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グレッグ・ロングが2度目のBWTタイトルを獲得!
南半球レッグと北半球レッグに分かれて開催されるBWT(ビッグウェーブツアー)の2015/2016シーズンが2月29日で終了。
昨シーズンは用意された全6戦の内、条件が揃って開催されたのは2戦でマクアカイ・ロスマン(HAW)がタイトルを手に入れていましたが、今シーズンは南半球レッグでチリ、北半球レッグでマウイ島のPe’ahi(Jaws)、メキシコのトドス・サントスの2戦、合計3戦が行なわれ、Pe’ahiで3位、トドス・サントスで2位に入ったグレッグ・ロング(USA)がマクアカイを大きく引き離し、2度目のBWTチャンピオンに輝きました!
「2015/2016のウィンターシーズンは記録的だった。記録を破る波、大きなスウェルとバレルが続き、今までのビッグウェーブサーフィンのパフォーマンスが打ち破られていたよ。その中で戦えたことは自分にとって名誉さ。2015/2016のWSL・ビッグウェーブツアー・ワールドチャンピオンの栄冠を手に入れ、最高の気分だよ」
現在33歳のグレッグが始めてBWTのタイトルを手に入れたのはペルーの「Pico Alto」、オレゴンの「Nelscott Reef」で2位、マーヴェリックスで3位とコンスタントな成績を残した2012年。
その年にサンディエゴ沖の「Cortes Bank」で生死を彷徨う最悪のワイプアウトをしていますが、彼のビッグウェーブサーフィンに対する情熱は変わらず、2013年もBWTに参加し続けていました。
カリフォルニア・サンクレメンテ出身のグレッグは、2001年にNSSAのオープンメンズでタイトルを手に入れたものの、QSからCTという道は歩まず、数年後にはビッグウェーブサーフィンの世界に没頭。
2003年には南アフリカ、2008年にはマーヴェリックスで優勝。
そして、2009年には『Quiksilver in Memory of Eddie Aikau』で優勝し、世界を代表するビッグウェーバーとして不動の地位を得ました。
WSLのコメンテーターで、自らも2011年のビッグウェーブツアー・ワールドチャンピオンのピーター・メル(USA)は今回のグレッグのタイトル獲得について、「グレッグが再度ビッグウェーブツアーのタイトルを手に入れたのは素晴らしいことさ。彼が’Cortes Bank’で溺れた時、自分もその場所にいたんだ。彼はビッグウェーブの世界から離れず、あの事故からのネガティブな部分を克服することが出来た。グレッグ、おめでとう!」とコメントを残しています。
今シーズンは優勝こそ逃しながら、3戦中、2戦の出場で2度目のタイトルを獲得したグレッグ。
その他、マーヴェリックスで開催された「Red Bull」主催の招待制コンテスト、『Titans of Mavericks』で3位。
先日、6シーズンぶりに開催されたワイメアの『Quiksilver in Memory of Eddie Aikau』でも驚くべきチャージを披露してイベントを盛り上げていました。
「ビッグウェーブツアーはコンテストであると同時にフリーサーフィンや旅で得ること全てを含め、いい経験になる。それは本当に自分を満たしてくれるし、自分の人生がどれだけ特別で幸運かを認識させてくれるんだ」
2015/2016
ビッグウェーブワールドツアー最終ランキング
1位 グレッグ・ロング(USA) 21,266pt
2位 マクアカイ・ロスマン(HAW) 16,994pt
3位 ビリー・ケンパー(HAW) 16,714pt
4位 ニック・ランブ(USA) 16,594pt
5位 ジョシュ・カー(AUS) 13,589pt
WSL公式サイト
photo: WSL Covered Images
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