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CT第6戦『J-Bay Open』はベスト8が決定!



南アフリカの「J-bay」ことJeffreys Bayで開催中のCT第6戦『J-Bay Open』は1日のレイデイを経て現地時間7月9日にR3のH5から再開。
予想されていた南西ウネリは「J-bay」にしては小さく、スモールコンディション。エアリアルにフォーカスした選手もいたほどでしたが、後半に風が入るまではクリーン&パーフェクトなブレイク。
9.87のハイエストスコアを出したジョーディ・スミス(ZAF・写真最上部)を始め、合計8本の9ポイント台がスコアされていました。

コンテストピリオド中の期待出来ない予報を考慮してこの日は一気にR5まで進行してQFを戦う8名が決定。
R4からはジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ケリー・スレーター(USA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ミック・ファニング(AUS)、敗者復活戦のR5からはジョーディ・スミス(ZAF)、ジョシュ・カー(AUS)、ガブリエル・メディナ(BRA)、フィリッペ・トレド(BRA)が勝ち上がっていました。



9.07を含むトータル18.07とR4で最もスコアを伸ばしていたケリー(写真上)は、通算4勝のこの「J-bay」を最も知り尽くしている選手の一人。シーズン前半の不調が嘘のようにシグネチャームーブと言えるスタイリッシュなターンを完璧に繰り返し、ギャラリーを魅了していました。

「あのヒートは良い感じだったよ。前のヒートまではポジションを少しミスったんだ。その中の一本で注意しないといけないって思ったのさ。サーフボードは昨年のトラッセルズで乗り始めたモデルの進化系だよ」

自身のサーフボードブランド「Slater Designs」がようやく形になり、結果に結び付いてきたケリー。
その開発には自身のウェーブプールも大いに関係しているのでしょう。



昨年のシャークアタックを払拭するようにR1から快調なサーフィンで自分の仕事をこなし、R3で五十嵐カノア、R4でウィゴリー・ダンタス、エイドリアーノ・デ・スーザと二人のブラジリアンをノックダウンしたミック(写真上)

インタビューでは、まずコンテスト前のフリーサーフィンで負傷した足首のことを聞かれ、「悪くないよ。WSLのメディカルスタッフは素晴らしく、日に日に良くなっているんだ。パドルアウトしてサーフィン出来るだけでストークしている。ここでは何が起こるか分からない。あとどのくらいツアーに参加して大好きなこの場所に友人と来られるか分からないから、今を楽しみたいんだ」

今シーズンはスポット参戦を表明し、「J-bay」の後のスケジュールは未定になっているミック。
恐らく、今回のポイントで自力でのクオリファイは果たせるため、来年までコンテストでの彼のサーフィンは見納めになるかもしれません。
ちなみに昨年ファイナルで対戦したジュリアンはリーフにおでこをヒットしてまるでプロレスラーのような流血をしながらも、危なげないヒートを続けています。QFで両者が勝ち上がればSFで対戦することになります。



フィジーでファイナルをメイクして2位との差を広げていたカレントリーダーのウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS・写真上)はR3でジャイアントキラーの異名を持つアレホ・ムニーツ(BRA)に逆転されてしまい、終了間際に訪れたチャンスもワイプアウトという形で逃してしまい、13位でフィニッシュ。

ビーチではコーチのマイクロことグレン・ホールとリップカール ピットボス、ライアン・フレッチャーが二人でやきもきし、ウィルコ本人もうなだれながら、ビーチに戻っていたのが印象的でした。
ヒート終了後は時間を空け、ウェットスーツから南アフリカの寒さが分かる防寒着に着替えてからインタビューに答えていたウィルコ。

「この結果をポジティブに受け止めることは難しい。この場所は素晴らしいけど、波が悪いこともあれば、良いこともある。今朝は良いウネリが入る予報だったから期待して起きたんだ。バックハンドでのビッグスナップ。そんな気分だったのに、この波を見てプランを変えなければいけなかった。波を待ち、最後のチャンスでは、テイクオフの時はそうでもなかったのに、ターンしている間にナーバスになり過ぎて滑ってワイプアウトしてしまったのさ。でも、この結果で焦ってはいない。次のチョープーでのバレルに今から興奮しているよ。恐ろしい波だけど、あのバレルは好きなんだ。チョープでは良い結果も残しているし、今年はビッグウェーブでの自信が増している。すでにサーフボードの用意も出来ているし、早く練習したい。そして、大きなチューブにも入りたいね」

タイトル争いに絡んでいるトップ5の中では2位のガブリエル、3位のジョン・ジョンがQFに残っており、この両者の結果が後半戦に大きく響いてきそうです。



ネクストコールは現地時間7月10日の朝7時30分(日本時間同日午後2時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリはダウン傾向に加え、オンショアが吹き続く見込み。
11日以降もサイズダウンが進み、風が悪いため、ウェイティングピリオド後半まで待つ可能性もありそうです。

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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