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『Billabong Rio Pro』2日目もブラジリアンが大活躍!

 

現地時間5月7日にブラジル・リオデジャネイロ「Barra Da Tijuca」で開幕したASPワールドツアー第4戦『Billabong Rio Pro』は翌日の8日も進行。
公式2-4ftレンジのクリーンなコンディションでウィメンズのR2から再開され、R3の全てのヒートが終了しました。

初日のメンズR1では18歳のヤングブラジリアン、フィリッペ・トレドがフロントサイド・ローテーションで9.43のハイエストスコアをマークして一番の注目を集めていましたが、2日目はフィリッペよりも約10歳年上の女性、ワイルドカードのシルヴァナ・リマ(写真最上部)が大活躍。

開幕戦を制してトータルランキングでは現在2位のステファニー・ギルモア(AUS)とR2を戦ったシルヴァナ。
このヒートはステファニーがバックハンドで2つのアクションを重ねて8.17、フロントサイドでは小さいながらバレルもメイクして6.93をスコアして主導権を握っていましたが、後半にシルヴァナがクリーンなライトハンダーをキャッチ。バーディカルなファーストアクションからフィニッシュでローテーションエアーを見事にメイクしてガッツポーズ。
このライディングにジャッジは9.10をコールし、15.43vs15.10と僅差ながらシルヴァナが逆転を決めてR3へ。

「彼女達が余りやらない男のようなエアーを見せたかったの。まさかメイク出来るなんて信じられかったわ。とてもハッピーだし、気分が良いわね。昨年は膝に違和感を感じたけど、今年は完治したわ。新しいサーフボードも最高の調子だし、全てが良い方向に進んでいるわね」とシルヴァナ。

年々レベルが上がっているウィメンズワールドツアーではヒート中でもエアリアルを繰り出す選手が徐々に増えているものの、ここまで綺麗にメイクされたローテーションは始めてと言えるでしょう。
29歳という年齢を考えても常人では計り知れないハードなトレーニングをしていることが想像出来ます。

2012年のヒザの怪我をきっかけに2013年は結果を残せず、ツアーから脱落したシルヴァナ。
今年はWQSからやり直し、2戦続けて5位に先週終了したばかりのニュージーランドでの6スターでは優勝。
WQSのカレントリーダーとなり、トップ17復活が見えてきた矢先の今回のステファニーに対しての勝利は彼女にとって大きな自信にも繋がると思います。

ちなみにシルヴァナのサーフボードはカリフォルニアの「Lost」
フィリッペ同様、ブラジリアン×カリフォルニアメイドのサーフボードの組み合わせ。
メジャースポンサーがいない彼女のサーフボードのノーズにはラッパーの「Snoop Dogg」のステッカーが張ってあるのが印象的です。

 

一方、オーストラリアレッグを優勝に3位が2回とまずまずの出だしとなっているステファニーは、カレントリーダーのカリッサ・ムーア(HAW・写真上)よりも早く負けてしまい、タイトル争いに差を広げられてしまうことが確定。

ヒート終了後のインタビューでは、「これで後退してしまったわ。シルヴァナとの対戦が決まった時は私にアドバンテージがあると思ったのに、おかしなものね。彼女はカリッサとR1で対戦し、敗退して私と戦うことになった。彼女の勝利に対するハングリーさは知っているから、危険だとは感じていたのよ。ここ数年は怪我に悩まされていたけど、私が最初にツアーに入ってから数年間はワールドタイトルを争う関係だった。彼女は本当に強くて刺激的な選手よ。あのアプローチはウィメンズワールドツアーに良いエネルギーをもたらした。確実なエアーは私達の中でもトップと言えるし、ツアーで戦うのに値するわ」とシルヴァナを称えていました。

シルヴァナは3人ヒートのR3(1位がQFに進み、他2名はR4の敗者復活戦へ)でも素晴らしいライディングを披露していましたが、惜しくも2位でR4へ。

 

R2ではもう一人のワイルドカード、タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW・写真上)がビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)を抑えてR3へ。
このヒートはビアンカがインターフェアを犯したためにタティアナが有利だったのですが、それを除いても8.33とビアンカを上回るシングルスコアをマークしており、文句無しの勝利だったと言えます。

まだ17歳のタティアナはジュニアのタイトルを総なめするほどの実力がある選手。早ければ来年には正式にツアーの一員として戦うことになりそうです。

R3ではレイキー・ピーターソン(USA)、カリッサ・ムーア(HAW)、タイラー・ライト(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)とトップシードの選手が1位通過でQFへ。
カレントリーダーのカリッサは、「まだポイントは重要視していないけど、まさかステフがあんなに早く姿を消すとは思わなかったわ。シルヴァナのサーフィンは素晴らしいし、ホームのギャラリーの前でツアーに戻ってきた彼女を見るのは嬉しいことよ。シルヴァナは何年もツアーでの経験がある。彼女がこのイベントでワイルドカードを得たことはとても良いことだと思うわ」と話していました。

ネクストコールは現地時間5月9日朝7時(日本時間9日夜7時)
予想では新しい南南西ウネリが入り、早い時間帯は風も弱い見込み。
更に週末には大きな南よりのウネリが入ることが予想されています。

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images

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