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CT第4戦『Oi Rio Pro』終了!



ブラジルの通信業者『Oi』がメインスポンサーのCT第4戦『Oi Rio Pro』が現地時間5月19日に終了。
舞台は南米初のオリンピックを今夏に控えて活気づいているリオデジャネイロ。

ケリー・スレーター(USA)、ミック・ファニング(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、タジ・バロウ(AUS)とツアーのベテラン達が不在の中、リプレイスメントを含めると36名の内、14名を占めたブラジリアンの活躍が目立ち、2014年のワールドチャンピオン、ガブリエル・メディナがパーフェクト10を2本スコアするなどオーストラリアレッグで衰退していた「ブラジリアン・ストーム」が再び勢力を強めたイベントでした。

ファイナルデイはイベント2日目からの舞台となった「Barra Da Tijuca」、公式4-6ftレンジの風の影響が入った難しいコンディションでR5のH4からスタート。
ミドルスコアが中心の中、SFではジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真最上部・下)がテイクオフからダブルアップしてきた波にバレルイン、抜けてからシグネチャーとも言えるレイバックをメイクしてパーフェクトに近い9.80をスコア。更にもう一つのバレルを抜けて8.93。昨年のワールドチャンピオン、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)をコンビネーションスコアに追い込み、更にファイナルではルーキーのジャック・フリーストーン(AUS)を相手にフロントサイドでのビッグターンで9.70、ローテーションエアーで9.27を重ね、トータル18.97で圧勝。
ブラジルでは2012年以来、2度目、CTでは2014年のフランス戦以来の優勝を決めてランキングも一気に10上昇させて3位にジャンプアップ!



「リオは初めてワールドツアーで優勝した場所で、毎年戻ってくるのを楽しみにしているんだ。パワフルな波はハワイに似ているよ。ブラジルの観客は本当に協力的。波に乗る度に大きな声援が耳に入ってきた。もし、あの応援がなければこの舞台に立てたか分からない。みんなありがとう!」

昨年はフィジー戦の前に足首を捻挫して2戦欠場。シーズンを通しても結果を残せず、ランキング14位。
6シーズンぶりに開催された『The Quiksilver In Memory of Eddie Aikau』では優勝したものの、最大の目標であるワールドタイトルからは遠ざかっていました。

「もちろん、ワールドタイトル獲得は狙っている。でも、ヒート毎、イベント毎の積み重ねの方が大切さ。トップに立ちたいけど、それはまだ分からない。今回は難しい波の中、みんな凄いサーフィンをしていたよね。そこで優勝出来てストークしているよ」

ウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)や、ルーキーの台頭、ミックのスポット参戦、ケリーのスランプなど例年とは違うシーズン序盤。
今回のブラジル戦での戦いぶりを見る限り、ジョン・ジョンに大きなチャンスが巡ってくる可能性も十分にありそうです。



地元ゴールドコーストでの開幕戦で怪我をして25位の最下位に加え、ベルズ、マーガレットリバーの2戦を欠場していたジャック(写真上)でしたが、復帰後のイベントでファイナル進出。
出鼻をくじかれたオーストラリアレッグの成績を帳消しにしていました。

「とても嬉しいよ。サポートしてくれたここにいる全てのブラジリアンに感謝したい。大勝したジョン・ジョンをお祝いする。リオでは素晴らしい時間を過ごせたよ。長い1週間で、ヒート毎が挑戦だった。怪我からの復帰でいきなり2位に入れたのは素晴らしいことだし、最高の気分さ」

ワールドジュニアで2度のタイトルを獲得しながらもQSでは苦戦をしてようやく手に入れたトップ34の座。
ルーキーの活躍が目立つ今シーズン、世界で最もセクシーなサーファーと呼ばれているアラナ・ブランチャードを虜にするイケメンのジャックの真価が問われるのはこれからでしょう。

全11戦で争われる2016年のワールドツアー、次の舞台はフィジーのタバルア島。
ウィメンズが5月29日〜6月3日、メンズが6月5日〜17日に開催されます。

なお、5月23日〜30日は千葉の志田下でQS6,000 『Ichinomiya Chiba Open』が開催され、五十嵐カノア、デイヴィー・キャッスル(AUS)、キアヌ・アシング(HAW)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、メイソン・ホー(HAW)、ダスティ・ペイン(HAW)、コナー・オレアリー(AUS)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、エゼキエル・ラウ(HAW)、ミッチ・コルボーン(AUS)、パトリック・グダスカス(USA)、ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)、イーサン・ユーイング(AUS)など日本開催のQSでは過去に例がないほどのビッグネームが来日予定。

イベント期間中はBCMブースでノベリティ配布を行なう予定なので、ぜひ会場に足を運んでみてください!



『Oi Rio Pro』結果
1位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
2位 ジャック・フリーストーン(AUS)
3位 エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ガブリエル・メディナ(BRA)
5位 ダスティ・ペイン(HAW)、デイヴィー・キャッスル(AUS)、ミゲル・プーポ(BRA)、アダム・メリング(AUS)

WSL Samsung Galaxy Championship Tour
『Oi Rio Pro』終了後のランキング
1位 マット・ウィルキンソン(AUS) 24,500pt
2位 イタロ・フェレイラ(BRA) 18,750pt
3位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) 18,700pt
4位 セバスチャン・ズィーツ(HAW) 17,500pt
5位 カイオ・イベリ(BRA) 17,200pt

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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