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2016年JPSAグランドチャンピオンが決定!



10月13日〜16日にJPSAショートボード最終戦『ブルーエコシステムプロ supported by 夢コーポレーション』が千葉の志田下で開催。

当初、最終戦は仙台新港で開催予定でしたが、8月末に通過した台風10号の影響で駐車場の海側が崩壊。
入口も閉鎖されて波情報さえもストップ。ローカルの努力により、現在は階段の補正工事もほぼ完工していますが、スケジュール的にJPSA開催には間に合わず、会場の変更を余儀なくされました。

期間中は台風20号が残したウネリや、高気圧からの吹き出しによる東よりのウネリで十分なサイズがあったものの、風の影響が入った難しいコンディション。

注目のタイトル争いは757ポイント差で加藤嵐が2位以下をやや離し、2位以下は混戦状態でしたが、このコンディションによって番狂わせが続出。
前戦の鴨川で優勝して10位から3位にジャンプアップした大野修聖がR6でまさかの敗退。
R7では2位の大澤伸幸、6位の善家尚史が敗れた一方、加藤嵐はトップシードとして登場したR7を1位通過。





ファイナルデイはポイント差から4位の田中英義、5位の西修司の結果に関わらず、R8を通過してQF進出を決めた時点で加藤嵐のグランドチャンピオンが確定するシナリオでしたが、ここでも波乱があり、喜納海人、稲葉玲王に抑えられてR8で姿を消すことに...。
この時点でチャンスが巡ってきたのは、田中英義のみで、優勝が条件。

田中英義はR8を1位通過、元気良くインタビューに答え、QFも危なげなく勝ち上がったものの、SFで稲葉玲王に敗れ、この時点で加藤嵐の初のグランドチャンピオンが決定しました。

コンテストの方はプロトライアルから勝ち上がってきた森友二(写真上)が破竹の勢いでファイナルデイに残り、QFでは優勝候補の筆頭だった大原洋人、SFでは喜納海人を倒し、最後は稲葉玲王とのクロスゲームを制して優勝。

今年は開幕戦でも小林桂がプロトライアルから優勝、20年以上前、17歳で参加して優勝した千葉一幸以来の快挙を成し遂げていましたが、森友二が早くも同じ偉業を達成。

今年の『Vans US Open of Surfing』のジュニアでファイナルに残り、3位に入って注目を浴びた彼は10月始めの『Ise Shima Pro Junior』で優勝。
宮崎でのQS『『TRUMP Hyuga Pro』ではSFに進出するなど今シーズンの日本人の若手では一番伸びた選手と言えます。

ちなみに森友二と稲葉玲王は共に田中樹にコーチを受けており、ファイナル進出はそのサポートの部分も大きかったようです。



女子は2位以下を大きく引き離していた川合美乃里がR2敗退ながら、ポイント差から初のグランドチャンピオンを獲得。
15歳(今年で16歳)の新しい女王が誕生しました。

コンテストの方は男子同様に新しい風が吹き、都筑有夢路がプロトライアルから勝ち上がり、SF進出の3位。
優勝はQFで田代凪沙、庵原美穂と二人のチャンピオンを倒した黒川日菜子(写真上・下)
オーストラリアでのトレーニングの成果が出て見事なJPSA初勝利を収めました。
2位は西元萌エミリ。3度目のファイナル進出で優勝まであと一歩でしたが、昨年のランキング8位から今年は2位に浮上。
妹の梨乃と共に今年のJPSAを盛り上げていました。



JPSAショートボード最終戦
『ブルーエコシステムプロ』結果
1位 森友二
2位 稲葉玲王
3位 喜納海人、田中英義

女子
1位 黒川日菜子
2位 西元萌エミリ
3位 野呂玲花、都筑有夢路

2016年JPSAショートボード最終ランキング
1位 加藤嵐 8,360pt
2位 大野修聖 8,030pt
3位 田中英義 7,860pt
4位 善家尚史 7,680pt
5位 大澤伸幸 7,660pt

女子
1位 川合美乃里 10,120pt
2位 西元萌エミリ 9,740pt
3位 庵原美穂 9,000pt
4位 高橋みなと 8,020pt
5位 宮坂桃子 7,970pt

JPSA公式サイト

photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)

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