ASPウィメンズワールドツアー第8戦『Roxy Pro France』開幕！

現地時間9月25日、ASPウィメンズワールドツアー第8戦『Roxy Pro France』がフランス南西部・ホセゴーで開幕！
メンズと比べると混戦状態となっている今年のタイトル争い。昨年の全8戦から全11戦にイベント数が増えたことで更に面白い展開となっており、特にフランス、ポルトガルと続くヨーロッパレッグは注目が集まっています。

初日は頭位のセットが入るトリッキーなコンディションでR1から一気にR3まで進行！

R1では前戦の『Swatch Women’s Pro Trestles』でパーフェクト10をファイナルで叩き出し、見事なフィニッシュで今シーズン2勝目を上げたステファニー・ギルモア(AUS・写真下)が9.00を含むトータル16.17でラウンドアップしたのを始め、タイトル争いに絡むカリッサ・ムーア(HAW)、タイラー・ライト(AUS)が共に1位通過でR3へ。
カリッサは『Swatch Women’s Pro Trestles』でR4敗退と調子が悪かっただけに心配でしたが、フランスのパワフルなビーチブレイクで一本目からレイバック(写真最上部)で巨大なスプレーを飛ばし、9.43のハイエストスコアをマーク。ペイジ・ハレブ(NZ)とココ・ホー(HAW)に大差をつけて圧勝。



「もちろん、ロワーズでの結果には満足していないわ。でも、キープスマイルで立ち去り、よりポジティブな気持ちで次のイベントに集中している」とカリッサはコメント。

世界中から選ばれた僅か17名のサーファーで争われるウィメンズワールドツアー。その中でもタイトルを狙えるのは更に限られた選手のみという厳しい世界。勝つこともあれば、負けることもある。重要なのは勝った時よりも負けた時のメンタルを上手くコントロールする力なのでしょう。

『Swatch Women’s Pro Trestles』でステファニーとファイナルを戦い、カレントリーダーの座に立ったサリー・フィッツギボンズ(AUS)は9.00をスコアしたコートニー・コンローグ(USA)に僅差で敗れ、R2の敗者復活戦行きになりましたが、R2ではワイルドカードで出場していたトム・カレンの娘、リー・アン・カレン(FRA)とのクロスゲームを制してR3へ。

「5ポイント台での争いだったわ。数少ない良い波を奪い合うのはタフだったわよ」とタイトルを獲得するには負けられないラウンドをクリアした後、サリーは話していました。



R3ではサリー、カリッサが1位通過でQF進出を決めた一方、タイラー、ステファニーはR4の敗者復活戦行きに．．．。
その他、マリア・マニュエル(HAW)、R1でサリーを敗ったコートニー(写真上)が勢いをキープしながら8.00を2本スコアしてQFへ。

「8ポイント台のスコアが必要な時はボトムでドライブしてクリティカルセクションを狙う。その通りになったわ」とコートニー。

今シーズンはベルズ戦での足首負傷で3戦欠場し、復帰第一戦となった地元カリフォルニアではR2敗退。
しかし、負けた後でもポジティブなコメントを残し、その流れが今回のフランスでの活躍に繋がっています。



熾烈なタイトル争いの最中、カリッサと共にQF進出を決めたサリー(写真上)は、「シーズン後半でトップに立っているのは素晴らしい気分。ここに辿り着くまでかなりハードなトレーニングをこなしてきたわ。まだそれは終わらない。そして、ここに留まりたいわね」と話していました。

トップ17の中で2名のフランス人、ポーリン・アドゥとジョアン・ディファイは共にR3を通過出来ず、R4へ。
R4では二人が同じヒートを戦います。

なお、メンズのASPワールドツアー第9戦『Quiksilver Pro France』もこの日からウェイティングピリオドに入っており、会場では調整する選手の姿も目立っていました。
こちらのワイルドカードはデーン・レイノルズ(USA)と現在WQSトップのマット・バンティング(AUS)の2名。
デーンの革新的なライディングは更に進化しているのか？
来年はツアーの一員として戦う可能性が高いマットがどれだけ通用するのかにも注目です。



ネクストコールは現地時間9月26日の午前7時30分(日本時間の同日午後2時30分)
コンディションが整えば『Roxy Pro France』か、『Quiksilver Pro France』のどちらかが行なわれる予定。
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると26日はサイズダウンながら早い時間帯はオフショア、週末には次の西北西ウネリが入る予想。

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images