コンテスト
2015年のロングボード・ワールドタイトルが決定!
現地時間12月9日、中国・海南島の「日月湾」で開催されていた2015年のロングボード・ワールドタイトルを決める『Jeep World Longboard Championship, China』が終了。
期間中はロングライド可能なレフトの波がコンスタントに割れるグッドコンディションが続き、初のライブ中継を通して「日月湾」のクオリティの高さを配信。
4-6ftレンジのサイズにオフショアと世界一を決めるには申し分ないコンディションに恵まれたファイナルデイを制したのはピッコロ・クレメンテ(PER)でした!
「信じられない気分だよ。昨年は早いラウンドで負けてしまい悔しい思いをしたから、この1年はリベンジを果たすために取り組んできたよ。今日はパーフェクトな波で、本当に素晴らしい一日だった」
2011年、2012年のワールドチャンピオン、テイラー・ジェンセン(USA)とのファイナルで、ピッコロは9.83を含むトータル18.30をスコア。
9.43に8ポイント台のバックアップスコアを持っていたテイラーはニード8.88のシチュエーション。ラスト10分にチャージを仕掛けたものの、トータル17.70とピッコロには届かず...。
ピッコロが2013年に続く2度目のワールドタイトルを獲得しました。
「今年は日本でのイベントで彼と対戦(ファイナル)して負けたんだ。だから今回リベンジを果たせて嬉しいよ。テイラーは素晴らしいコンペティターだし、とてもリスペクトしている。ここ中国で彼を倒せて最高さ」
今シーズンは10月に宮崎で開催された『Trump Hyuga Pro』を始め、LQSでは4勝。2位が2回と素晴らしい成績を残していたテイラー(写真上)でしたが、最後のタイトル争いは残念ながら逃すことに...。
ピッコロとのファイナルの後、「とても厳しかった。ここで2位になるのは初めてさ。気持ち的には昨年の9位より悪いね。ピッコロは良いリップをしていたので、難しいファイナルを想像していた。イベントを通して良い波だっただけに、2位は本当に悔しいよ」と話していました。
ウィメンズは2012年から3年連続でファイナルを戦ったチェルシー・ウィリアムス(AUS)、ケリア・モニーツ(HAW)の戦いが注目されていましたが、ケリアがモルディヴのボートトリップ中に大怪我をして欠場。
チェルシーもSFで敗退してしまい、11月末に行なわれた台湾での『Taiwan Open of Surfing』で優勝したクリスタル・ディーガス(HAW)とダークホースのレイチェル・ティリー(USA・写真上・下)がファイナルへ。
華麗なノーズライドで8ポイント台を2本スコアしたレイチェルがトータル17.20でクリスタルを下して初のワールドタイトルを手に入れました。
「最高の気分よ。6歳の頃からワールドチャンピオンの最年少記録を目指していたの。今、それを果たせたわ。これが現実でも信じられないような気持ち。このイベントは過去に2度参加したことがあるけど、勝ち上がった経験は少なかったの。でも、北米のタイトルを獲得後、自信を得ることが出来てそれが報われた形よ」
昨年、一昨年と2年連続で最下位の25位でフィニッシュしていたレイチェルは学校に通いながら練習に励み、17歳にして11月にハンティントンビーチで開催された『North America Longboard Championships』で優勝。
そして、連勝という形でワールドタイトルがかかったイベントを最年少で優勝。
クリスタルとのファイナルは、「彼女はイベントを通して素晴らしいサーフィンをしていたわ。だから、簡単に勝てるとは思っていなかった。今年はコーチの父親とトレーニング、ボードの調整などを行ない、自分のサーフィンのレベルを引き上げることに本当に集中してきたの。その成果が出て嬉しいわ。まるで夢を見ているみたい」とコメントを残していました。
今イベントには秋本祥平、畑雄二、岡澤紫穂、吉川広夏と4名の日本人が参加していましたが、秋本祥平、畑雄二(写真上)はR2敗退の最下位。
岡澤紫穂、吉川広夏はR3敗退と良い結果は残せませんでした。
『Jeep World Longboard Championship, China』結果
1位 ピッコロ・クレメンテ(PER)
2位 テイラー・ジェンセン(USA)
3位 ロドリゴ・スファイアー(BRA)、ベン・スキナー(GBR)
ウィメンズ
1位 レイチェル・ティリー(USA)
2位 クリスタル・ディーガス(HAW)
3位 チェルシー・ウィリアムス(AUS)、クロエ・カルモン(BRA)
WSL公式サイト
photo: WSL Covered Images
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