コンテスト
『Oi Rio Pro』2日目はウィメンズが一気に進行!
ブラジル・リオデジャネイロで開催中のCT第4戦『Oi Rio Pro』2日目はサイズダウン傾向の中、ウィメンズのR2とR3が進行。
今年のメイン会場「Grumari」は典型的なビーチブレイク。ポイントブレイクが舞台となったオーストラリアレッグの3戦とは戦い方も変わり、ショートレンジの難しい波で確実にスコアをまとめることが勝負の鍵になっています。
R2の敗者復活戦では昨年の『US Open of Surfing』以来、8試合振りにR1を落としたカリッサ・ムーア(HAW)がワイルドカードで出場、ウィメンズでは唯一のブラジリアン、シルヴァナ・リマと対戦。
中盤、自国のサポーターの大きな声援をバックにバーディカルなファーストターンからこのブレイク特有のバックウォッシュを上手く処理してフィニッシュまでメイクしたシルヴァナは7.43をマークしてヒートをリード。
この大きなカードを制するチャンスでしたが、ラスト数分に入ったセットにプライオリティを持つシルヴァナ、カリッサの順でテイクオフ。インサイドセクションでミスをしたシルヴァナに対してカリッサは確実に3つのターンを重ね、8.50をマーク。
この勝負は15.00 vs 13.73でカリッサに軍配が上がりました。
ヒート終了後は同じ波に乗り、互いの健闘を称え合った両者。昨年、リクオリファイを逃したシルヴァナ(写真上)ですが、今回のワイルドカードは直近のQSでの優勝が主な理由。彼女の闘志は衰えていなく、早ければ来年には3度目のクオリファイを果たしてくることでしょう。
R2ではその他にマリア・マニュエル(HAW)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、ジョアン・ディファイ(FRA)が危なげない勝利。昨年のファイナリスト、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)はローラ・エネヴァー(AUS)に敗退。
ローラはスーパーコーチ、マイクロことグレン・ホールのチーム員。今シーズン、驚異的な成績を重ねているウィルコ、タイラーのポジティブなエネルギーを共有して良い方向に変化が出ている一人です。
3人ヒートのR3(1位はQFへ。2位と3位はR4へ)は、R1も1位通過だったカレントリーダーのコートニー・コンローグ(USA)、2位のタイラー・ライト(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS)の4名がQFへ。
その中でもタイラー(写真最上部・上)はウィメンズでは今イベント初の9ポイント台をスコア。ジョアンとリプレイスメントのブロンテ・マコーレー(AUS)をコンビネーションに追い込んで圧勝。
「シーズン前、まだマイクロと一緒にやる以前は、戦い方のノウハウが確かではなかったの。ただサーフィンが得意だっただけ。でも、マイクロと戦った3戦は、より自然で簡単に勝つことが出来るようになったわ。戦略通りに進むのが理想的なヒートであり、私達が求めていることよ」
マイクロのコーチの元、3戦中、すでに2勝を決めているタイラー。
脳出血で戦列を離れ、未だに海に入ることも出来ない兄オーウェンのためにも成し遂げたい初のワールドタイトル獲得。2013年に優勝経験があるここブラジルでもう1勝が出来れば、その目標にも一気に近づきそうです。
圧倒的なリードでQF進出を決めたタイラー以外のヒートは、どれもクロスゲームとなり、その中でもステファニー、カリッサ、ローラのカードはハイレベルな戦いでした。
結果、ステファニー(写真上)の勝利ながら、ハイスコアはカリッサ。0.27差の僅差でした。
「カリッサとの対戦はいつも200%を出す必要がある。常に強いカリッサに対してベストを尽くすのは当たり前のことよ。潮が上げてきて少し不安定になったけど、2つの良いスコアを出すことが出来た。カリッサが8ポイントを出してもリードを保てたわ。最後まで大きな波を探し、スコアを出せるターンをしようと狙っていたの。R1、R3とストレートで通過出来たのは今年初。今のところ、この結果に満足よ」とステファニー。
オーストラリアレッグは3戦続けて5位。ランキングも5位と出遅れ感がある今シーズン。
6度もワールドタイトルを獲得している彼女ですが、意外にもブラジルでの優勝経験はありません。
ネクストコールは現地時間5月12日朝7時(日本時間の同日夜7時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南よりのウネリは弱まる傾向。
次のウネリは週末に入る予想。
WSL公式サイト
photo: WSL Covered Images
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