コンテスト
BWWT第2戦 スペインのビッグウェーブを制したのは?
今シーズンからASPでシリーズ化されたBWWT(ビッグウェーブワールドツアー)の第2戦『Punta Galea Challenge』がスペイン・バスクの「Punta Galea」で開催。
条件次第で行なわれる特別な形式のため、ASP公式サイトではイベント開催の可能性がある数日前にグリーンアラート、次にイエローアラートを発令し、現地時間12月11日に開催を決定。
7月にペルーで行なわれた南半球レッグの『Billabong Pico Alto』から北半球レッグ(10月1日〜翌年2月28日)に変わって初のイベント。
2009年までワールドツアーの舞台だったムンダカから約50km東の港の先で割れるポイントブレイクに大西洋に発生した巨大なストームからのパワーが炸裂。
公式30-40ftレンジ。ライトもレフトもある「Punta Galea」にフルスーツを着込んだビッグウェーバーが集まり、エンターテイメント性が強いワールドツアーとは違って大自然との戦い、融合という言葉が当てはまるような厳粛な雰囲気の一日でした。
R1はワイプアウトが目立ったものの、太陽が力を増し、潮が動いてきたSFにはハイスコアが出やすくなり、まずはH1でナチョ・ゴンザレス(EUK)が今イベント初の10ポイントライドを披露。
WQSやワールドツアーでも活躍しているパトリック・グダスカス(USA)も9.27のハイスコアをマーク。ガブリエル・ヴィラーン(PER)と共にファイナルへ。
クロスゲームとなったH2ではフレッチャーファミリーの次男、ネイザンと『Billabong Pico Alto』で優勝したマクアカイ・ロスマン(HAW)、ニック・ランブ(USA)がファイナルへ進出。
ファイナルはマクアカイ(写真上)とニック(写真最上部)が共にライトの波で9ポイント台後半のハイスコアを出して他の4名を圧倒。
更に再びライトのセットにドロップしたマクアカイが2本目の9ポイント台をマークして2連勝が見えてきましたが、残り20分を切ってリスキーなポジションからレフトの波をキャッチしたニック(写真下)が10ポイントで逆転!
オレンジ色のボードを駆ったニックはメイクした後にガッツポーズ。MCも絶賛したこの一本が決め手となり、サンタクルーズ出身のニックがマクアカイを抑えて優勝。
シリーズではマクアカイがカレントリーダーをキープしています。
2014年、全6戦用意されているBWWTの後半は残り2戦。
舞台は北半球のメキシコ「Todos Santos」とハワイ・マウイ島「Jaws」
10月1日〜2015年2月28日の間にコンディションが整った時にだけ開催されます。
なお、ASPワールドツアー並びに『Vans Triple Crown of Surfing』の最終戦『Billabong Pipe Masters』はワイルドカードの2名を決めるトライアルのファイナリストが決定した時点でレイデイが続いています。
ファイナリストはリーフ・マッキントッシュ、ジェイミー・オブライエン、マカイ・マクナラマラ、ハンク・ガスケルと全てハワイアン。
日本が誇るパイプラインのスペシャリストであり、日本人として唯一『THE EDDIE』に招待されている脇田貴之と2014年のJPSAチャンピオン辻裕次郎による日本語でのライブ中継もトライアルからスタートしており、メインラウンド開催に向けて舞台は整っています。
『Punta Galea Challenge』結果
1位 ニック・ランブ(USA)
2位 マクアカイ・ロスマン(HAW)
3位 ネイザン・フレッチャー(USA)
4位 ガブリエル・ヴィラーン(PER)
5位 ナチョ・ゴンザレス(EUK)
6位 パトリック・グダスカス(USA)
2014年ASPビッグウェーブワールドツアー
『Punta Galea Challenge』終了後のランキング
1位 マクアカイ・ロスマン(HAW) 20,833pt
2位 ガブリエル・ヴィラーン(PER) 13,021pt
3位 ニック・ランブ(USA) 11,851pt
4位 ショーン・ダラー(USA) 11,750pt
5位 アンソニー・タシニック(USA) 11,287pt
ASP公式サイト
photo: ASP Covered Images
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