コンテスト
『Breaka Burleigh Pro』 ウィメンズイベントを制したのは?
現地時間2月3日からスタートした『Breaka Burleigh Pro』は4スターとウィメンズ6スターのヒートが交互に行なわれ、順調にスケジュールが進行。
2月9日にはウィメンズ6スターのファイナルが終了し、サリー・フィッツギボンズ(AUS・写真最上部・下)がコートニー・コンローグ(USA)を敗って優勝を決めました。
「ファイナルの後半、自分がやるべきことは分かっていたわ。逆転可能なスコアを出せるだけの波が入ったことに感謝しないとね。あの波で最後のアクションを決めた時、勝利を確信したの」とファイナルを振り返ったサリー。
会場のオーストラリア・バーレーヘッズは2-3ftレンジ(コシ〜ムネ)のサイズがあり、先日の嵐の影響で綺麗なサンドバーが形成されているために波の形は良かったものの、朝からオンショアの影響が入り、イベント期間中では難しいコンディション。
30分のファイナル、序盤のクロスゲームを抜け出したのは8.00に5.33のバックアップスコアを重ねたコートニーの方でした。
中盤にはコートニーが7.90をスコアして引き離し、サリーが逆転するには8.90が必要なシチュエーション。
終了6分前にセットを掴んだサリーはトレードマークのパワフルなターンを披露。このライディングに9.00がアナウンスされ、見事に逆転!
ラストの波で全力を尽くしたコートニーでしたが、6.80とハイスコアを伸ばせず、サリーが今シーズン初の6スターイベントを手にしたのです。
「2013年は素晴らしいスタートになったわ。この数ヶ月、更なる向上を目指して一生懸命取り組んだの。数週間後の『Roxy Pro』も楽しみね」とウィメンズワールドツアーの開幕戦に向けてコメントを残したサリー。
2010年から3年連続でランキング2位のサリー。昨年はステファニー・ギルモア(AUS)の復活劇に押されてしまい、またしてもワールドタイトルには手が届きませんでした。
コメントにもある通り、昨年よりも向上したライディングはパワーに加えてエアリアルなどのバリエーションも増えており、メンズではスタンダードになっているローテーション(回転系のエアリアル)を繰り出す場面もありました。
ファイナルデイまで残った他の選手を見ても、年々レベルアップしているウィメンズサーフィンのハードルの高さはまだまだ余裕があるようです。
昨年、ツアー2年目にしてワールドツアー初優勝を果たしたコートニー(写真上)
南カリフォルニア出身らしくスタイリッシュなライディングはメンズの中に混じっても目立つほどで、優勝こそ逃したものの、会場に集まった沢山のギャラリーが彼女に魅了されていました。
「今年はまずまずのスタートね。イベントを通して調子は良かったわ。ここバーレーは凄い良い波だったし、スナッパーロックスでの『Roxy Pro』も準備万端よ」とコートニー。ファイナルについては、「後半、リードを握っていたのは分かっていたけど、相手はサリーだから油断は出来なかった。彼女は素晴らしいサーファーだし、9ポイントなんて軽く出しちゃうからね。私は自分のスコアを少しでも伸ばそうと努力し、彼女は9ポイントを出そうとしていた。結果、彼女がそれを得てしまったわ。こんなこともある。仕方ないわね」と話していました。
なお、メンズの方はRound of 16の全てのヒートが終了してQFを戦う8人が決定。
ミッチ・クルーズ(AUS・写真上)、アダム・メリング(AUS)、オーウェン・ライト(AUS)、アレホ・ムニーツ(BRA)などが勝ち上がった一方、ミック・ファニング(AUS)、ビード・ダービッジ(AUS)などが姿を消しています。
現地時間2月10日(日本時間同日)にはファイナルが行なわれる予定。
日本との時差は僅か1時間なので、ライブ中継もチェックしやすいでしょう。
ウィメンズ6スター
『Breaka Burleigh Pro』結果
1位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)
2位 コートニー・コンローグ(USA)
3位 マリア・マニュエル(HAW)、ローラ・エネヴァー(AUS)
『Breaka Burleigh Pro』公式サイト
Day 7 Highlights - Women’s Final & Men’s Round 6
photo: ASP Covered Images
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