コンテスト
『Allianz ASP World Junior』終了!前田マヒナ優勝に安井拓海が5位!
21歳以下の世界一を決めるワールドジュニア『Allianz ASP World Junior』がポルトガルで開催され、現地時間10月29日に終了。
プライム、ワールドツアーのメンズ&ウィメンズと10月のポルトガルはASPのビッグイベントが続きましたが、ワールドジュニアはその最後を飾るのにふさわしい波に恵まれ、ポルトガルの波のクオリティの高さを世界中に証明していました。
ワールドジュニアの舞台はカスカイスとペニシェの間、エリセイラにあるライトのポイントブレイク「Ribeira D’Ilhas」
期間中は十分なウネリに恵まれ、ファイナルデイは公式3-5ftレンジのクリーンなグッドコンディション。
ポルトガル・カスカイス出身の19歳、ヴァスコ・リビイロ(写真上)がファイナル開始直後にビッグターンを重ねて9.00をスコアし、後半には美しいカービングで9.63。トータル18.63でイタロ・フェレイラ(BRA)を完全に抑えて優勝。
ポルトガル人としては初のワールドジュニア制覇を自国で成し遂げ、会場は拍手と声援に包まれていました。
「この気持ちを言葉で現すことは出来ないよ。今はサポートしてくれた皆に感謝したい。長い一週間だった。特に今日は4度もヒートをこなしたから疲れたね。ファイナルは余りプレッシャーが無かった。イタロは素晴らしいサーファーだから、良い演技をすること、大きな何かをすることだけを考えていたよ」とファイナル直後のインタビューに答えていたヴァスコ。
ASPのヨーロピアンジュニアチャンピオンでもあるヴァスコ。ファイナルデイはR4でジョシュア・モニーツ(HAW)、QFで安井拓海、SFでデイヴィッド・シルヴァ(BRA)を倒し、最後はQSでは格上の相手、イタロを倒してイベントを制覇していました。
ファイナルではリズムに乗れず、優勝を逃したイタロ(写真上)でしたが、ポルトガルのプライム2戦、ブラジルの6スターと3戦続けてQF進出を決めており、現在QSランキング8位でクオリファイ圏内。
11月3日〜9日に自国ブラジルで開催されるプライム、シーズンの締めくくりとなるハワイの2つのプライムの結果次第ではトップ34の仲間入りを果たす可能性も十分にあります。
「2位という結果はとても嬉しいよ。再び波がパンピングして素晴らしい一日だった。自分のバックハンドがここの波にハマったけど、ヴァスコはもっとリップしていた。彼におめでとうと言いたいね。今年でジュニアは卒業。次の焦点はブラジルとハワイのプライムさ」とイタロは話していました。
ウィメンズは前田マヒナ(写真上・下)が優勝。SFで元CT選手のデイブ・マコーレーの娘、ブロンテ・マコーレー(AUS)を大差で下し、ファイナルではカリブ海に浮かぶグアドループ島出身のテッサ・ティッセンを相手にパワフルなバックハンドを披露。後半に追い上げて見事な逆転劇を演じていました。
ISAにASP、JPSA。先日はウィメンズワールドツアーにもワイルドカードで出場。ここ数年の彼女の活躍は目覚ましく、改めて説明する必要も無いでしょう。
「信じられないわ。ストーク、いやそれ以上の気持ちよ。昨年、目の前で見たエラ(ウィリアムス)の優勝が自信に繋がり、勝つための原動力になった。自分に可能性を感じたの。ここでヒートを勝ち進む度、みんなの素晴らしいサポートを受けたわ」と興奮気味にコメント。
昨年、18歳のエラ・ウィリアムスが優勝したことで21歳以下という制限を考えずに戦い、16歳でワールドジュニアのタイトルを獲得した前田マヒナ。
次の目標はもちろんウィメンズワールドツアー、トップ17入り。今年は現在QSランキング18位と条件である6位以内は難しいですが、今回の優勝で来年の全てのQSイベントのシード権を獲得。
順調に行けば2016年には世界最高峰のレースで彼女を姿を見ることが出来るのでは?
なお、昨年は大原洋人が3位に入った今イベント。今年の日本人最高位はQF進出を決めた安井拓海の5位。
ウィメンズはR4に進出した野呂玲花の9位が最高位でした。
『Allianz ASP World Junior』結果
1位 ヴァスコ・リビイロ(PRT)
2位 イタロ・フェレイラ(BRA)
3位 トーマス・フェルナンデス(PRT)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)
ウィメンズ
1位 前田マヒナ(HAW)
2位 テッサ・ティッセン(GLP)
3位 チェルシー・タッチ(BRB)、ブロンテ・マコーレー(AUS)
ASP公式サイト
photo: ASP Covered Images
BCM の Facebook に「いいね!」をしよう
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。