『Hawaiian Pro』初日 喜納海人&新井洋人が1位通過! | サーフィンニュース BCM | コンテスト

TOPNEWS > コンテスト
NEWS / BCMサーフィンニュース

コンテスト

『Hawaiian Pro』初日 喜納海人&新井洋人が1位通過!



ハレイワ、サンセット、パイプライン。QSで最もグレードが高い10,000の2戦とワールドツアーの最終戦で構成されるトリプルクラウンのファーストイベント『Hawaiian Pro』が現地時間11月18日に開幕!

予想されていた10ftクラスの北西ウネリは入らず、会場のハレイワはスモール〜ミドルサイズ。
それでもオフショアでコンディションは良く、1週間のレイデイを強いられていたウェイティングピリオド前半のストレスを晴らすように選手達はリッピングを繰り返していました。

今イベントは通常のQS10,000と比べシード選手が有利となり、QSランキング上位とCT選手による32名のトップシードはR1とR2をスキップしてR3から登場。
QSではランキングトップのジャック・フリーストーン(AUS)を筆頭に先のブラジリアンレッグで優勝と5位の好成績を重ねて6位。来年のツアー入りがほぼ確定となった五十嵐カノア(USA)や、元JPSAプロの柄沢明美の長男でランキング9位のコナー・オレアリー(AUS)、CTからは今シーズンのワールドタイトルを争っているガブリエル・メディナ、フィリッペ・トレド、エイドリアーノ・デ・ソウザの「ブラジリアン・ストーム」一行、2011年、2013年にトリプルクラウンを獲得したジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、怪我でシーズンを棒に振ってしまったジョーディ・スミス(ZAF)が復帰するなど錚々たるメンバーが揃い、トリプルクラウンの前哨戦『HIC Pro』で優勝したイアン・ウォルシュもハワイの代表的存在でトップシードに選ばれています。

初日はR1の16ヒート全てとR2の2ヒートが進行。
ハワイで生まれ育ち、国籍はハワイながら日本人の喜納海人(写真最上部・下)、補欠から繰り上げで出場した新井洋人が共に1位通過でR2へ。



ジェイミー・オブライエン、メイソン・ホーという二人の強豪ハワイアンにブラジリアンで2年連続ブラジルでのCTのワイルドカードを得たデヴィッド・ドゥー・カーモを相手に6.50と5.50を重ね、トータル12.10でラウンドアップを決めた喜納海人。

「ホームはホノルル、タウンさ。ハレイワはメネフネ(ローカルキッズによるコンテスト)などでコンテスト慣れしているよ。今日はスモールだし、やさしいね。ホント、普通の波でやりやすかった。ストークしているよ。大きな波の時のハレイワも好きだけど、残念ながら今日は小さい。後半にかけて波が上がることを願っている。次のヒートも楽しみさ」

トリプルクラウンの前哨戦『HIC Pro』で並み居る強豪を倒して初のファイナル進出、3位に入った喜納海人。
彼の持ち味はビッグウェーブでの大きなターンですが、日本でのイベントにも積極的に参加するなどスモールコンディションでの技術も優れているのが武器。
今のところ北西ウネリのピークは初日で明日以降はサイズダウン傾向となり、ウェイティングピリオド最終日の23日まで新しいウネリが入る予報が無いため、有利な展開になりそうです。



喜納海人と比べるとマイナー選手とのカードに重なった新井洋人(写真上)
それでも7月の湘南で開催された『MURASAKI SHONAN OPEN』で優勝したルーエル・フェリーペ(BRA)、昨年のブラジルでのプライムで5位に入ったチャーリー・マーティン(GLP)、ハレイワローカルの19歳、ベンジ・ブランドなど油断は出来ない選手達。
スロースタート、自身も序盤はロースコア止まりで厳しい戦いを強いられていましたが、後半に形の良いセットをインサイドまで繋ぎ、6.50をスコア。すぐに5.20を重ねて3位から一気に1位にジャンプアップ!トータル11.70でラウンドアップを決めていました。

「最初の良いスコアが出るまではナーバスになったよ。0.50と2.00しかなかったからね。でも、大きくてベターな波を選ぼうと思い、それで6ポイントを出せた。最後にはもう一本良い波に乗ることが出来て嬉しかったよ。今年も多くの日本人サーファーがノースショアに来ている。タウンは特に日本人が多いし、食べ物も美味しい。ハワイアン、日本食、どちらも大好きさ」

ちなみに新井洋人が紹介される時は「日本出身」だけではなく、「横浜出身」が付随する場合が多いのですが、それは例えビーチの側で生まれ育っていなくても、コンクリートシティ、都会から時間をかけて海に通い、才能や努力次第で世界の舞台で戦える可能性があるという意味が含まれています。

例えば、今シーズンのウィメンズ・ワールドタイトルを争っているコートニー・コンローグはカリフォルニアのビーチから離れたサンタ・アナがホームですし、MCのロス・ウィリアムスに言わせると一年の半分はフラット近くになると言われているフロリダ出身(ケリーやホブグッド兄弟など)のサーファーは遠くまでドライブすることで逆にハングリーになり、モチベーションにも繋がると話していました。



その他にR1を通過した主な選手は、ヤディン・ニコル(AUS)、サニー・ガルシア(HAW・写真上)、ジョシュア・モニーツ(HAW)、アリッツ・アランブルー (ESP)、セス・モニーツ(HAW)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、カラニ・デイヴィッド(HAW)、ティム・レイズ(USA)、ジョエル・センティオ(HAW)、ビリー・ケンパー(HAW)など。
今シーズンのポルトガルでのCTでワイルドカードながらカレントリーダーのミック・ファニング(AUS)を敗り、5位に入賞したフレデリコ・モライス(PRT・写真下)も9.43のハイスコアを出して勝ち上がっています。

2ヒートだけ行なわれたR2はトーマス・ヘルメス(BRA)、ティアゴ・ピレス(PRT)などがR3進出を決めています。

ネクストコールは現地時間11月19日の早朝7時(日本時間の20日午前2時)

R2のH12には大原洋人、R3のH1には五十嵐カノア(USA)、H16にはコナー・オレアリー(AUS)が登場します。



WSL公式サイト

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト

photo: WSL Covered Images

BCM の Facebook に「いいね!」をしよう

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。

関連キーワードで他のニュースを探す

WSL トリプルクラウン ハレイワ Hawaiian Pro 喜納海人 新井洋人