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WQS田原プロ結果

伊良湖ロングビーチで5日間に渡って開催されていたWQS田原プロは、8/6(日)終了しました。
大会を通じて、スモールコンディションが続いていた中、ファイナルDAYは台風からのウネリでムネ〜カタ程度までサイズアップし、世界のトップサーファーが魅せるチューブ、エアなどのアクションに、ギャラリーは釘付けとなりました!

ASPコンテストで優勝経験がなかったため、メディア注目度も今ひとつだったロイデン・ブライソン(写真)は南アフリカ出身の小柄なグーフィーフッターです。ロイデンは、Round of 16ではロイ・パワーズ(HAW)、QFではビクター・リーバス(BRA)の現役WCT選手を次々と倒し、誰もが負けたと思ったSFでは、ラストウェーブでネコ・パラダッツ(BRA)を逆転し、ファイナルでは、リッパブルなレフトに当てまくり、いきなり9ptで先制するなど初勝利への執念を感じさせる内容でした。
圧巻だったのが、ファイナルで完璧にメイクしたロングチューブ! これには9.83ptのハイエストスコアが付き、同時に、対戦相手のベルナルド・ミランダ(BRA)に対して大きなプレッシャーを与える1本となりました。ベルナルドも8.17ptのバックハンドの豪快なエアで応酬しましたが、最後までロイデンのコンビネーションスコアを逆転することはできませんでした。

ここ数年、田原プロはブラジル勢が連勝中でしたが、今年も終わってみると、上位8名中5名がブラジリアン! 彼らのライディングに共通しているのは、たとえテイクオフした波が良くなくても、途中でプルアウトすることなく、意地でもインサイドまでつないで、クローズセクションぎりぎりで技を入れてくる姿勢です。
プライオリティールールを含め、制限された時間の中でスコアを争うコンテストにおいて、1本の波に対する集中力の大切さを身をもって示してくれます。

日本人最高位の結果を残したのは、やはり、大野修聖、田中樹の2名でした。Round of 48で奇しくも同じヒートとなった2人ですが、田中1位、大野2位のワンツーフィニッシュで揃ってラウンドアップするなど、ギャラリーの期待も高まる中、続くRound of 24では残念ながら波周りも良くなく、共に3位で敗退しました。
しかし、この結果で1000pが付与され大野修聖はレイティングを50位から39位へとジャンプアップさせることに成功! 残り16戦あるWQSの結果次第では、レイティングをさらに上げる可能性も残されているといった状況です。

■結果
優勝 ロイデン・ブライソン(ZAF)
2位 ベルナルド・ミランダ(BRA)
3位 ネコ・パラダッツ(BRA)、トロイ・ブルックス(AUS)
5位 カーク・フリントフ(AUS)、ビクター・リーバス(BRA)、マルセロ・ヌネス(BRA)、レオナルド・ネブス(BRA)
...
17位 大野修聖、田中樹

■WQSレイティング
1位 ネコ・パラダッツ(8608p)
2位 ロイデン・ブライソン(8572p)
3位 ジェレミー・フローレス(7917p)
4位 ルーク・ムンロ(7915p)
5位 ゲーブ・クリング(7824p)
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39位 大野修聖(5177p)

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