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今年の『TRUMP Hyuga Pro』を制したのは?


PHOTO:© WSL/S.yamamoto

千葉・志田下での6,000『Ichinomiya Chiba Open』から始まり、湘南での1,500『MURASAKI SHONAN OPEN』、伊良湖での1,000『Yumeya Surfing Games Tahara Pro』と続いたWSL JapanのQSイベント。
第4戦目となる1,000『TRUMP Hyuga Pro』が宮崎の小倉ケ浜で10月7日〜10日に開催されました。

今年も体育の日を含めた連休を利用してQSの他にロングボードのLQS1,000が併催。
ウェッススーツブランドの「TRUMP」がスポンサーとなり、2年目を迎えた今イベントに日本中からトッププロが集結し、LQSには海外からも多くの選手が参戦。
日本でも有数のコンスタントに波がある場所だけあって期間中はウネリに困ることは無く、ハイレベルな戦いが繰り広げられていました。

QSではジャパンリージョナルのカレントリーダー、大野修聖がR2でインターフェアを犯して早々と敗退。
ディフェンディングチャンピオンの大橋海人もR3で姿を消した一方、志田下での6,000で活躍していた大原洋人、稲葉玲王が地元千葉に似た小倉ケ浜のブレイクでハイスコアを出しながら順調に勝ち上がっていました。

ファイナリストは大原洋人、稲葉玲王、村上舜の若手に加え、地元波崎で「初動負荷トレーニング」の施設を始め、他選手とは違うアプローチでプロ生活を送っているベテランの高梨直人の4名。
舞台の小倉ケ浜はコシ〜ムネサイズでレギュラーの波が中心。序盤からグーフィーフッターの稲葉玲王、村上舜がバックハンドでハイスコアをマークして他2名を引き離していきます。
後半、稲葉玲王がリードした状態で村上舜は右側からのレギュラーを掴み、7.90。トップに立ち、そのまま逃げ切って優勝。
村上舜(写真最上部)がジャパンリージョナルでもカレントリーダーの座を手に入れました。


PHOTO:© WSL/S.yamamoto

今年から新たに加わったウィメンズQSは先週行われたばかりの18歳以下のイベント『Ise Shima Super Kids Challenge』のファイナリスト、松田詩野、脇田紗良、川合美乃里に加え、カリフォルニアを拠点にQSを中心に回っている野呂玲花がファイナルへ。
つまり、QSと18歳以下のジュニアの境が無くなっており、それは世界的に低年齢化が進んでいるウィメンズのレベルに近づいているという証明でもあります。
優勝はその中でも最も若い13歳の中学2年生、松田詩野(写真上)
『Ise Shima Super Kids Challenge』に続く2連勝。
彼女は志田下、伊良湖のQSでもファイナルに残り、ジャパンリージョナルでもトップに立っています。


PHOTO:© WSL/S.yamamoto

LQSはQFで全ての日本人が敗退し、SF以降は海外勢のみの戦いとなり、テイラー・ジェンセン(USA)、ピッコロ・クレメンテ(PER)とワールドチャンピオンが二人も揃い、トニー・シルヴァニ(USA・写真上)、エドゥアルド・デルペーロ(FRA)と共にハイスコア連発の素晴らしいファイナルに!
全ての選手が8ポイント以上をスコアする中、9.15を含むトータル17.50をマークしたトニーが後半に追い上げてきたテイラーをかわして優勝。


PHOTO:© WSL/S.yamamoto

昨年は田岡なつみがスタシア・アヒナ(HAW)を倒したLQSウィメンズ。
今年は田岡なつみがSFで敗退、JPSAで3年連続グランドチャンピオンを獲得した吉川広夏もSFで敗れ、4名のファイナリストは全て海外勢。
昨年、中国・海南島での『Jeep World Longboard Championship, China』でダークホースとして優勝を果たし、最年少でワールドチャンピオンに輝いたレイチェル・ティリー(USA・写真上)が2位以下を大きく引き離して優勝。


PHOTO:© WSL/S.yamamoto

ファイナルデイの前日はロングボーダーによるスペシャルヒート「TRUMP/Trim & Glide」が行われ、最もクラシックなスタイルが評価されたエドゥアルド・デルペーロ(FRA・写真上)が優勝しました。

これで2016年の国内のQSは終了ですが、ジャパンリージョナルとしては11月23日〜27日に台湾で1,500が開催予定。
また、ウィメンズQSは2番目にグレードが高く、日本では初となる3,000『White Buffalo Women’s Pro』が10月21日〜23日に千葉の鴨川マルキで開催され、ウィメンズCTからも5名が来日予定です。

『TRUMP Hyuga Pro』結果
QS1,000
1位 村上舜
2位 稲葉玲王
3位 高梨直人
4位 大原洋人

ウィメンズQS1,000
1位 松田詩野
2位 野呂玲花
3位 脇田紗良
4位 川合美乃里

LQS
1位 トニー・シルヴァニ(USA)
2位 テイラー・ジェンセン(USA)
3位 ピッコロ・クレメンテ(PER)
4位 エドゥアルド・デルペーロ(FRA)

ウィメンズLQS
1位 レイチェル・ティリー(USA)
2位 クリスタル・ウォルシュ(HAW)
3位 スタシア・アヒナ(HAW)
4位 サリー・コーエン(USA)

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