コンテスト
『Oakley Pro Bali』R3から再開!
現地時間6月25日、バリ島・クラマスで開催中のASPワールドツアー第5戦『Oakley Pro Bali』がR3から再開!
4日間続いたレイデイで痺れを切らした選手達は公式6-8レンジのパーフェクトなクラマスという舞台の上で世界最高峰のサーフィンレースに相応しい演技を披露。
乾期らしいカラッとした青空が広がるビーチには沢山のギャラリーが集まっていました。
バリ島は「オージーの島」と呼ばれることもあるほど、アクセスの良さや物価の安さ、そして何より豊富な波を求めて昔からオーストラリアから沢山のサーファーが集まる場所。
シーズンオフの大半をバリ島で過ごすトップ34のメンバーも多く、このクラマスは初めてワールドツアーに選ばれたとはいえ、彼らにとっては乗り慣れたブレイクでもあります。
R3でもオージーの活躍が目立ち、オープニングヒートのタジ・バロウを始め、パーコことジョエル・パーキンソン、ジョシュ・カー、ミック・ファニング、ジュリアン・ウィルソン(写真上)など、R3を勝ち上がった12人の内、5人がオーストラリア出身の選手。
その中でもダミアン・ホブグッドと対戦したパーコ(写真最上部)は独特の流れるようなライディングで9ポイント台を2本まとめ、トータル18.60をスコア。
ダミアンも決して悪くない内容で、終了間際にはディープなバレルに包まれてこの日一番のスコア9.93をマークするものの、僅かに及ばずという形でした。
R4行きを決めたパーコは、「本当に楽しかったよ。波はノンストップだったし、抜きつ抜かれつの良いヒートだった。大分前からクラマスには通っているんだ。世界でも好きな波の一つさ。今朝のコンディションは信じられないほど素晴らしかった。グラッシーなビッグバレル。これ以上求めるものは無いさ」と笑顔でコメント。
4月に行なわれたJPSAの最中にもクラマスで目撃されているパーコ。クワッドのサーフボード&波との相性も抜群で、ヒート中はまるでフリーサーフィンを楽しんでいるようでした。
R1でとんでもない高さのアーリーウープをメイクして今イベント初のパーフェクト10を叩き出したジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真上)はママが見守る中、R3でシーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)と対戦。
序盤にディープなバレルで7.40をスコアすると中盤には更に深い位置から出口を見つけ、全体重を乗せたフルレールのレイバックを披露して8.67を重ね、トータル16.07。後半に追い上げてきたシーバスを振り切ってラウンドアップ。
ジョン・ジョンとシーバスはR1でも対戦し、シーバスがトータル19.37とパーフェクトに近いスコアをマークしながらも、ジョン・ジョンが10ポイントライドで逆転。
R3での再対決はシーバスにとってリベンジのチャンスでしたが、またしてもジョン・ジョンにやられてしまいました。
「最近はセバスチャンとヒートが重なることが多いね。彼は年上の強いサーファーさ。オレ達はラウンド1でハイスコアを沢山出して良い勝負をした。今朝も二人共好きな波質だったけど、残念ながら彼は最初の波でボードを折ってしまい、それがヒートでのリズムを崩してしまったんだと思うよ。波は本当に良かったさ」とシーバスとの対戦を振り返ったジョン・ジョン。
ゴールドコーストでの開幕戦とフィジー戦を制してカレントリーダーの座に君臨するケリー・スレーター(USA・写真上)は、恐らくR3で一番嫌な相手、プトラ・ハーマワン(IND)と対戦。
R2でトラビス・ロギー(ZAF)の変わりに出場して大金星を上げたプトラは、ビーチにいるバリニーズを全て味方につけ、ケリーは完全にアウェイの立場。ケリーがワイプアウトしただけで大歓声が上がるという他のイベントではあり得ない異様な雰囲気のヒートで、おまけにハイスコアを生み出すセットも止まってしまい、苦戦を強いられていました。
ケリーはとにかく波に乗る作戦でコツコツとスコアを重ね、6.83を含むトータル13.96でR4へ。
「オレにとってはイライラするヒートだったね。とにかく波数が少なく、一番のセットは彼が乗ってしまった。彼がそれを上手く利用出来なかったのがラッキーだったよ。こんな感じのヒートの時は小さくても波に乗ってミドルスコアを重ねるしかないんだ。結局、次には進めたけど、波に関してはがっかりさ」とケリーは話していました。
ケリーのインタビューの後、プトラが呼ばれ、ケリーが彼やバリニーズを称え、握手を交わす場面も。
ヒートではライバルでも海から上がればケリーはヒーロー。プトラにとって一生心に残る一日になったことでしょう。
その他にR4行きを決めたのは、ナット・ヤング(USA)、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、フレッド・パターチア(HAW)
ネクストコールは現地時間6月26日の朝6時30分(日本時間の同日朝7時30分)で15分後にスタート予定。
南西のグランドスウェルは26日もホールドし、27日〜28日には更に大きな南南西のグランドスウェルが入る予報。
『Oakley Pro Bali』公式サイト
photo: ASP Covered Images
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