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ASPワールドツアー第5戦『Fiji Pro』キックオフ!

 

今年は7年振りにウィメンズのイベントも行なわれたフィジー・タバルア島での戦い。
ウェイティングピリオド初日から2日間のレイデイを経て現地時間6月3日にメンズのR1がキックオフ!
会場の「Cloudbreak」は公式3-4ftレンジに風も強く、決して良いコンディションではありませんでしたが、今後の予想を考慮してコンテストディレクターのキーレン・ペローはコンテストの開始を決断。
自然を相手にするサーフィンコンテストでは仕方ない選択を強いられていました。

岬で割れるポイントブレイクが中心だったオーストラリアレッグや、トリッキーなブラジルでのビーチブレイクと違い、「Cloudbreak」はアウターリーフ。
10ftオーバーのウネリにも耐えられ、条件が揃えばパーフェクト10が連発するまさにドリームウェーブ。
さらに永遠に続くような長いフェイスとバレルセクション、ダブアップしてくるインサイドセクションが特徴の「Restaurants」というバックアップ会場もあり、世界有数の波が選ばれるワールドツアーの中でもスペシャルな舞台なのです。

R1の序盤はエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、マーガレットリバーでのツアー初優勝に加えてブラジルでは早くも2勝目を上げて最高のシーズンを送っているタヒチのミシェル・ボウレズ、すでにベテランの域にあるハワイのフレッド・パターチア(写真下)、昨年パーフェクト10をスコアしたミッチ・コルボーン(AUS)などが勝ち上がった一方、3Xのミック・ファニング(AUS)が8.60をスコアしながらもバックアップスコアを伸ばせず敗退。ランキング2位のタジ・バロウ(AUS)もR2の敗者復活戦行きに...。

「ターン中心か、それともバレル中心のイベントになるのか分からなかった。ヒート中は良いバレルを抜けることが出来たね。ベストな体調をキープしているし、サーフィンも競争心も全てが揃っているよ」とフレッド。

フレッドはツアーで過小評価されている一人。R1の彼のライディングは’水を得た魚’のようにフローしており、見ているだけで気持ち良さを感じたほどでした。怪我から完全復活した今年。デビューからまだ達成していないトップ10入りもあり得るのでは?

 

昨年はヒートが行なわれないと予想して釣りに出掛けてしまい、R1をミスしたジョエル・パーキンソン(AUS)や、2012年、2013年と2年連続で優勝しているケリー・スレーター(USA・写真最上部)は快勝。
特にケリーはフィジーを最も得意としており、昨年はQFでトータル20のパーフェクトヒートに加え、合計4つの10ポイントを獲得。R1でも難なくバレルをメイクして今年も勝利を期待させる勢いでした。

ジョエルやケリーは別格としてグーフィーフッターのフレッド、ミッチが素晴らしいライディングを披露し、その流れでガブリエル・メディナ(BRA・写真下)もコロヘ・アンディーノ(USA)とディオン・アトキンソン(AUS)を相手に危なげない勝利。
開幕戦を制し、ベルズ終了後の時点ではカレントリーダーだったガブリエル。2012年にはケリーとファイナルを戦った経験(ケリーが優勝)もあり、優勝候補の一人と言えます。

ヒート終了後のインタビューでは、「一つのヒートをスキップ出来るこのラウンドで勝つことは重要さ。勝ち上がれてストークしているよ。2年前はここで良い結果を残せた。今年も更に突き進みたいね。リオ(R3敗退)の後はかなり落ち込んださ。でも、家に戻って沢山トレーニングしたし、良い結果を望むよ」とアグレッシブなヒート中とは対照的におっとりした口調で話していました。

 

グーフィーフッターと共に活躍が目立ったのはフィジーと同じ南太平洋のハワイの選手。
前記のフレッドを始め、カウアイボーイズのシーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)やジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は波に対する嗅覚が鋭く、バレルとアクションを組み合わせてラウンドアップ。

「まだ慣れない感じはあるけど、タバルアに戻れてストークしているし良い気分だよ。ツアーの中でもフィジーは大好きなスポットの一つ。みんな同じ意見さ。ラウンド1に勝つことは本当に重要。特に波の予報を見ると来週も波は小さそうだし、そんな状況でラウンド2を戦いたくないからね。今日は風が強過ぎて直前までラインナップが見えなかったから、目の前で判断して波に乗るしかなかったんだ」とシーバス。

ルーキーイヤーを16位でフィニッシュし、2年目の今年も現在16位。
ツアーで戦っている他のハワイアン同様にオールラウンダーのシーバス。まだ達成していないQFの壁を壊せれば更にランキングを上げる可能性は十分にありそうです。

 

初日のハイエストスコアを叩き出したのはH9でミゲル・プーポ(BRA)とアリッツ・アランブルー(ESP)と対戦したジョディ・スミス(ZAF・写真上)でした。
波に合わせてストールし、完璧に姿を消すまで深いバレルに包まれたジョーディは9.20をスコア。
トータルでも17.13とハイエストヒートスコアをマークし、2位以下をコンビネーションに追い込んで圧勝。

「今シーズン、最高のサーフィンをしているつもりだけど、結果に結び付かないんだ。自分のやるべき道に沿って出来る限りのことをする。そうすればドアは開くと確信しているよ。イベント毎に自信を持つことも大切さ」とヒート終了後のインタビューに答えていたジョーディ。

今シーズンから復活した自国「J-bay」でのイベントを前に好成績を残し、タイトル争いに加わりたいところでしょう。

ナット・ヤング(USA)、オーウェン・ライト(AUS)、マット・ウィルキンソン(AUS)のグーフィーフッター対決はクロスゲームの末にオーウェンが勝ち取り、R3へ。
その他にもジュリアン・ウィルソン(AUS)が1位通過でR3進出を決めています。

ネクストコールは現地時間4日の朝7時30分(日本時間の同日早朝4時30分)です。
4日も同じ位のサイズが続き、5日には南西ウネリが多少強まる予報。

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images

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