コンテスト
『Hurley Australian Open of Surfing』はファイナルデイを戦う8名が決定!
現地時間2月15日、寒い日本とは正反対の真夏の南半球のオーストラリアで開催中の6スター『Hurley Australian Open of Surfing』は順調にヒートが進行。
会場のマンリーは公式2-3ftレンジと前日よりも1サイズアップし、風の影響が入りながらもコンスタントにスコアが出しやすいリッパブルな波質となり、世界中から集まったトッププロ達がハイレベルなアクションを連発!
マンリーの波は日本の典型的なビーチブレイクに似ているため、ショートボードでレベルアップを目指しているサーファーはライブ中継を通して最高の授業を受けられたのでは?
この日は前日に絞られたベスト24がRound of 24の3人ヒートを戦い、上位2名がRound of 16へ。
Round of 16からはマンオンマンとなり、勝ち上がれる人数も一人のみと戦いもいよいよクライマックスに!
ファーストヒートに登場したジュリアン・ウィルソン(AUS・写真最上部・下)は、美しい彼女が見守る中、バックサイドで見事なエアーリバースをメイク。9.00と7.00をまとめ、トータル16.00でラウンドアップ。
更にRound of 16では『Volcom Pipe Pro』でジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を下して注目されていたエヴァン・ゲイセルマン(USA)に追い込まれながらも終了間際に9.77を叩き出して逆転に成功。
ヒート勝利後のインタビューでは、「オレがここにいるのは勝つため。今年最初のイベントを優勝で飾りたいのさ。昨年の後半はコンスタントな成績を残したけど、優勝は無かった。だから、年初に弾みをつけたいんだ。ASPワールドツアーに慣れるまでは数年かかる。どのサーフボードが良いかとか、どこに滞在してどこで休めば良いかとかね。その中で優勝を決めるのは本当にハードなんだ。オレにとって4年目の今年、全てのイベントに対して準備が整い、気持ちにも余裕が出てきたよ」とプロらしい的確なコメントを残していました。
2013年のプライム『Mr Price Pro Ballito』以来の優勝をマンリーで成し遂げることが出来るのか?
彼の今回の武器であるエアーリバースを必要な時にメイク出来れば可能性は高いと言えるでしょう。
ジュリアンの他にもトップ34のメンバーではジェレミー・フローレス(FRA)、フレドリック・パターチア(HAW)、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA・写真上)、ビード・ダービッジ(AUS)などがQF進出を決めていました。
その中でもジェレミーは10代の大半をシドニーで過ごした経験があり、マンリーでのイベントは思い入れが強いようです。
Round of 24ではオニー・アンワー(IND)、Round of 16ではヘイター・アルヴェス(BRA)を敗り、QFへ。
「今日はこの1週間でベストの波。スモールだけどリッパブルだし、みんなエキサイトしているよ。クォーターファイナルに進めてハッピーさ。最近はスモールウェーブでの勝負にてこずっているけど、久々に勝ち進めて自信がついた。マンリーでは楽しんで過ごしている。音楽にスケートボード、プロジュニアのサーフィン。どれも最高さ。ここのバイブが好きなんだ」とジェレミーは話していました。
(会場に特設された特大のボウル)
QFに残った8名の内、3名も残っているブラジリアンはこの手のビーチブレイクでは一番対戦したくない相手。
エイドリアーノの他にも昨年のポルトガル・サンミゲル島でのプライム『Azores SATA Airlines Pro 2013』で優勝したトーマス・ヘルメス、エルサルバドルでの6スター『Reef Pro El Salvador』で優勝したピーターソン・クリサントがエアリアルを武器に勝ち上がり、ファイナルデイの戦いに挑みます。
ブラジリアンのリーダー的存在であるエイドリアーノは、「厳しいヒートも沢山あったけど、自分の出来る限りのサーフィンをしてそれが上手く良い方向に向かっているのさ」とコメント。
エイドリアーノは他の選手のヒート中でも真剣にコンテストの流れを見ていたのが印象的でした。
唯一、日本人としてベスト24に残っていた大原洋人(写真上)はRound of 24でビード・ダービッジ(AUS)と同スコアでラウンドアップ。
続くRound of 16はパトリック・グダスカス(USA)とマンオンマンで勝負。序盤にパトリックが9.20、中盤には8.00をスコア。大原洋人も7.77と後半には8.00を重ねますが、逆転に必要だった9.20はスコア出来ず、パトリックがラウンドアップ。残念ながら大原洋人は総合9位に終わったものの、6スターで総合9位はまずまずの成績。
シーズン初めとしては良い滑り出しと言えるでしょう。
サーフィン、スケートボード、ライブがミックスされたカリフォルニアの真夏の祭典「US Open」と並ぶイベントを目指して今年から始まった『Hurley Australian Open of Surfing』は現地時間2月16日がファイナルデイ。
日本との時差は僅か2時間なので、公式サイトやiOSの専用アプリなどでLiveで是非チェックしてみてください!
(会場ではライブも!)
『Hurley Australian Open of Surfing』公式サイト
photo: ASP Covered Images
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