コンテスト
ASPワールドツアー第7戦『Billabong Pro Teahupoo』2日目
現地時間8月18日からタヒチ・チョープーで開幕したASPワールドツアー第7戦『Billabong Pro Teahupoo』は翌日19日もコンテストが進行してR2のH11まで消化。
ハイスコアが連発した初日のパーフェクトコンディションと比べると波数が減ってトーンダウン。リスタートやロースコア勝負のヒートもありましたが、公式8-12ftレンジ。たまに入るセットは素晴らしく、トップ34のメンバーが圧倒的なスキルでバレルライドを披露していました。
この日のハイエストスコアを叩き出したのはシーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW・写真最上部)で、テイクオフからグラブレールでバレルに包まれ、9.97をマーク。
トータルでも2.00しか出せなかったアレホ・ムニーツ(BRA)をコンビネーションに追い込んでR3へ。
「昨日の波が強烈過ぎて昨晩は熟睡出来なかったよ。波は下がったけど、まだ本当に楽しいし、このタフなコンディションで勝ち上がれたことにストークしている」とシーバス。
カウアイ島出身のシーバスにとってリーフブレイクでのバレル合戦は一番得意とする戦いながら、MAX15ftのセットが入った初日はさすがに危険も感じ、オープニングヒートに重なったこともあり、ケリーに完敗。
R2でも序盤はスコアを伸ばせませんでしたが、中盤からエンジンがかかり、本領を発揮。
R3の対戦相手は同じハワイアンでも全くタイプが違うジョン・ジョン・フローレンスです。
そのジョン・ジョン(写真上)はR1で素晴らしいパフォーマンスを披露しながらもハイエストヒートスコアを出したカイ・オットン(AUS)に敗れ、R2ではラオニ・モンテイロ(BRA)と対戦。
ヒート序盤はセットが入らず、リスタート。その後もスコアを伸ばせるような波が入らず、ラオニはほとんど波に乗れない状況でしたが、ジョン・ジョンは小振りなサイズでミドルスコアを重ね、トータル11.00でラウンドアップ。
「昨日は素晴らしい波だった。本当に大きな波で、危険でもあったよね。いくつかのセットは大き過ぎてパドルではテイクオフが出来ないほどだったよ。でも、リラックスして楽しめたさ。今日はサイズダウンして悪い波ばかりだった。本当に難しかったよ」とR3への道のりを振り返ったジョン・ジョン。
コンテストの合間を利用してプライベートでチョープを訪れることも多いジョン・ジョン。
波が大きければ大きいほど彼のリラックスしたスタイルが強調され、多くのファンがそのアプローチに釘付けになります。
「ここには良く来ているよ。本当に大好きな波なんだ。今年は最高の波でコンテストが行なわれているね」とコメント。
昨年は2つの10ポイントをマーク。今年は9ポイント台さえ出していませんが、R3以降に期待しましょう。
トライアルでのミシェル・ボウレズ(PYF)の弟、ケビン。R1でのワイルドカードのタウマタ・プフェリン(PYF)と次々にチョープの餌食になる選手が出ていますが、この日はトラビス・ロギー(ZAF)が前日のワイプアウトで負傷し、欠場。
C.Jが不戦勝という珍しい形に...。
更にジョーディ・スミス(ZAF)はバレルから抜ける前に巻き上げられ、巨大なセットをくらってジェットスキーで救助。R2でもその影響が残ったのか、ハードに攻めることなくブレット・シンプソン(USA・写真上)に敗退。
R1でのワイプアウトの件をインタビュアーのピーター・メルに聞かれたジョーディは、「リーフに激突してしまったんだ。ラッシュベストが脱げてしまい、どうにか息が出来るかどうかの状態に追い込まれたのさ。さらにその日最大とも言える波が二つもオレの頭を通り過ぎた。人生最悪のワイプアウトだったね。でも、これもゲームの一部だし、ここに来るからには覚悟するべきことなんだ」と話していました。
トップ34でもリスキーなチョープーでの究極のバレル勝負。メイクしてもハードなワイプアウトをしても涌き上がる歓声。ライブ中継を通してでも現地の興奮が伝わってきます。
公式サイトの「HEAT ANALYZER」では全てを振り返ることが出来るので、ぜひチェックしてみてください!
その他にR2を通過した選手はジョシュ・カー(AUS)、ビード・ダービッジ(AUS)、ティアゴ・ピレス(PRT・写真下)、アリッツ・アランブルー(ESP)、ミッチ・クルーズ(AUS)
この日行なわれなかったR2の最終ヒートはマット・ウィルキンソン(AUS)vsアダム・メリング(AUS)のカードです。
なお、現地時間8月20日はレイデイがコール。
ネクストコールは現地時間8月21日の早朝7時頃(日本時間8月22日深夜2時)
20日〜21日前半にかけて新しい南西ウネリが入り、24日〜25日には次の南西ウネリが入る予報。
ASP公式サイト
photo: ASP Covered Images
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