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スペインのQSで五十嵐カノアが優勝!


WSL/Masurel

現地時間9月4日、スペインの北西に位置するガリシアで開催されていたQS6,000『Pantin Classic Galicia Pro』が終了。
1988年からの古い歴史を持つ今イベントはメンズ・ウィメンズが併催され、共に2番目にグレードが高い6,000でクオリファイを目指すトップ選手が集結。
ファイナルデイは濃霧のために開始が遅れ、メンズはマンオンマンから4人ヒートに変更する異例の措置がとられました。

6-8ftレンジのライト中心のコンディション。
五十嵐カノア(写真最上部・下)がマイケル・ロドリゲス、トーマス・ヘルメス、イアン・ゴウベイアのCTルーキーを含むブラジリアン3名とのファイナルで8.60を含むトータル16.43。僅か3本の波でスコアをまとめて圧勝。
昨年のブラジルでのQS6,000以来の優勝を決めました!


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「今週は自分の思い通りに進んでストークしている。優勝以外では満足しなかったと思うよ。このイベントは最後までとても楽しめたね。どんな条件でも対応出来る’チャンネルアイランド’のマジックボードと周りにいた素晴らしい人々のおかげで良い方向に向かったのさ。この優勝で大きなプレッシャーから解放される。楽しいワールドツアーから脱落したくないね」

今回の優勝でQSでのランキングを13位から一気に5位に上げたカノア。
ルーキーイヤーとなっているCTでは最下位こそないものの、R3止まりの13位が続き、現在21位。
リクオリファイの条件である22位以内のギリギリのラインにいるため、QSのフォローは必至。
こちらは10位以内が条件であり、残りイベントを考えるとクリアする可能性が高そうです。

ちなみにカノアはWSLでの表記において国籍がUSAからJPNに変更。
今後は「レペゼン・ジャパン」と紹介される場面も増えてくるでしょう。

9月7日からはカリフォルニアのローワー・トラッセルズでCT第8戦『Hurley Pro at Trestles』が控えているため、優勝を喜んでいる時間は少なく、次の舞台へと移動します。


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ウィメンズはQSランキングトップでCTに返り咲いたセージ・エリクソン(USA・写真上・下)と2014年にツアーを脱落して再度クオリファイを目指しているポーリン・アドゥ(FRA)がファイナルで対戦。
ポーリンが6.23、8.33で主導権を握っていましたが、最後の波で8.93を出したセージが逆転優勝。
今イベントは2012年以来、2度目の優勝となり、ランキングも一気に8つ上げて4位にジャンプアップしています。

「素晴らしいファイナルだった。大きなセットが数多く入り、ハードだった。最後に良い波が入ることを信じて目を見開き、弱気にならないようにしていたわ。最後の波はとても信じられない。乗り終わった後、波打ち際でひざまずいて神に感謝したの。丘を上がり、みんなの声援を聞いた時は泣いてしまった。この場所にいるみんなのサポート、オンラインで観戦してくれた家族や友人の応援やメッセージに本当に感謝しているわ」

CTでは現在9位(ウィメンズはトップ10がリクオリファイの条件)とカノア同様にギリギリのラインにいるセージ。
世界中のコンペティターが憧れる夢の舞台に上がり続けることは容易いことではないのです。

次のQSのビッグイベントはポルトガルレッグの初戦6,000『Azores Pro』
9月6日〜11日にアゾレス諸島のサンミゲル島で開催されます。
日本からは大原洋人、仲村拓久未、村上舜、稲葉玲王、大野修聖、新井洋人、大橋海人が参加予定。


WSL/Masurel

『Pantin Classic Galicia Pro』結果
1位 五十嵐カノア(JPN)
2位 マイケル・ロドリゲス(BRA)
3位 トーマス・ヘルメス(BRA)
4位 イアン・ゴウベイア(BRA)

ウィメンズ
1位 セージ・エリクソン(USA)
2位 ポーリン・アドゥ(FRA)
3位 テレッサ・ボンバロ(PRT)、ペイジ・ハレブ(NZ)

WSL公式サイト

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