6スター『Los Cabos Open of Surf』終了! | サーフィンニュース BCM | コンテスト

TOPNEWS > コンテスト
NEWS / BCMサーフィンニュース

コンテスト

6スター『Los Cabos Open of Surf』終了!

 

シーズン初めのオーストラリアレッグに組み込まれた2戦以来、約4ヶ月振りに6スターがメキシコで開催。
会場となったカリフォルニア半島の南端に位置するロスカボスは言わずと知れたリゾート地。
ジョシュ・カー(AUS)のように家族でのバカンス込みでやってきた選手がいたり、ヒートが行なわれているすぐ側で子供や水着姿の美しい女性達が海水浴を楽しんでいたりと通常のイベントに比べるとゆるい空気が流れていたのが印象的でした。

コンテストはライトのポイントブレイク「Zippers」で進行し、期間中は平均して公式2-4ftレンジ、ファイナルデイは公式4-6ftレンジまでサイズアップ。風が合わない日もあったものの、基本的には6スターにふさわしい波に恵まれ、ハイレベルな戦いが繰り広げられていました。

 

ジョシュの他にもブレット・シンプソン(USA)、WQSランキング2位のウィゴリー・ダンタス(BRA)、タナー&パットのグダスカス兄弟(USA)、ミッチ・コルボーン(AUS)を始め、強豪選手が多数参加した今イベントで最後の二人に選ばれたのはニューキャッスルでの6スターで優勝し、クオリファイに向けて好調なシーズンを送っているマット・バンティング(AUS)と今年からワールドツアーの一員として世界トップの舞台を踏んでいるディオン・アトキンソン(AUS)でした。

ファイナルは一本目から7.00をスコアしたマット(写真上)が主導権を握り、最後までリードを保ち、8.00を含むトータル15.30で優勝。
イベントを通して見てもR4以降は全てのヒートで7ポイント以上を出していたマット。文句無しの勝利と言えるでしょう。

「素晴らしいコンディションに恵まれ、新しい優先権のシステムも最高に機能して以前よりサーフィンしやすくなったね。25,000ドルを手に入れ、カボでの最後の夜を過ごせるなんてアメージングさ」とマット。

ニューキャッスルに続き、6スターで2勝目を決めて着々と近づいている夢の舞台については、「まだシーズンは長いよ。でも、6スターで2勝は最高の気分だね。このままコンスタントに良い成績を残し、次のプライムでも良い結果が出せることを望んでいる」と話していました。

 

すでに終了した5戦中、最下位の25位が3回に13位が2回、トータル28位とルーキーイヤーを大苦戦しているディオン(写真上)
他のトップ34の下位の選手同様、WQSの方でランキングを上げないとリクオリファイは厳しい状況まで追い込まれています。

ファイナル終了後のインタビューでは、「ファイナルまで進めたことはとても嬉しいよ。素晴らしい波といくつかの楽しいヒートに恵まれた。マットを祝福したい。彼はイベント中、ずっと調子が良かったよね。二人にとって良いシーズンになることを願う。彼がツアーに入ることになればそれは素晴らしいさ」とコメントを残していました。

 

同時開催のウィメンズにもトップ17から多くの選手がエントリー。
更にニュージーランドで開催された6スターで優勝してWQSランンキングトップに立ったシルヴァナ・リマ(BRA)の姿もあり、ハードな女達の戦いが連日行なわれていました。

ファイナルはウィメンズワールドツアーで現在10位のココ・ホー(写真上・下)とWQSランキング48位でほぼ無名のブリアンナ・コープのハワイアン対決。
レイキー・ピーターソン(USA)、ローラ・エネヴァー(AUS)と強豪を倒してファイナルまで進んできたブリアンナでしたが、最後はココの強さが目立ち、コンビネーションスコアに追い込まれて敗退。
ココは2010年のニューキャッスルでの6スター以来、久々の優勝をおさめ、表彰台では終始笑顔でした。

 

「シルヴァナ、ディミティと厳しいカードが続いたけど、彼女達と素晴らしい対戦が出来たわ。カリフォルニアのローワー・トラッセルズをトーンダウンさせた感じの面白い波ね。’ノンストップウェーブ’よ」と優勝後のインタビューに答えていたココ。

レジェンド、マイケル・ホーを父に持ち、叔父のデレク、兄のメイソンとハワイを代表するサーフィン一族のココ。
コンテストの世界では兄を上回り、2009年にはウィメンズワールドツアーの一員として父と共に世界を転戦。
ワールドツアー5年目を迎えた今シーズンについては、「アップダウンが大きい厳しいシーズンね。シーズンの始めに父がこう言ったの。’これはマラソンだ。スプリントではない’とね。前向きに考えている。そして、今回の優勝はとても嬉しいわ」と話していました。

 

近年、メンズ、ウィメンズ共にツアーで活躍が目立っているハワイアン。その次の主役になるかもしれない選手がまたしても登場した今イベント。
カウアイ島出身の19歳、ブリアンナ(写真上)は今回の結果が大きなターニングポイントになる可能性があります。

「この結果には満足よ。私にとってアメージングな一週間だった。イベント関係者、サポートしてくれた全ての人、スポンサーに感謝するわ」とWQS初のファイナルを終えた後、緊張気味にコメントをしていました。

なお、今イベントには多くの日本人選手がエントリーしていましたが、メンズはR3まで進んだ大橋海人、新井洋人。ウィメンズはR2まで進んだ野呂玲花が最高位。
ハワイ在住でアメリカ国籍の前田マヒナはR1でパーフェクト10を出す活躍を見せ、R3までは好調でしたが、R4で3位敗退。

次のASPイベントは6月30日〜7月6日に南アフリカ・ダーバン北部の「Ballito」で開催される『Mr Price Pro Ballito』
プライムイベントに加え、J-bayでのワールドツアー第6戦が直後に控えていることもあり、トップ34からも多数のエントリーが期待出来るでしょう。

6スター『Los Cabos Open of Surf』結果
1位 マット・バンティング(AUS)
2位 ディオン・アトキンソン(AUS)
3位 タナー・グダスカス(USA)、イタロ・フェレイラ(BRA)

ウィメンズ
1位 ココ・ホー(HAW)
2位 ブリアンナ・コープ(HAW)
3位 ディミティ・ストイル(AUS)、ローラ・エネヴァー(AUS)

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images

BCM の Facebook に「いいね!」をしよう

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。

関連キーワードで他のニュースを探す

6スター Los Cabos Open of Surf