コンテスト
日本最大のウィメンズQSを制したのは?
PHOTO:© WSL/S.yamamoto
インディアンジュエリーブランドの「white buffalo」が冠スポンサーになり、日本で開催されるウィメンズQSでは最もグレードが高い3,000『White Buffalo Women’s Pro』が10月21日〜23日に千葉の鴨川マルキで開催。
今年はメンズでも5月に千葉の志田下で2番目にグレードが高い6,000が開催され、日本でのサーフィンを取り巻く環境が変わり始めています。
ウィメンズQSからCTに入るためにはランキング6位以内が条件。
非常に狭き門であることはメンズと変わりありません。
2016年に32戦行われる内、3,000は2戦のみ。
このハイグレードのイベントにCTのメンバーであるココ・ホー(HAW)、チェルシー・ツアー(BRB)、アレッサ・クイゾン(HAW)も参加。
更に元CTのポーリン・アドゥ(FRA)、ペイジ・ハレブ(NZ)、ディミティ・ストイル(AUS)や、ワールドジュニアのチャンピオン、エラ・ウィリアムス(NZL)、イザベラ・ニコルズ(AUS)
国籍はハワイながら日本人の両親を持つ前田マヒナも来日してイベントを盛り上げていました。
迎え撃つ日本人選手は、2014年、2015年と2年連続でJPSAグランドチャンピオンに輝いた田代凪沙。
今シーズン、15歳にしてJPSAグランドチャンピオンを手に入れた川合美乃里。
QSのヨーロッパレッグで好成績を残し、日本人トップの野呂玲花。大村奈央など。
残念ながら日本人はR3で全て姿を消してしまいましたが、自国で世界トップレベルの選手と対戦したことは非常に有益だったと思います。
PHOTO:© WSL/S.yamamoto
ファイナルはR1で早くもハイエストスコア、並びにハイエストヒートスコアをマークしてイベントを通しても目立っていたココとディミティのマンオンマン。
風は弱かったものの、コシ〜ハラサイズのスモール。波数も少ないファイナルで主導権を握ったのはパワーサーフィンのディミティ。
後半、ディミティとは違うタイプでスタイリッシュに攻めるココが7.17を返しますが、バックアップが足らず、ディミティ(写真最上部・上)が逃げ切る形で昨年のオーストラリア以来のQS優勝を決め、QSの3,000ポイントと賞金の10,000USドルを手に入れました。
「ありがとうございます!(日本語で) 日本人は素晴らしい。そして、日本も大好きよ。今年はQSで世界中を回っているけど、良い結果を出せなかった。だから、今回の優勝はとても嬉しいわ」
表彰台で優勝の喜びを語ったディミティは、スポンサーへの感謝を気持ちを伝えた後、来年も日本に来る?との質問に「日本は大好き。もちろん、戻ってくるわよ!」と笑顔でインタビューを終えていました。
2014年、2015年とCTで2シーズンの経験があるオーストラリア・サンシャインコースト出身のディミティ。
フィジー、トラッセルズではSF進出の3位に入ったこともありますが、今年はQSからやり直すことに...。
今回の優勝でランキングを5つ上げて16位。
11月には最もグレードが高い6,000がオーストラリアで控えているため、その結果次第ではCTへのカムバックも期待出来そうです。
PHOTO:© WSL/S.yamamoto
ハワイのレジェンド、マイケル・ホーの遺伝を引き継ぎ、CTは2009年から8シーズンのキャリアを重ねているココ(写真上)ですが、今シーズンを含め、ここ数年は厳しい戦いを強いられ、QSからのリクオリファイが続いています。
イベントを通してのハイエストスコア9.60。ハイエストヒートスコア17.93でベストライディング賞を手に入れた後のインタビューでは、「この日本に来て驚いたことばかり。波、雰囲気、人、食。キャンディ(笑)、とても良い時間を過ごせたわ。おめでとう(日本語で)ディミティ!ストークしている。また戻ってくるわよ」と話していたココ。
スタイリッシュなサーフィンに加え、キュートなルックスで今回の来日では多くのファンを獲得したことでしょう。
これで国内でのQSは全て終了ですが、ジャパンリージョナルとしては11月23日〜27日に台湾で1,500が開催予定です。
PHOTO:© WSL/S.yamamoto
『White Buffalo Women’s Pro』結果
1位 ディミティ・ストイル(AUS)
2位 ココ・ホー(HAW)
3位 ポーリン・アドゥ(FRA)、アレッサ・クイゾン(HAW)
5位 マヒナ・マエダ(HAW)、イザベラ・ニコルズ(AUS)、エミリー・ニシモト(HAW)、チェルシー・ツアー(BRB)
『White Buffalo Women’s Pro』公式サイト
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