ケリーの新しいサーフボードブランドとは? | サーフィンニュース BCM | 業界ニュース

TOPNEWS > 業界ニュース
NEWS / BCMサーフィンニュース

業界ニュース

ケリーの新しいサーフボードブランドとは?



現在開催中の『Billabong Pipe Masters』のR1でケリー・スレーター(USA)が新しいロゴマークが入ったサーフボードを使用。
オーストラリアのベテランシェイパー、グレッグ・ウェーバーの通称’バナナボード’と呼ばれるノーズとテールの反り方がバナナに似ているデザインの6’3。
そのグレッグのバナナをモチーフにしたロゴと楕円形のシンプルなロゴ。

アパレルの『Outerknown』、健康飲料『PURPS』などビジネス面でも何かと話題のケリーですが、本業のサーフィンは以前から特にこだわりを持って様々なボードを乗ってきただけに世界中のサーフィンメディアが新しい動きに注目しています。

年初には『FIREWIRE SURFBOARD』の株式の過半数を取得して、開幕戦にはダニエル’トモ’トンプソンシェイプのラウンドノーズの短いボードを披露。
今回はその『FIREWIRE SURFBOARD』とは違ったブランドとなり、シェイパーはダニエル’トモ’トンプソンと、グレッグ・ウェーバー。

ダニエル’トモ’トンプソンについては↓
ケリーのニューボード!?

グレッグ・ウェーバーは、90年代前半に’バナナボード’のデザイン・ロゴで有名となり、ゲーリー・エルカートンの次にトリプルクラウンを制したマイケル・ロンメルシーや、初期のタジ・バロウ、リッチー・ラベットなども彼のボードを使用。
オーストラリアを代表するシェイパーの一人です。

今シーズンは優勝も無く、ヨーロッパレッグでタイトル争いから脱落したケリーでしたが、新しいサーフボードを武器に来年もワールドチャンピオンを狙う意向を示しています。
つまり、43歳のケリーに毎年付きまとう’引退’という心配が早い段階から払拭されたということ。

今回は豪トラックスがケリーに行なった『Slater Designs』についてのインタビューを翻訳。
『FIREWIRE SURFBOARD』との関係、バナナボードの改良、コラボする人物などのことを話しています。

なお、『Slater Designs』は来年1月14日〜16日にフロリダで開催される「Surf Expo」で正式に公開される予定。
グレッグ・ウェーバー、ダニエル’トモ’トンプソンの他にジョン・ジョン・フローレンス(HAW)のシェイパー、ジョン・パイゼル、『FIREWIRE SURFBOARD』と契約したばかりのロブ・マチャドの4つのモデルが発表されるとのことです。

■T=トラックス
■KS=ケリー・スレーター

■T
このロゴは初めて見るけど、初公開?


■KS
そうだよ。

■T
このロゴのデザインは誰がしたの?


■KS
自分さ。

■T
このサーフボードのブランドの名前は?


■KS
’Slater Designs’だよ。

■T
これは’Firewire’とは違うの?


■KS
今後は’Firewire’の技術を使用するつもりさ。

■T
このボードはグレッグ・ウェーバーだけど、’Slater Designs’では他に誰が参加する予定?


■KS
まだ決定はしていないけど、ウェーバーとはこの1年半、Tomo(ダニエル・トンプソン)は一年を通して取り組んできた。
他にもいくつかのデザインを考えているよ。



■T
ケリーが満足するシェイプとは?そして、’Slater Designs’に採用する基準は?


■KS
確かには言えないけど、自分の今までのキャリアで携わった人や、自分の求めている波に関して何か違うことをしているとアピールしている人と取り組んできた。

ウェーバーに関しては、好き嫌いが分かれるみたいで、良い評価をする人もいれば、そうではない評価をする人もいる。
彼は究極の世界を求めているし、常識にとらわれない人。だから、好き嫌いが二極化するんだよね。
自分とグレッグとの関係は、意見が食い違うこともあるけど、ボードデザインの方向性への理解に関しては感謝している。

例えば、バナナボードは、マイケル・ロンメルシーがトリプルクラウンを獲得した時に使用していたし、ハワイではベストのボードだとリッチー・ロベットが言っている。

自分も前に乗ったことがあったけど、そのボードデザインが良いとは想像出来なかったし、1993年、1994年の辺にあのデザインはすぐに消えてしまったのさ。
今回はロッカーとボトムのカーブに少し変更を加えている。現在のサーフィンに適した形にね。

Tomoに関しては、一緒にサーフィンしてシェイプの場にも立ち会ってきたよ。

他に隠し事は何もない。その他に一緒に仕事をした人もいないさ。
自分はただ今まで付き合いがあった人、例えばサイモン・アンダーソン、モーリス・コールなどと一緒にボードデザインをしているだけ。
アル・メリックに関しては特別だけどね...。

■T
’Slater Designs’’Firewire’の他にも’Channel Islands’の人と取り組んでいるように見える。
例えば、’Channel Islands’のトラビス・リー。彼とはまだ一緒にやっているよね?


■KS
トラビスとは、一年を通して一緒に仕事をしているよ。
彼は自分のことを誰よりも理解してくれている。この10年間、彼に沢山のボードをオーダーしていたんだ。
だから、’Channel Islands’と離れるのは辛かったさ。
個人的にも大変だったし、それはトラビスとの関係が大きな理由でもあった。感情の他にビジネスの面でもね。
でも、トラビスは最高の仲間だし、彼との仕事は本当に楽なんだ。それを簡単には説明出来ないよ。
難しいことを説明しなくても理解してくれる人が周囲にいるってことは素晴らしいことさ。

■T
ある意味、彼は究極のキャディーみたいな感じ?


■KS
そうだね。
でも、そのことはベリー(ケリーの側近)には内緒でね...。

photo: WSL Covered Images

BCM の Facebook に「いいね!」をしよう

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。

関連キーワードで他のニュースを探す

ケリー・スレーター グレッグ・ウェーバー Slater Designs