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『Roxy Pro Gold Coast』は一気にR3まで進行!



熾烈なタイトル争いの末、カリッサ・ムーア(HAW)が3度目のワールドタイトルを獲得した昨シーズン。
カリッサは『Billabong Pipe Masters』の中で行なわれた招待選手4名によるスペシャルヒートでもバックドアでスタイリッシュなバレルライドを披露するなど他を圧倒。
現地時間3月12日に開幕した『Roxy Pro Gold Coast』でもカリッサ(写真最上部)の強さが際立ち、R1、R3共に1位通過でQFへ。

彼女の牙城を崩す選手は現れるのか?

R1から一気にR3まで進行した初日を見ると昨シーズンを怪我によって棒に振ったステファニー・ギルモア(AUS)、昨年のタイトル争いの相手、コートニー・コンローグ(USA)、タイラー・ライト(AUS・写真下)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)の4名がカリッサを倒す可能性があり、2016年のワールドタイトルに絡んでくるのが濃厚。
特にカリッサを上回る6度のワールドタイトルを持っているステファニーがライバルになることは間違いないでしょう。

ルーキーのチェルシー・ツアー(BRB)、トライアルを勝ち上がってワイルドカードを得たイザベラ・ニコルズ(AUS)に対して8.50を含むトータル14.83で圧勝したR1終了後のインタビューでカリッサは、「今年最初のヒートで少し震えたわ。再びコンテストジャージを着てここに戻ってきた。今日は良いスウェルが入っているし、楽しい一日になりそうよ」とコメント。

昨年同様、ゴールドコースト出身のレジェンド、ウェイン"ラビット"バーソロミューをアドバイザーに迎え、父親と共にチームを組んで開幕戦に挑んでいるカリッサ。
今イベントで各選手に質問している「どのバンク(ブレイク)が一番好き?」という問いには、混雑が避けられるという理由でスナッパーロックスの北側に位置するグリーンマウントと答えていました。



カリッサはR3でも他の選手に付け入る隙を与えず、オープニング直後にダウンザラインでスピードを出してミドルセクションではパワフルなターンを重ねて8.33。すぐにバラエティ豊かなライディングで8.70を重ね、トータル17.03。
序盤で勝負を決めてしまい、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、マリア・マニュエル(HAW)を抑えてQFへ。

「コンディションは朝より良くなり、ラインナップが繋がってショルダーも張っている。とても面白い波だったわ。R2のステファニーにインスパイアされたの。彼女は際立っていたわね」

R3終了後のインタビューでカリッサが話していた通り、『Quiksilver Pro Gold Coast』のR1が進行した初日とは違ってこの日は夕方になって風が良くなり、潮も引いてコンディションが上向いていました。
サイクロン「ウィンストン」の影響で地形が変わり、今のところバレルは無いスナッパーロックスですが、マニューバーを描くキャンパスとしては文句なしのバンクと言えます。



カリッサにインスパイアを与えたステファニー(写真上)はR2で9.90と9.87、トータル19.77というパーフェクトに近い数字を揃えていました。
ホームでの開幕戦を過去4度も制している彼女はローカルナレッジを活かし、美しく力強いカービングを披露。
「スピード、パワー、フロー」のジャッジクライテリアと完璧なスタイルで5人のジャッジの内、9.90では3人、9.87では2人が10ポイントを出していました。

「R1は計画通り行かなかったけど、それは良い教訓になった。まだ学ぶことあるし、若い選手がツアーに入るのはとても良いことよ。あの敗退が私を奮い立たせたの。ヒート毎に向上したい。自分がやるべきことが確実に分かってきたわ」

R1では序盤に6ポイント台をまとめて主導権を握っていたステファニーでしたが、土壇場にルーキーのキーリー・アンドリュー(AUS)に僅差で逆転されてしまったステファニー。
R2ではその屈辱が彼女を奮起させていました。



「R2は素晴らしいヒートになったわ。R1敗退の後、ハングリーになったの。ホームでのイベントは特別だから、最高のパフォーマンスをしたかった。昨年は多くの時間があり、他の選手に遅れをとってしまったような気持ちだったのよ。このイベントに合わせるように自分自身にプレッシャーをかけたの。もっとハイスコアを出す準備は整っているわ」

昨シーズンは怪我によって6戦欠場、今年は特別にワイルドカードでの出場となるステファニー。
すでにQSではニューキャッスルの6,000でファイナルに残り、サリーとのバトルの末に2位でフィニッシュ。
この日のライディングを見ても完全復活は間違いなく、優勝候補の筆頭と言えるでしょう。



R3を1位通過してQF行きを決めたのは、タイラー、カリッサ、コートニー、タティアナ(写真上)
敗者復活戦となるR4の注目カードは、ステファニーとニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)
順当に行けばステファニーですが、ニッキは2週続いたQSで5位、優勝と勢いがあるため、怖い存在です。

なお、ニューキャッスルでのQS6,000でステファニーを抑えて優勝していたサリーはR2でリプレイスメントのブロンテ・マコーレー(AUS)にまさかの敗退。
R1ではA.Iを彷彿させるグラブレールのリバース360を完璧にメイクするなど内容は良かっただけにアンラッキーな開幕戦に...。

ネクストコールは現地時間3月13日の7時30分(日本時間の同日6時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると東よりのウネリが強まる予報。

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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