コンテスト
『Oakley Pro Bali』R2はトップシードが活躍!
現地時間6月18日から開幕したASPワールドツアー第5戦『Oakley Pro Bali』は3日続けてゴーサインが出され、19日にR2の10ヒート。20日にR2の残り2ヒートが進行してR3を戦う24名が決定。
R1ではトップシードのケリー・スレーター(USA・写真下)、タジ・バロウ(AUS)が敗退を喫していましたが、R2では両者共にワイルドカードを相手に完勝。
まずケリーはマーガレットリバー出身の15歳、ジャック・ロビンソン(AUS)を相手に見事なバレルライドとパワフルなクラマスの波を切り刻むターンで9.17と9.00をスコア。後半は一回海から上がってボードチェンジする余裕まで見せてトータル18.17 vs 3.43でラウンドアップ。
「セットだけは本当に良い波だったけど、かなり波数が少なく、オレが乗った2本だけのスローヒートだった。スタートにその2本を乗れたのはハッピーだったし、ジャックにも大きなプレッシャーを与えることが出来た」とケリー。さらに「R2は重要だよ。サーフボードを試すため、’良い波を2本乗ったらクワッドにチェンジするよ’ってベリー(ケリーのアシスタント・ステファンベル)に伝えてあったのさ。コンテスト中といっても、機会があれば試したかったんだ。フリーサーフィンの時は混雑しているしね」とコメント。
波数が少なかったとはいえ、ケリーとジャックの差は大きく、最初から勝負は見えていましたが、このヒートで重要だったのは15歳のジャックが世界一の舞台で経験を積むということで、勝ち負けは関係無かったと思います。世界中のジュニア達がこんな機会を与えられたジャックを羨んでいることでしょう。
ケリーの次のヒートに登場したタジはジャックと同じくスポンサーの「Oakley」からワイルドカードを与えられたブルース・アイアンズ(HAW・写真上)と対戦。
ケリーのヒートよりも更に波数が少なく、バレルよりもアクション中心の勝負となったため、コンテスト経験が豊富なタジが上手くスコアをまとめてしまい、ブルースは全く良いところなく敗退...。
「二人共、良いバレルに入りながらも抜けられずにいたんだ。オレにとっても理想的なヒートとは言えなかったね。悩みながらも、出来る範囲でスマートにこなすことを心掛けた。全てのイベントで言えるけど、オレは調子が上がるまで時間がかかるし、あのヒートもイマイチだった。でも、勝てて良かったよ」とヒートを振り返ったタジ。
2008年にウルワツで開催された『rip curl search』では芸術的とも言えるバレルライドを披露して今は亡き兄アンディの前で優勝を決めたブルース。
今回は残念ながら波に恵まれず、早くも姿を消してしまいました。
続いてH3では、前日のR1でフレッド・パターチア(HAW)に終了間際に逆転されたパーコことジョエル・パーキンソン(AUS・写真上)がオニー・アンワー(IND・写真下)と戦い、クロスゲームながらトータル16.10 vs 14.03でオニーを抑えてR3へ。
得意のエアリアルで攻めたオニーに対してパーコはあくまでレールを使ったマニューバーにこだわっていました。
「潮が引いて徐々に波数が減ってしまったね。良かったのは最初だけだったかな。昨日は嫌な負け方だったから、今日の勝利にはストークしている。オニーは凄いキッズだし、タレント性もあるサーファーさ。’オレがセットに乗ったらダメージになるぜ’なんて言ってたけど、本当に彼は迫ってきたからね」とオニーを称えていました。
R2の2ヒートだけ行なわれた20日はトラビス・ロギー(ZAF)が怪我で急遽欠場したため、トライアルで2位になったプトラ・ハーマワン(IND・写真下)がブレット・シンプソン(USA)と対決し、ローカルらしい素晴らしいバレルライドを決めてラウンドアップ!
ワイルドカードが全て負けていたこともあり、プトラの勝利にギャラリーは大盛り上がりでした。
その他にR2を勝ち上がったのはジョシュ・カー(AUS)、ガブリエル・メディナ(BRA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、エイドリアン・バッカン(AUS)、カイ・オットン(AUS)、ミゲル・プーポ(BRA)、マット・ウィルキンソン(AUS・写真最上部)
ネクストコールは現地時間6月21日の朝7時30分(日本時間の同日朝8時30分)で1時間後にスタート予定。
なお、メキシコで開催中の6スター『Los Cabos Open of Surf』には田嶋鉄兵、辻裕次郎、加藤嵐、大原洋人の4人の日本人がチャレンジしていましたが、Round of 96を終了した時点で全て敗退しています。
『Oakley Pro Bali』公式サイト
photo: ASP Covered Images
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