コンテスト
2012年WLTタイトル決定!
現地時間11月29日、中国・海南島で開催されていた『2012 CITIC PACIFIC Shenzhou Peninsula Pro hosted b』が終了。
ファイナルデイは公式2-3ftレンジのクリーンなコンディションに恵まれ、テイラー・ジェンセン(USA)とネッド・スノー(HAW)がファイナルで対決。
17.65 vs 9.75の大差でテイラー(写真最上部・下)が優勝し、ASPワールドロングボードタイトルの座を手に入れました!
「自分の容態が把握出来ないまま2日間も倒れていたんだ。ひやひやしながら挑んだ最初のヒートは危なかったよ。それにあの強敵揃いだろ。その後は徐々に調子を取り戻してきたね。早いラウンドでハイエストヒートスコアを出しながら最後まで残れない選手が良くいるのに対して、ケリー・スレーターなどの強い選手はイベント後半にかけてペースを上げて勝ち上がっていく。今回のオレはベストのサーフィンが出来ず、心に何かが引っ掛かったままだったけど、勝ち方としては悪くなかったと思うよ」と優勝までの道のりを話していたテイラー。
病み上がりながら、ファイナルデイはクラシカルなノーズライド、パワフルなターンのコンビネーションで勝ち上がっていました。
コメントにもある通り、ケリーのようにコンスタントに優勝出来る選手はライディングの技術だけでは無く、自分のスコアさえもコントロールする力を持っています。後半のラウンドに焦点を合わせ、早いラウンドはあえてスコアを延ばさないという戦術。それを対戦相手を見ながら調整していける頭脳が無いと世界最高峰のレースで何度も優勝は出来ないのです。
2008年に本格的にコンペティションの世界に入ったテイラー。
北米、オーストラリア、ニュージーランドのタイトルを総なめして2011年にはスリランカとイタリアのWLTで2位に入り、初のワールドタイトルを獲得。
今回の優勝で2度目のタイトルを手にした心境は、「ASPワールドロングボードタイトル獲得が自分のゴールだったけど、1度だけじゃなく、2年連続で獲れるなんて凄い嬉しいね。スピーチレス。まだ現実とは思えないくらいだよ」とコメント。
ちなみにテイラーはショートボードに乗らせてもワールドクラスで、高いエアリアルやローテーションもこなしてしまう腕を持っています。
今イベントのSFまで残った4人の内、テイラーを除く3人はハワイアンでした。
その中でもネッド(写真上)は最高のパフォーマンスを披露して9.00のハイスコアをマーク。ビーチに集まったギャラリーを楽しませていました。
「表彰台に上がれたのは良かったけど、最後に負けたのは悔しかったね。中国でイベントが行なわれるとは思ってなかったから、ここに来れてスーパーストークしている。セミファイナルは同じハワイアンのカイ・サラスと当たってしまってやりにくかったけど、沢山の波に乗って自分のサーフィンを魅せることが出来たと思う。最終的にはみんな勝ちたいんだ。だから彼との対戦にも全力を尽くしたよ」とネッド。
ハワイのビッグアイランドで生まれたネッド。アマチュア時代はショートボード、ロングボードの両方で好成績を収めていましたが、次第にロングボードを選ぶようになり、17歳の時にオアフ島へ移住。ラスティー・ケアウラナ、ボンガ・パーキンスなどに刺激されながら実力を上げ、ワールドツアーでも頭角を現している選手です。
なお、今イベントには秋本祥平、畑雄二の二人の日本人選手がエントリー。
秋本祥平はR2、畑雄二はR3敗退で終わっています。
『2012 CITIC PACIFIC Shenzhou Peninsula Pro』結果
1位 テイラー・ジェンセン(USA)
2位 ネッド・スノー(HAW)
3位 ネルソンIIIアヒナ(HAW)、カイ・サラス(HAW)
『2012 CITIC PACIFIC Shenzhou Peninsula Pro hosted b』公式サイト
2012 CITIC PACIFIC ShenZhou Peninsula Pro Highlights
photo: ASP Covered Images
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