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『Target Maui Pro』終了!カリッサ3X達成!



BWT(ビッグウェーブツアー)の北米レッグ、マウイ島「Jaws」の『Pe’ahi Challenge』のイエローアラートが発令された翌日の現地時間12月2日。「Jaws」から西へ移動したホノルアベイではウィメンズCT最終戦『Target Maui Pro』がファイナルデイを迎え、パーフェクトなコンディションで熾烈なタイトル争いにもようやく決着がつきました!

今シーズンのワールドタイトルレースは開幕戦から4戦で2勝を分け合ったカリッサ・ムーア(HAW)、コートニー・コンローグ(USA)の二人が他の選手を引き離し、1勝ずつ決めたサリー・フィッツギボンズ(AUS)、タイラー・ライト(AUS)もカリッサとコートニーのコンスタントさには追い付けず。
シーズン後半はイベント毎にトップが入れ替わるシーソーゲームになっていました。

また、昨年6Xを決めたステファニー・ギルモア(AUS)は第3戦のマーガレットリバーで足を骨折。治療が長引き、最終戦を含めて6戦欠場という最悪のシーズンに...。

最終戦のシチュエーションはカリッサが有利で、初日はカリッサがQF進出を決めた一方、コートニーは敗者復活戦のR4行きに...。
そして、迎えたファイナルデイ。R4のコートニーの相手はR3で9ポイントを出していたココ・ホー(HAW)
このラウンドでもココの勢いは止まらず、オープニングウェーブでバレル、マニューバーと素晴らしいライディングで9.17をマーク。
コートニーは短いバレルで4.50を返し、更に形良いセットをキャッチしてバレルライド、マニューバーで繋いでこの波に乗った気持ち良さ、嬉しさを’キングコング’のようにアピール。ジャッジは8.40をコールしますが、バックアップスコアを重ねていったココがリードを握り続け、ヒートは後半へ。
コートニーはニード5.65のシチュエーションで大きなターン、インサイドまでメイクして5.83。見事に逆転を決めますが、ラスト5分を切ってからプライオリティを持っていたココがクリティカルセクションでのターンを繰り返し、7.33を返して再びトップへ。
残り1分、最後のセットを掴んだコートニーはプレッシャーからか、今まで無かったミス、ワイプアウト....。



別画面では控え室で感情的になっているカリッサが映し出され、ヒート終了のホーンが鳴った瞬間に3度目のタイトルが確定。
家族の元に駆け寄ったカリッサはハグを交わし、サポートしてくれた家族、友人の目の前、それも自国ハワイで成し遂げたタイトルの喜びを語り、チャンピオンの誇り、ライバルとなったコートニー、影の立役者となったココの話などを涙ぐみながら語っていました。

最後に過去に例が無いほどの激しいタイトルレースについては、「クレイジーなタイトルレースだったわ。抜きつ抜かれつで最後まで冷静さを保つ必要があった。負けた時でも自分を信じて楽しんでサーフィンしてきたの。それが報われたわ」とコメント。



2011年に初のワールドタイトルを獲得し、翌年はステファニー、サリー、タイラーとのタイトルレースに敗れ、3位でフィニッシュ。
リベンジに燃えた2013年はサリー、タイラーと争い、8戦中4勝という驚異的な成績で再びチャンピオンの座を手に入れていました。
2014年はステファニーの強さが復活。タイラーを交えたタイトルレースでカリッサは最終戦の前に脱落。
再びリベンジを果たすべく、今年はコートニーと共にウィメンズサーフィンのハードルを一段階上昇させる驚くべきパフォーマンスを披露して3勝。更にホノルアベイではプレッシャーから解放された彼女のサーフィンが手を付けられないほど爆発。
QF、SFと続けて9ポイントをマークし、サリーとのファイナルでは圧巻のバレルライド(写真上)でイベント初のパーフェクト10。更に9ポイントを2つも叩き出し、トータル19.50で4勝目。ワールドタイトルに華を添えてカリッサにとっては最高の一日に!



昨年のベルズでの足の負傷から見事な復活を果たしたコートニー(写真上・下)
初のタイトル獲得は残念ながら来年以降にお預けになってしまったものの、彼女のスタイリッシュなサーフィンは多くのファンを魅了していました。

ココに敗れたR4終了後、感極まっていたカリッサとは対照的にビーチで放心状態。サングラスをしながら控え室に戻っていたのは、その下に流れていただろう涙を見せたく無かったからでは...。

「ローラーコースターのような一年だった。全力を尽くし、私が有利な時もあったけど、今日は自分の日にはならなかった。でも、今までのベストシーズンだったわね。来年は強くなって開幕戦に戻ってくるわよ」

QFの最中にインタビューに応えていたコートニー。
タイトルへの強い思い、ファンへの感謝の気持ちを話し、最後はボクサーのようなポーズで来年の意気込みを表現していました。



なお、最終戦の結果により来年のトップ17もほぼ決定。
今年のトップ10、QSのトップ6、プラスワイルドカードで構成されるメンバーの新しい顔は、チェルシー・ツアー(BRB)、キーリー・アンドリュー(AUS)など。
逆に脱落するのはシルヴァナ・リマ(BRA)、ディミティ・ストイル(AUS)など。
QS初戦で優勝した前田マヒナはランキング11位でクオリファイには届かず...。

怪我で6戦欠場したステファニーはワイルドカードが与えられることが予想されますが、公式発表はまだされていません。



『Target Maui Pro』結果
1位 カリッサ・ムーア(HAW)
2位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)
3位 アレッサ・クイゾン(HAW)、ココ・ホー(HAW)
5位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、タイラー・ライト(AUS)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)

2015年 WSL Women’s Samsung Galaxy Championship Tour
最終ランキング
1位 カリッサ・ムーア(HAW) 66,200pt
2位 コートニー・コンローグ(USA) 58,600pt
3位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 55,900pt
4位 ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF) 47,500pt
5位 タイラー・ライト(AUS) 47,100pt

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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