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『Reef Hawaiian Pro』終了!ダスティがカムバック!



ハレイワ、サンセット、パイプラインのオアフ島・ノースショアを代表する3つのスポットで争われる『Vans Triple Crown of Surfing』の初戦、『Reef Hawaiian Pro』が終了。
ASPでは異例の延長(トリプルクラウンの歴史では初)となった昨年とは違い、十分な冬のノーススウェルに恵まれた今年。4日間連続で進行してウェティングピリオドを1週間も残して現地時間11月15日にファイナルデイを迎えました。

イベント前半の20ftのチャレンジングなビッグウェーブから後半のクライマックスは6ftまでサイズダウン。加えてコナウィンドの影響が入り、ハワイならではのビッグターンにエアリアルを上手くミックスしたオールラウンダーが勝ち上がる展開に。

トップシードとして登場したディフェンディングチャンピオンのミシェル・ボウレズ(PYF)を始め、ミック・ファニング(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)などがQFで敗れ、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ジェレミー・フローレス(FRA)、アダム・メリング(AUS)の3名の現CT選手と元CT選手のダスティ・ペイン(HAW)がファイナリストに選ばれていました。



ファイナルの主導権を握っていたのはビッグターンと高さのエアリアルで9ポイント台を2本スコアしたジュリアン(写真上)でしたが、中盤にダスティがヒート最大のセットでフロントサイドのビッグターンを3つ重ね、9.87。すぐにラインナップに戻り、カービングからオフザトップ、フィニッシュまでメイクして9.77をスコア。僅か数分の間にコンビネーションから脱出。さらにジュリアンを逆転してトップに立ち、長年のスポンサーである「Volcom」クルーは大騒ぎ!
逆にジュリアンはニード9.97とパーフェクトに近いスコアを求められ、終了間際にローテーションエアーをメイクするものの、フィニッシュを決めることが出来ず、6ポイント台止まり...。
トータル19.64とR3で出した自身のハイエストヒートスコアを塗り替えたダスティ(写真最上部)が最後までリードを守って優勝!

賞金の40,000USドルとQSでの6,500ポイントを獲得したダスティ。ランキングを97位から一気に24位まで上げ、次のサンセットでの『Van’s World Cup』の結果次第ではクオリファイも可能な位置に。そして、ハワイアンの彼にとって何よりも嬉しいのはトリプルクラウンのリーダーになったことでしょう。

「アンディ(アイアンズ)がここで優勝するのを見てから、自分もここで優勝するのが夢だった。オレ達はエピックなハレイワで4日間連続でサーフィンしただけ。他に付け加えることは無いよ。ただ楽しくサーフィンをしたいだけなんだ。こんな素晴らしい仕事は世界中探しても他に無いよね」とファイナル直後のインタビューを涙混じりに答えていたダスティ。



2010年にマウイ島出身では初となるワールドツアー入りを果たしたダスティ。その年の11月、ルーキーだった彼にインスピレーションを与えながら一緒にツアーを回っていた親友のアンディがこの世を去り、彼自身も思うような成績を残せず、2012年には怪我のために大半を欠場。特別にワイルドカードを手に入れた2013年はシーズン前半のマーガレットリバーでのプライム『Drug Aware Margaret River Pro』で優勝したものの、それ以降は結果が出せず、再び怪我で欠場が続くことに...。

「ツアーにいる時は優勝したことも無いし、思うように勝ち進めずファイナルデイに残ったことも無かった。ツアーから脱落した今年は同期の奴らが上手くやっているのを見て刺激になったよ。何が起ころうと来年のことを考えるだけで興奮してくるね。やっぱり、オレにとってコンペティションが一番。それに尽きるよ」

怪我から復活した2014年は1月の『Volcom Pipe Pro』で5位、そして今回の優勝でようやく運気が上向きになったダスティ。
ハワイらしい穏やかなムードで行なわれた表彰式ではデットヒートを繰り広げたジュリアンとの固い握手の後にファイナルを振り返り、「2つのマジカルな波が入ったんだ。ラッキーだったよ。アンディだったら、どうするだろう?と考えたんだ」と話していました。



今回のファイナリストの中でジェレミーだけはCT、QSのどちらもリクオリファイの条件を満たしていませんでしたが、イベント終了後にはQSの方でトップ10に入り、次のサンセット次第では来年もツアーに残れそうです。

なお、すでにコンテストニュースやTwitterなどでお伝えしていますが、ケリー・スレーター(USA)がフィジーのタバルア島で左足の人差し指と中指を骨折。ポルトガル戦で足の裏を深く切ったC.J・ホブグッド(USA)と共に最終戦のパイプライン出場が微妙になっています。
さらにジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は筋肉の痛みを理由にハレイワでのイベントを欠場。
タジ・バロウ(AUS)は肩の手術、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)は膝の痛みを理由にパイプラインの欠場を発表しています。

『Vans Triple Crown of Surfing』の次の舞台はサンセットビーチ。
11月24日〜12月6日に開催される『Van’s World Cup』です。



『Reef Hawaiian Pro』結果
1位 ダスティ・ペイン(HAW)
2位 ジュリアン・ウィルソン(AUS)
3位 ジェレミー・フローレス(FRA)
4位 アダム・メリング(AUS)

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images

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