『Cascais Women’s Pro』終了！ステファニーがトップに立つ！

サリー・フィッツギボンズ(AUS)、タイラー・ライト(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)の4名が僅か3200ポイントの間におさまっているASPウィメンズワールドツアーの終盤戦。
残り2戦で決まるタイトルレースを制するのは誰なのか？
ウィメンズサーフィンのレベルアップや、ルックスの良さも後押しして、とても興味深いシーズンになっています。

9月末に終了したフランス戦から休む暇も無く戦いは続き、現地時間10月2日にポルトガルの首都リスボン近郊、カスカイスで第9戦『Cascais Women’s Pro』が開幕して5日に終了。

初日はウネリを拾いやすいバックアップ会場の「Guincho」、その後はウネリが強まる傾向となり、メイン会場の「Carcavelos」、最後はリーフブレイクの「Praia de Bafureira」へ移動。
ラウンド毎にコンディションが変化する中、やはり強かったのは4強。
全てQFまで残り、カリッサだけがここで脱落してタイトルレースからも外れることに．．．。
SFではフランス戦を制したタイラーがステファニーに僅差で敗退し、サリーとステファニーが今シーズン3度目のファイナルを戦うことに！



公式2-4ftレンジのウィンディコンディション。前半はクロスゲームでしたが、中盤にステファニーがスプレーを飛ばしながらフロー。美しいライディングで9.03をスコアし、サリーを追い込みます。
後半、サリーもチャージするものの、7ポイント止まり．．．。
トータル15.36 vs 14.44でステファニー(写真最上部・上)が今シーズン3勝目を決めてランキングでも3位から一気にトップに立ちました！

「このイベントでの優勝はとても嬉しいわ。今日の波には手こずったけど、2つのスコアをまとめることが出来た。サリーは最強の相手。彼女を倒すのはハードだったわよ。本当に嬉しい1勝ね。ここポルトガルのカスカイスは美しい街。気持ち良く素晴らしい時間が流れ、それが良い結果に結び付いたんだと思うわ」と勝利の喜びを語ったステファニー。

今シーズン初のカレントリーダーとなり、6度目のワールドタイトルを獲得を目指し、2009年に制したマウイ島・ホノルアベイでの最終戦に向かいます。



開幕戦から全てQF以上をメイクして2度の優勝を決めているサリー(写真上)
今シーズン3度目となったステファニーとのファイナル。フィジー戦で勝ち、ローワー・トラッセルズで負け、1勝1敗のタイで迎えた今回はステファニーに軍配が上がることに。例年に無い僅差のタイトルレース。ローワー・トラッセルズでやっと手に入れたカレントリーダーの座を僅かな時間で手放すことになり、ファイナル直後のインタビューでは涙をこらえる場面も．．．。

「見事な戦い、最高のファイナルだった。残念ながら一本が足らず、僅かな期間でトップから落ちたけど、前を向いて進むしかないわ。ポルトガルにはここ数年通っている。みんな温かく迎えてくれるのに、求めている結果が出せないの。それでも、また2位になってしまったこんな私にビーチではファンが声援を送ってくれた。本当に特別で思い出に残ることよ」とサリー。

毎年タイトル争いに絡みながらも2位止まり。昨年も今イベントでファイナルまで進んだものの、カリッサに敗退。
更に目の前で行なわれたカリッサの2度目のワールドタイトルのセレモニーをどんな心境で見ていたのでしょう。

ステファニー、タイラーとの最後の戦いは11月22日〜12月6日にマウイ島・ホノルアベイで開催される『Target Maui Pro』です。
ちなみにハワイはすでにノースショアのシーズンが始まっており、今週末は10ftオーバーのノーススウェルがヒットする予報。



ASPウィメンズワールドツアー第9戦
『Cascais Women’s Pro』結果
1位 ステファニー・ギルモア(AUS)
2位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)
3位 マリア・マニュアル(HAW)、タイラー・ライト(AUS)
5位 カリッサ・ムーア(HAW)、コートニー・コンローグ(USA)、ジョアン・ディファイ(FRA)、レイキー・ピーターソン(USA)

2014年ASPウィメンズワールドツアー
『Cascais Women’s Pro』終了後のランキング
1位 ステファニー・ギルモア(AUS) 64,200pt
2位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 60,700pt
3位 タイラー・ライト(AUS) 59,400pt
4位 カリッサ・ムーア(HAW) 56,600pt
5位 マリア・マニュエル(HAW) 43,600pt

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images