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ウィメンズCT第8戦『Cascais Women’s Pro』終了!コートニーがイエロージャージを奪回!



オーストラリア、ブラジル、フィジー、カリフォルニアと続いた2015年の「WSL Women’s Samsung Galaxy Championship Tour」はいよいよポルトガル、フランスのヨーロッパレッグと最終戦のハワイ・マウイ島での3イベントを残すのみ。

タイトル争いも先週終了したばかりの第7戦『Swatch Women’s Pro』で3勝目を決めてカレントリーダーの座も取り戻したカリッサ・ムーア(HAW)と4,400ポイント差で2位のコートニー・コンローグ(USA)、僅かなチャンスが残されているサリー・フィッツギボンズ(AUS)の3名に絞られてきました。

メンズに先駆けて開催されたポルトガル・カスカイスでの第8戦『Cascais Women’s Pro』はバックアップ会場の「Guincho」で進行。
イベント初日と2日目は十分なウネリに恵まれていましたが、風の影響が入った難しいコンディション。

R4ではロースコア勝負の厳しい戦いの中、カリッサがレイキー・ピーターソン(USA)に僅差で敗れる波乱があった他、ローワー・トラッセルズの第7戦『Swatch Women’s Pro』で調子を上げてきたタイラー・ライト(AUS)が目の前の岩を恐れずにビッグターンを重ねて9.63のハイエストスコアをマークしたジョアン・ディファイ(FRA)に大敗する場面も...。

現地時間9月27日のファイナルデイはスモールコンディション&オンショア。
SFは6ポイント台がハイスコアの厳しい戦いとなり、レイキーがタティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、コートニーがサリーを敗ってファイナルへ。

今やカリフォルニアを代表する二人のウィメンズサーファーがホームのビーチブレイクを彷彿させるような波で対決。
序盤はレイキーがライトの波で5.17、すぐにレフトの波で7.17を重ね、トータル12.34で主導権を握ります。
難しい波にリズムが崩れ、ワイプアウトを繰り返していたコートニーでしたが、後半からエンジンがかかり、まずはレフトの波をインサイドまで繋いで8.00。
ラスト5分を切ってからニード4.34のシチュエーション、プライオリティはレイキーという場面でコートニーは再びライトの波にテイクオフ。8.10をマークして逆転に成功。波を譲ってしまったレイキーの判断が明暗を分けた形。コートニーが今シーズン3勝目を決めました!



「ギブアップはしたく無かったし、レイキーには負けたく無かった。これでローワー・トラッセルズで負けた借りを返したわね。スコアを伸ばすことだけに集中したの。彼女は最高のスタートを切ったから、この計画を突き通すのは難しかったわ」

ローワー・トラッセルズでの『Swatch Women’s Pro』ではQFでレイキーに敗退。ランキング2位のカリッサが優勝してカレントリーダーの座も僅か1戦で奪われてしまいましたが、今イベントではカリッサがR4でレイキーに敗退。コートニーが優勝したため、再度ランキングが入れ替わりました。

「今は一つ一つのヒート、イベントを勝つことに集中している。もちろん、’Jeep Leader’ジャージ(カレントリーダーだけが着用を許されるイエロージャージ)を取り戻したのは最高に嬉しいけど、たった1イベントしか着れないなら、それは意味が無いことよ。だから、今回は出来るだけ早くジャージを奪い返すために真剣になったわ。同時にこの戦いを楽しむことも重要だし、今回の勝利にも貢献していると思うの」

表彰台では対戦相手のレイキーを称え、男らしく!?ハイタッチを交わしていた二人。
昨年は第3戦のベルズで足首を負傷。3戦欠場でタイトル争いからは脱落したものの、復帰後の活躍は目覚ましく、フランス戦で2位、最終戦のマウイ島では3位に入賞。
そして、今シーズンはすでに終了した8戦中、3勝。全てQF以上をメイクしており、アジャスト(10戦中ベスト8戦のポイントでタイトルが決まるため、ワースト2戦は削除される)を考えるとポイント以上に2位のカリッサを追い詰めたと言えます。

「怪我で海から離れることになった昨年はとても辛かったわ。今年はタイトルレースに残っている。とても素晴らしいことよ。このためにハードワークをこなし、多くの時間を費やしたの。ツアーを回れるだけでも特別。残り2戦も楽しみね」

ハンティントン、ローワー・トラッセルズ、ポルトガルと3戦続けてトップが入れ替わるという熾烈な2015年のタイトルレース。
ポルトガル戦終了後、コートニーがトップ、2位がカリッサ。ポイント差は4,400から2,300と縮まっていますが、上記の通り、アジャストを考慮するとコートニーが有利。
今回優勝出来なかったサリーは厳しい立場に...。
また、次のフランス戦からは怪我で5戦連続欠場のステファニー・ギルモア(AUS)が復活する予定。
良い意味で暴れてくれれば、タイトル争いは更に面白くなりそうです。



昨年、ローワー・トラッセルズでカリッサをタイトルレースから脱落させ、今年はローワー・トラッセルズでコートニーを敗り、カリッサのイエロージャージ奪回に一役買い、更に今イベントではR4でカリッサを倒すなどタイトルレースの鍵となっているレイキー(写真上)

「久々のファイナル。とても嬉しかったわ。ポルトガルは大好きだし、毎年来るのが楽しみなの。この勢いでフランスに向かいたい。とてもエキサイトしているわ」

今回の結果で5位から4位にランクアップ。
今シーズンは全てQF以上をメイク。優勝は無く、今回の2位が最高位。
例年ならタイトルレースに加わっても不思議ではない成績ですが、トップ3、特にコートニーとカリッサが良過ぎるため、残り2戦はワールドタイトルでは無く、2012年の最終戦『US Open』以来の優勝が目標になりそうです。



次の第9戦『Roxy Pro France』は10月6日〜17日にフランス南西部・ホセゴーを舞台にメンズの第9戦『Quiksilver Pro France』と併催されます。
なお、メンズのポルトガルレッグ、セカンドイベントのQS10,000『Allianz Billabong Pro Cascais』は9月28日から開幕。
ファーストイベントではR1で敗退した大原洋人、新井洋人が再び参加し、共にR1のH9にクレジット。
H23には五十嵐カノアがディオン・アトキンソン(AUS)などのカードに並んでいます。

『Cascais Women’s Pro』結果
1位 コートニー・コンローグ(USA)
2位 レイキー・ピーターソン(USA)
3位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)
5位 アレッサ・クイゾン(HAW)、マリア・マニュエル(HAW)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、ジョアン・ディファイ(FRA)

2015年WSL Women’s Samsung Galaxy Championship Tour
『Cascais Women’s Pro』終了後のランキング
1位 コートニー・コンローグ(USA) 58,600pt
2位 カリッサ・ムーア(HAW) 56,300pt
3位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 49,300pt
4位 レイキー・ピーターソン(USA) 47,000pt
5位 ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF) 44,050pt

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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