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QS10,000『Allianz Billabong Pro Cascais』終了!コロヘ優勝でQSトップに立つ!



今やフランス、スペインを抜いてヨーロッパのサーフィンの中心地となっているポルトガル。
北大西洋に面した地形は多方向のウネリに敏感で、特に10月から3月のハイシーズンはクオリティの高いブレイクが期待出来ます。

そのポルトガルでアゾレス諸島・サンミゲル島、首都リスボン近郊、カスカイスの二つのQS10,000とペニシェのCTで構成される’ポルトガル・ウェーブシリーズ’が開催中。
ファーストイベントの『SATA Airlines Azores Pro』はジャック・フリーストーン(AUS)が優勝。
現地時間10月4日にはセカンドイベント『Allianz Billabong Pro Cascais』が終了。

ライブステージ、スケートボードランプ、様々なブースが設置され、同じQS10,000でもサンミゲル島と比べて圧倒的な集客力を誇ったカスカイスでのイベント。
ガールズのギャラリーも多く、選手達も度々彼女達に囲まれ、ポルトガルののんびりとした海沿いのリゾート地特有の’ゆるい空気’を楽しんでいたようです。

イベント前半はレイデイでスケジュールが遅れたため、バックアップ会場の「Guincho」を舞台に異例のダブルバンクで進行。
すでにシーズンは終盤。CTからもランキング下位でQSからのリクオリファイを狙う選手が多数エントリーした一方、来年のツアー入りをかけて条件であるQSランキング10位以内を目指して世界各国からトップ選手が集まり、激しいバトルを繰り広げていました。



ファイナルデイは公式4-5ftレンジの「Guincho」で行なわれ、QFからファイナルまで合計7ヒート。リーフ混じりのビーチブレイクでライト、レフト共にあるパワフルな波でハイスコアが連発。
パトリック・グダスカス(USA)とのSFで9.80のハイエストスコアをマークしていたコロヘ・アンディーノ(USA・写真上)がファイナルでカイオ・イベリ(BRA)を土壇場で逆転して優勝!
コロヘはR1から合計4つの9ポイント台をマークしており、優勝にふさわしい活躍でした。

「潮が大分引いた影響で良い波が少なくなってしまい厳しかったね。でも、我慢して波を待ち、最後に8ポイントを出せてストークしているよ。今日はパドルし過ぎでダックダイビング(ドルフィンスルー)の時に腕に力が入らなかったほどさ。QSからのリクオリファイは保証されていたから、ポルトガルでの2イベントは自由に出来たよ」

ツアー4年目の今年は確実にスランプに陥っており、13位が最高位で現在のランキングは29位。しかし、QSの方では好調で今シーズン3勝目。
ランキングも4位から一気にトップに立ち、QSからのリクオリファイは確実になりました。

ちなみにコロヘはサンミゲル島でのファーストイベントで5位に入っているため、25,000ドルの特別ボーナスやトロフィーが用意されている’ポルトガル・ウェーブシリーズ’のタイトル有力候補。
2013年はアダム・メリング(AUS)、2014年はジョーディ・スミス(ZAF)が獲得。
ポルトガルのトリプルクラウンと呼ばれ、現在ヨーロッパのサーフィンの中心地になっているこの国でヒーローになることを意味しています。



2011年のブラジルで開催されたワールドジュニアでジャック・フリーストーン(AUS)とのファイナルを競り勝って世界一のジュニアという称号を手に入れたカイオ(写真上)
その後、2013年の海南島での優勝以外、目立った成績はありませんでしたが、年々QSランキングを上げて2015年は今回の結果を得て7位から2位にランクアップ!
来年は「ブラジリアン・ストーム」として良い意味でツアーを荒らしてくれそうです。

「8,000ポイントは大きいね。それに初めてのQS10,000ファイナル進出にストークしているよ。CTは自分にとって最大の夢。それが決まったと確認して泣いてしまった...。これ以上欲しいものはないさ」

6,000が2戦と10,000が1戦、合計3戦のハイグレードイベントが続く10月後半〜11月前半にかけてのブラジルレッグの前に10月6日から開幕するCT第9戦『Quiksilver Pro France』のワイルドカードも獲得したカイオ。
思い描いた夢の前に素晴らしいウォーミングアップの舞台が用意されました。

なお、大原洋人、新井洋人(写真下)はR1で同ヒートに重なり、ダスティ・ペイン(HAW)などと対戦。
残念ながら二人揃って敗退し、2戦続いたポルトガルレッグは無惨な結果に...。
QSランキングでは大原洋人が20位から26位。新井洋人が90位から94位。
R2で敗退した五十嵐カノアは6位から9位にランクダウンしています。



次のQSのハイグレードはブラジルですが、その前にフランスでCT第9戦『Quiksilver Pro France』が開催。
ウィメンズCT第9戦『Roxy Pro France』との併催で10月9日〜17日に行なわれます。

すでに発表されたワイルドカードはデーン・レイノルズ(USA)、ウィメンズはチェルシー・ツアー(BRB)
シーズン序盤、マーガレットリバーでの怪我が長引いて5戦連続欠場していたステファニー・ギルモア(AUS)が復活。
カリフォルニアでタイトル争いから脱落したケリー・スレーター(USA)はヨーロッパレッグをスキップすると言っていましたが、今のところヒート表には掲載されています。

ジョーディ・スミス(ZAF)、マット・バンティング(AUS)は共に怪我のために4戦目の欠場。
タジ・バロウ(AUS)はガールフレンド、オーストラリアのトップモデルであるレベッカ・ジョンソンの出産に立ち会うためにスキップ。
代理はアリッツ・アランブルー(ESP)、トーマス・ヘルメス(BRA)、マキシム・ハシーノ(FRA)の3名です。



『Cascais Billabong Pro』結果
1位 コロヘ・アンディーノ(USA)
2位 カイオ・イベリ(BRA)
3位 パトリック・グダスカス(USA)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)
5位 ヴァスコ・リビイロ(PRT)、ソリ・ベイリー(AUS)、コナー・コフィン(USA)、エヴァン・ゲイセルマン(USA)

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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