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『Moche Rip Curl Pro Portugal』R2から再開!タイトルレースはハワイへ!



ストームの接近から始まったポルトガル・ペニシェ「Supertubos」でのASPワールドツアー第10戦『Moche Rip Curl Pro Portugal』
R1が終了した現地時間10月14日からは本格的に荒れてしまい、4日間続けてレイデイがコール。
その間もジョン・ジョン・フローレンス(HAW)&ピーター・メル(USA)のビッグウェーブセッションや、ケリー・スレーター(USA)の540(一回転半)エアーリバースなど世界のトッププロはサーフィン業界を賑やかしていました。

ようやくストームが去った現地時間10月19日、公式6-10ftレンジの「Supertubos」でR2から再開。
待ちわびたファンでビーチはビッシリと埋め尽くされ、R3のH10まで一気に進行。
エキサイティングなバレルライドでハイスコアが続出した一方、落ち着き始めたばかりの難しいコンディションに番狂わせも...。

R2はミック・ファニング(AUS)を始め、ジョン・ジョン、ミシェル・ボウレズ(PYF)、コロヘ・アンディーノ(USA)などR1を取りこぼしたトップシードの選手が次々と勝ち上がっていましたが、R3では今イベントの結果次第で最終戦を待たずにタイトル獲得の可能性があったガブリエル・メディナ(BRA・写真下)がブレット・シンプソン(USA・写真最上部)とクロスゲームの末に敗退。
更に次のヒートに登場したケリーがアリッツ・アランブルー(ESP)に大差で敗れ、タイトルレースはあっけなく最終戦のハワイに持ち越されることになりました。



「最後の波で逆転出来るスコアが出たと思ったけど、十分では無かったね。この結果は非常に残念。でも、ケリーも負けたのが救いだよ。ここでタイトルが決まる準備をしていたんだけど、気持ちを切り替えてハワイに集中するさ。自分自身、まだタイトルレースに残り、他の誰よりも有利なことは嬉しい。自力で決めることが出来るしね。ハワイでのシチュエーションはまだハッキリしない。しかし、トレーニングと準備は欠かさないよ」とガブリエル。

ガブリエルがR3敗退の13位でフィニッシュしたため、現時点でタイトルレースに残っているのはケリー、ミック、ジョン・ジョン。
但し、今イベントでミックは5位以上、ジョン・ジョンは2位か優勝が必要です。

もし、ジョン・ジョンが残れば、昨年のパイプラインのファイナリスト二人(ケリーとジョン・ジョン)がガブリエルと最後の戦いをすることに。ASPファンとしては最も面白い展開になると同時に追われるガブリエルにとっては最悪のケースと言えるでしょう。



ガブリエルがR3で敗れ、その差を少しでも縮めたかったケリー(写真上)でしたが、前戦のフランス同様に同じラウンドで自らも敗退。今シーズン2度目の13位。タイトルレースがハワイに持ち越されたとはいえ、ケリーの立場からしてみればチャンスを生かしきれなかった悔しさは大きいと思います。

「今日は良い波を選ぶのが難しかった。アリッツはタフな相手というのは承知だったさ。彼は昨日、誰も入っていないこのビーチで8ftのバレルを抜けていたんだよ。バレル勝負では特に危険。絶対に過小評価は出来ない。彼があのヒートで乗った一番の波はオレが選ぶことも出来た波さ」とケリー。

タイトルレースについては、「今年のタイトルレースは今まで経験した中で最もフラストレーションが溜まるね。チャンスを得る度にボールを落とし続けている感じだよ」と話していました。



タイトルレースに絡んでいながらも、最もプレッシャーを感じていないのは恐らくジョン・ジョン(写真上)でしょう。
ディオン・アトキンソン(AUS)との対戦では2本のディープなバレルをメイク。
特に今イベント初のパーフェクト10を叩き出した波はまるでバックドアと錯覚するようでした。
シーズン後半に猛烈な追い上げを見せ、フランス戦の優勝でタイトルレースにも加わったジョン・ジョン。
この勢いが持続すれば、ファイナルまで進み、自宅の目の前で開催される最終戦で主役になる可能性もあり得るのでは?

その他にR3を通過したのはアダム・メリング(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ビード・ダービッジ(AUS)、ジョシュ・カー(AUS)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、カイ・オットン(AUS)
R3の残りヒートの組み合わせは、コロヘ・アンディーノ(USA) vs フィリッペ・トレド(BRA)、ミック・ファニング(AUS) vs アレホ・ムニーツ(BRA)です。

なお、C.J・ホブグッド(USA・写真下)はR2前のフリーサーフィンで足の裏を深く切ってしまい、自力では歩けず抱えられてビーチを戻り、病院送りに...。
当然R2は不戦敗。落ち着いてからインタビューに答えていましたが、痛々しい姿にテンションも低め。
ランキング21位とリクオリファイのギリギリラインにいるため、最終戦までに回復することを祈りましょう。




C.J自らのinstagramにアップした写真

ネクストコールは現地時間10月20日の朝7時30分(日本時間の同日午後3時30分)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によるとサイズダウン傾向の予想。

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images

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