コンテスト
JPSAショートボード第6戦 『第20回 I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯』終了!
2015年のJPSAショートボードで圧倒的な強さを見せている仲村拓久未。
5戦中、全てファイナルに進出してその内の3戦で優勝。早ければここでグランドチャンピオンが確定出来るシチュエーションで迎えた第6戦『第20回 I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯』が9月6日に終了。
前週に千葉の志田下〜太東で行なわれた『ALL JAPAN SURFING CHAMPIONSHIP』と一転して会場の茨城・大洗はスモールコンディションからのスタートでしたが、後半のラウンドにかけては高気圧からの吹き出しによる南東よりのウネリが強まる傾向となり、まずまずのコンディションで進行。
R5では安井拓海がエアーリバースをベースとしたライディングでパーフェクト10をスコアするなど見せ場もあった一方、カレントリーダーの仲村拓久未がトップシードとして登場したR4でインターフェアを犯してしまい、早くも姿を消すことに...。
更に『ALL JAPAN SURFING CHAMPIONSHIP』で優勝した村上舜もR4で大澤伸幸、椎葉順に抑えられて敗退。
仲村拓久未の敗退でチャンスが巡ってきたランキング2位の加藤嵐、3位の大澤伸幸は共にQFで敗退。
両者共に残り2戦で連勝しても、仲村拓久未が今回のような失敗を重ねなければトップを奪うことは非常に難しくなってきました。
ファイナルはスペインのQSをキャンセルして参加した安井拓海と2006年、2011年のグランドチャンピオン、田中英義(写真上)のカード。
いつもの戦略通り、じっくりと波を待っていた田中英義とは対照的に積極的に波をキャッチしていた安井拓海が主導権を握り、序盤にファーストアプローチでエアーリバースをメイク。バリエーション豊かなターンでインサイドまで繋げ、9.65をスコア。
中盤、安井拓海はバックアップスコアを次々と塗り替え、後半には再びエアーリバースをメイクして9.75。
田中英義は後半に7.15を返すものの、時すでに遅し...。
安井拓海(写真下)がトータル19.40と圧倒的なスコアで田中英義を完璧に抑えてJPSA初優勝を決めました!
昨年はアメリカ・バージニアでの4スター『Vans Pro』でSF進出の7位。
ワールドジュニアでは日本人最高位の5位でフィニッシュしていた安井拓海。
今シーズンはQS、ジュニア共に世界で良い結果を残せていませんが、今回の優勝で流れが変わることも十分に考えられます。
まだ17歳の彼は同年代の仲村拓久未と仲が良く、互いに刺激しながら日本のサーフィンコンテストのハードルを上げてくれることでしょう。
優勝後のビーチ凱旋では仲村拓久未が担ぎ手となり、自身のinstagram上でも安井拓海の優勝を祝福していました。
女子はカレントリーダー並びに昨年のグランドチャンピオン、田代凪沙と姉妹で活躍し、現在ランキング7位の宮坂桃子が対決。
宮坂桃子よりも際どいセクションにターンしていた田代凪沙(写真上)が7ポイント台を2本揃え、トータル15.00で優勝。
『ALL JAPAN SURFING CHAMPIONSHIP』に続いての2連勝でランキング2位の庵原美穂との差を広げています。
JPSAの次のイベントは9月10日〜13日に新島で開催されるショートボード第7戦『新島プロ』
最終戦は9月25日〜27日に千葉の鴨川で開催される『24SURF presents 鴨川naoプロ』です。
JPSAショートボード第6戦
『第20回 I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯』結果
1位 安井拓海
2位 田中英義
3位 田中樹、山中海輝
女子
1位 田代凪沙
2位 宮坂桃子
3位 庵原美穂、宮坂莉乙子
JPSA公式サイト
photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)
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