コンテスト
4スター『HIC Pro』終了!
現地時間11月9日、トリプルクラウンの前哨戦、4スター『HIC Pro』が終了。
会場のオアフ島・ノースショアのサンセットビーチは新しく入ったトリプルサイズの北〜北西ウネリでエキスパートオンリーのチャレンジングなコンディション。
午後はトレードウィンドによってウネリがまとまり、ファイナルデイにふさわしい波に変化しましたが、サンセットビーチ特有のクセのある波質は変わらず、今年もローカルナレッジを活かした選手が勝ち上がり、ファイナリストの4名は全てハワイアン。
2010年に『XCEL Pro』から『HIC Pro』に変わってから5年目。2010年のジャック・ペリー(AUS)を除くと毎年ファイナリストは全てハワイアンという独特なイベントを制したのはカウアイ島出身のダニー・フラー(写真最上部・下)でした。
ファイナルではトップ34のメンバーであり、ハワイを代表するコンペティターのフレッド・パターチア、昨年のイベントチャンピオン、メイソン・ホー、2010年のチャンピオン、ビリー・ケンパーを相手にパワフルなバックハンドサーフィンを披露したダニー。8.25を含むトータル14.90で2位以下を引き離しての勝利。
15歳の時にオアフ島・ノースショアに移住したダニーは、15年の長いキャリアの中でパイプラインやサンセットのイベントでファイナル進出の経験がありましたが、優勝は初めて。
実は彼の母親は今年の始めに癌と診断され、しばらくコンテスト出場を控えていたそうです。
復帰後のビッグイベント、それも妻や娘、親友の前でキャリア初の優勝を決めたことは彼の人生にとって大きな意味があったと思います。
「ここまで辿り着くためには母の大きな助けがあった。この優勝はオレのために犠牲になってくれた母に捧げるよ」とダニー。
今回の優勝で『Vans Triple Crown of Surfing』の出場権も得てまずは11月12日からハレイワ・アリイビーチパークで開幕する『Reef Hawaiian Pro』に挑みます。
「今は夢のような感じがするけど、苦労して手に入れた勝利とも思える。自分のベストパフォーマンスが出来れば勝てることが分かったよ。パイプラインでもファイナルまで進んだことがある。一度だけトリプルクラウンの3つ全てのイベントに参加したことがあるんだけど、残念ながら直前にサーフィン中に怪我をしてしまったんだ。それがハワイでもあるんだよね。夢は広がることもあり、消えることもある。ポジティブな気持ちを保ち、ベストを尽くすよ」
恵まれたルックスから高級ブランドのモデルもこなし、更に最近はフォトグラファーとしても注目されており、NYとLAにギャラリーを持つなど幅広い分野で活躍しているダニー。
「海は自分の人生で何よりも大切で多くのことを教えてくれた。とても感謝しているよ」と海との関係が密接なハワイアンならではの言葉を残していました。
4スター『HIC Pro』結果
1位 ダニー・フラー(HAW)
2位 フレッド・パターチア(HAW)
3位 メイソン・ホー(HAW)
4位 ビリー・ケンパー(HAW)
なお、『HIC Pro』の結果とASPハワイリージョンランキングから『Vans Triple Crown of Surfing』の出場権を得たのは、ダニーを始め、ビリー・ケンパー(写真上)、ジョエル・センティオ、パンチョ・サリヴァン、ジェイミー・オブライエン、リーフ・マッキントッシュ、ランドン・マクナマラ、イアン・ウォルシュ、カラニ・デイヴィッド、セス&アイゼア・モニーツの計11名。
11/12(水)から開幕する『Vans Triple Crown of Surfing』のスケジュールは以下の通り。
オフィシャルフォーキャストによると『Reef Hawaiian Pro』のウェイティングピリオド初日、11月12日には特大の北西ウネリがヒットする予想です。
■11月12日〜23日
開催場所・ハレイワ アリイビーチパーク
『Reef Hawaiian Pro』
■11月24日〜12月6日
開催場所・サンセットビーチ
『Van’s World Cup』
■12月8日〜20日
開催場所・パイプライン/バックドア
『Billabong Pipe Masters』
ASP公式サイト
photo: ASP Covered Images
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