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『Oi Rio Women’s Pro』終了!



現地時間5月17日、ブラジル・リオデジャネイロで開催中のCT第4戦は一足先にウィメンズの『Oi Rio Women’s Pro』が終了。
朝は予想されていた南南西ウネリを入るのを待ってオンホールド。サイズアップと共にQFから再開され、風の影響が入った難しいコンディションの中、日没迫る時間帯まで激しいバトルが繰り広げられました。

ブラジルではオージーの勝率が高く、1992年から12回の開催で7勝。メラニー・バーテルズ、カリッサ・ムーアのハワイアンが2勝で他は北米、ブラジル、南アフリカの選手が1勝ずつ。
今年もその傾向が続き、タイラー・ライトとサリー・フィッツギボンズ、二人のオージーがファイナルを戦い、オープニングライドでフロントサイドでのパワフルなターン、スナップと繋ぎ、8.67をスコアしたタイラー(写真最上部・下)が最後までトップを譲らずに優勝。
ブラジルでは2013年以来、2勝目。シーズンでは4戦中、早くも3勝目を決め、トップの座に返り咲いています。

「最高の気分よ。この6ヶ月間、様々なことが起こった。それがコンテストや、自分のキャリア、考え方に大きな影響を与えている。家族には大きな感謝をしているわ。彼らのおかげでやりがいがあるの」



今シーズンはスーパーコーチ、マイクロことグレン・ホールと共にスマートな戦略で優勝を重ねているタイラー。
今回の優勝でカレントリーダーだけが着用を許されるイエロージャージをコートニー・コンローグ(USA)から奪い返し、初のワールドタイトル獲得も現実的になってきました。

「ここブラジルで優勝出来て興奮しているわ。とても楽しかったし、勝つためには多くのことを考慮して流れに乗る必要があった。ある意味、最も難しいイベントであり、ファイナルだったわ。大変だっただけに、今は本当に嬉しい」

脳出血の治療によってシーズン前半を休んでいる兄オーウェンへの思いで優勝後のインタビューでも、喜びの影に悲しみが見え隠れするタイラー。
彼女に出来ることは兄を支えることであり、自らが勝利を重ね、兄に希望を与える意味でも初のワールドタイトルを獲得することでしょう。



ブラジルでは2012年と2014年に優勝経験があるサリー(写真上)
QFではマリア・マニュアル(HAW)、SFではコートニー・コンローグ(USA)とのクロスゲームを制してファイナル進出を果たしていました。

「大きな努力によって優勝した彼女を本当にお祝いしたい。ファイナルでは、最後にもう一本良い波に乗りたかった。そうすれば優勝が見えてきたのに。今日のような挑戦、競争は大好きよ。観客のみんなからエネルギーをもらったわ。ブラジルのファンは凄い情熱的。だから、ここに来てパフォーマンスするのが楽しみなの」

今シーズン2度目のファイナル進出で6位から5位にランキングを上げたサリー。
10戦中、4戦を終えた時点でタイラーとコートニーのリードが大きいものの、ワールドタイトルの行方はまだ分かりません。
次のフィジーは昨年、左耳の鼓膜を破りながらも執念の優勝を決めた場所。
彼女にとってシーズンのターニングポイントになる可能性もありそうです。



オーストラリアレッグは2位、優勝、2位。ディフェンディングチャンピオンとして乗り込んだブラジルでタイラーを上回ればイエロージャージをキープすることが出来たコートニー(写真上)でしたが、僅かな差でSF敗退。
それでも開幕戦から全てSF以上はコートニーとカリッサの2名のみ。トップのタイラーとの差も1戦で逆転可能。

「この結果はポジティブに受け止めるわ。シーズンの終わりに3位はキープ出来ると思うもの。でも、優勝したかった。思うように波をキャッチ出来なかったのが少し残念だったわ」

昨年はカリッサとの熾烈なタイトル争いが最終戦のマウイ島までもつれ込み、最後の最後で初のワールドチャンピオンを逃してしまったコートニー。’今年こそは’という気持ちはタイラーよりも強いのかもしれません。

なお、メンズはR3のH1、ディフェンディングチャンピオンのフィリッペ・トレド(BRA) vs レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)の注目カードからスタンバイ。
ネクストコールは現地時間5月18日朝7時(日本時間の同日夜7時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南南西ウネリは更に強まるものの、南よりのオンショアが吹き込む見込み。
風は20日の金曜から改善する予想。



『Oi Rio Women’s Pro』結果
1位 タイラー・ライト(AUS)
2位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)
3位 コートニー・コンローグ(USA)、カリッサ・ムーア(HAW)
5位 マリア・マニュアル(HAW)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、ジョアン・ディファイ(FRA)、ステファニー・ギルモア(AUS)

WSL Women’s Samsung Galaxy Championship Tour
『Oi Rio Women’s Pro』終了後のランキング
1位 タイラー・ライト(AUS) 26,000pt
2位 コートニー・コンローグ(USA) 32,500pt
3位 カリッサ・ムーア(HAW) 26,000pt
4位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW) 23,400pt
5位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 22,950pt

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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