コンテスト
『Ericeira World Junior Championships』5日目 安井拓海がR3へ!
現地時間1月8日、ポルトガルのエリセイラで開催中の『Ericeira World Junior Championships』は5日目を迎え、世界中から集まったジュニアがハイパフォーマンスを披露。
イベント初日から続くストーミーコンディションは基本的に変わらず、この日もバックアップの「Praia dos Pescadores」を使用。公式2-3ftレンジの難しい波ながら、レフトを中心に形良いショルダーもあり。メンズのR2が10ヒート進行。選手達はビッグマニューバー、エアリアルと限られた条件でスコアを伸ばしていました。
今イベントはワールドツアーと同じフォーマット。R1は3人ヒートで1位がR3、他2名がR2の敗者復活戦へ。
日本代表でR3にダイレクトに進んだのは大原洋人、新井洋人の2名。
稲葉玲王、都築百斗、森友二、渡辺寛、安井拓海はR2行きを強いられ、この日は森友二、都築百斗、安井拓海の順に出番が回っていました。
森友二はブラジル代表のデイヴィッド・シルヴァ、都築百斗はハワイ代表のカラニ・デイヴィッドと共に強豪と対戦して敗退。
しかし、安井拓海(写真最上部)は一本目で8.00をスコア。7.73のバックアップを重ね、トータル15.73でフランス代表のCharly Quivrontを抑えてR3進出を決めました!
昨年は日本人最高位の5位に入っていた安井拓海。今後の活躍にも期待しましょう!
R2・H10ではメンズ、ウィメンズを含めてのハイエストスコアがタヒチ代表のミハマナ・ブレイ(写真上)によってマークされ、注目されていました。
一本目で8.00、7.40のバックアップスコアでリードを握っていたミハマナは、終了間際に入った形良いレフトにテイクオフ。ファーストターンからスナップ、カットバック、フィニッシュまで綺麗にメイクし、「スピード、パワー、フロー」の三拍子が揃った9.93。5人のジャジの内、3人が10ポイントを出したほどの完成度でした。
「R1で敗退した後はイラついていたから、このヒートは大勝か大敗のどちらかだと思っていたよ。潮の引きでホローな波質、ショルダーも張っていてコンディションは良くなっていたね。勝つためにはハイスコアが必要だったので、辛抱強く波を待っていた。あの波(9.93)がダブルアップしてきた時、プライオリティが自分にあったことが信じられなかったよ。タヒチのリーフブレイクを乗るようにボトムからトップを使ったんだ。あのライディングで全力を尽くし、それがスコアに結び付いた。ストークしているよ」
2015年は自国タヒチで開催されたジュニアで優勝。QSの方も自国タヒチで3位と5位に入るなど有望株でもあるミハマナ。リーフブレイクのパーフェクトな波からこの日のような難しい波でもスコアを伸ばすスキルを持っているのは、タヒチアンでは珍しく、貴重な存在です。
ミハマナの次にスコアを出していたのは、南アフリカ代表のシェーン・サイクス(写真上)
ジュニア、QS共に参加イベントが少なく、ほぼ無名の選手ですが、R2ではバックサイドで大きなスプレーを上げて8.60を含む、トータル16.60でR3へ。
「シールポイント(南アフリア)で開催された昨年の最後のイベントの結果で今回参加可能になったんだ。だから、ここにいれるだけでもストークしているよ。この数日間は波が最悪でストレスが溜まっていたけど、昨日の午後は何本か良い波に乗れて感覚が戻ってきた。その状態を維持しながら、自信を持てる乗り馴れたサーフボードでヒートに挑めたんだ」
R2の残りヒートには稲葉玲王、渡辺寛がクレジット。
田中樹コーチ率いる日本代表(写真下)の挑戦はまだまだ続きます!
オフィシャルフォーキャストの『MagicSeaweed』によると強い西〜北西のウネリが続き、西〜南西風が強めに吹き続く見込み。
ウェイティングピリオド最終日の13日のみ東よりのオフショアに変わり、ウネリも落ち着く見込み。
ネクストコールは現地時間1月9日の午前7時45分(日本時間の同日午後4時45分)
WSL公式サイト
photo: WSL Covered Images
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