、唯一のオージーとなったジャック・ロビンソン。

10ftオーバーの巨大なサンセットビーチでのファイナルで主導権を握ったのは、一本目で6.17、4ポイント台のバックアップスコアを重ねたジャック。
しかし、終了間際にメイソンがローカルナレッジを活かして深いバレル(写真下)をメイク。このライディングに9.00がコールされ、4位から一気にトップに立つとスタイリッシュなレイバックまで披露して見事な逆転劇を華麗に締めくくり、今イベントで2度目の優勝を決めました。


PHOTO: © WSL/Saguibo

「彼らよりもファイナルでの経験を積んでいた分、有利だったと思うよ。サンセットでの過去のチャンピオンは皆この波の知識がある。いざ、アウトに出るとそんな知識はぶっ飛んでしまうんだけどね。ここでは自分がちっぽけな存在に感じるよ。全く勝つ気がしないくらいさ」

逆転に繋がった9ポイントのバレルライドについては、「あの波は楽しかったね。ここ数週間、求めていた波そのものだったよ。ファイナル、それも完璧なタイミングだった。あれにはストークしたよ」とコメントを残していました。

2013年に続き、2度目の優勝となったメイソン。
父のマイケルは4度、叔父のデレクも優勝経験があり、ホー一家にとっては特別な意味を持つイベントなのです。


PHOTO: © WSL/Heff

今イベントには、2016年のJPSAグランドチャンピオンの加藤嵐を始め、田中英義、野呂海利、脇田貴之、田中海周、大野修聖と6名の日本人選手が参加していましたが、良い結果は残せず...。
昨年、ファイナル進出で3位に入った喜納海人(写真上)も今年はQF敗退に終わっています。

『HIC Pro』が終了し、次はいよいよ『Vans Triple Crown of Surfing』のファーストイベント、『Hawaiian Pro』が11月12日〜23日にハレイワで開催されます。

2016年『Vans Triple Crown of Surfing』
スケジュールは以下の通り。

■11月12日〜23日
開催場所・ハレイワ アリイビーチパーク
『Hawaiian Pro』

■11月24日〜12月6日
開催場所・サンセットビーチ
『Vans World Cup』

■12月8日〜20日
開催場所・パイプライン/バックドア
『Billabong Pipe Masters』

『HIC Pro』結果
1位 メイソン・ホー(HAW)
2位 ジャック・ロビンソン(AUS)
3位 マクアカイ・ロスマン(HAW)
4位 フィン・マクギル(HAW)

WSL公式サイト

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト

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