コンテスト
『Fiji Women’s Pro』 ベサニー・ハミルトンが大活躍!
世界中のベストスポットを回るワールドツアーの中でも、選手達に最も人気があるフィジー・タバルア島でのイベント。
限られた滞在場所の関係などでメンズ、ウィメンズは日程をずらして行なわれ、まずはウィメンズ『Fiji Women’s Pro』が現地時間5月29日に開幕して30日にはQFを戦う8名が決定!
4戦中、3勝という圧倒的な成績でタイラー・ライト(AUS)がカレントリーダーの座に君臨している前半戦。
今回もタイラーの活躍が期待されていましたが、R1ではニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)に1位通過を奪われ、続くR2の敗者復活戦ではテイクオフからのバレル、カービング、スナップで9.00をスコアしたワイルドカードのベサニー・ハミルトン(HAW・写真最上部・下)に敗退して早くも姿を消すことに...。
遠いタスマン海からの南西ウネリが強まる傾向ながら、バレルよりもターン中心の勝負となったミドルサイズでの「Cloudbreak」での戦い。
タイラーが悪かったというよりも、ベサニーが良過ぎたという表現の方が適切で、間違いなくこの日の主役でした。
ベサニーはR3でも片腕のハンデをまるで感じさせない素晴らしいライディングを披露してステファニー・ギルモア(AUS)、ジョアン・ディファイ(FRA)を抑えて見事に1位通過。
過去に4度のCT出場経験がある彼女ですが、QF進出は初めてです。
「ステファニー、タイラー、カリッサが私の好きな女性サーファーのベスト3。ステファニーとのヒートは苦戦すると思ったわ。ツアーにいる全ての選手をリスペクトしている。この舞台でサーフィンすることが私の夢なの。だから、このイベントでワイルドカードを得たことに興奮しているのよ。人々に影響を与えることが出来たのを光栄に思う。私は腕を失ったことを含め、夢を追う若い女性の励みになる特殊な立場にいる。私は自分が願う将来のために全てを注いでいるし、それが同時に彼女達の心の支えになると思っているわ」
2003年にシャークアタックによって左腕を失った後でも彼女のチャレンジは続き、数々のタイトルを獲得。
マウイ島のJAWSやタヒチのチョープーにもチャージするビッグウェーバーでもあり、QSでは2014年のパイプラインでの1スターで初優勝。
また、2013年には結婚をして男の子を出産するなど公私共に充実した人生を送っています。
R3では、ベサニーの他にコートニー・コンローグ(USA)、カリッサ・ムーア(HAW・写真上)、2年連続でフィジーを制しているサリー・フィッツギボンズ(AUS)と順当な選手が1位通過でQFへ。
3名共に9ポイント台をスコアして危なげない勝ち方でしたが、カリッサのヒートでは、今シーズン、マイクロことグレン・ホールのコーチの元、強い選手に成長しているローラ・エネバー(AUS)がイベント初のパーフェクト10をスコアしていました。
「ローラの10ポイントには興奮したわ。彼女はあのスコアに十二分に値するチャージをしていた。私が逆転した後もローラは僅かなスコアで返せたから、落ち着いてスコアを伸ばそうと考えたの。難しい波だったけど、楽しかった。いくつかの良い波で自分のバックハンドを披露することが出来てストークしているわ」
カレントリーダーのタイラーが早々と敗れ、差を縮めるチャンスが巡ってきた今イベント。
QFの対戦相手はR4の敗者復活戦を勝ち上がったローラ。
意外なことにカリッサはフィジーでの優勝経験が無く、昨年はQFに進出したローラの方がカリッサを上回っていました。
ローラの他にR4からQFに進んだのは、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、ジョアン・ディファイ(FRA)、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)
ネクストコールは現地時間5月31日の朝7時30分(日本時間の同日早朝4時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリのピークはこの日の朝になる予想。
その後の予報を考慮してもファイナルデイになる可能性が高そうです。
WSL公式サイト
photo: WSL Covered Images
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