『O’Neill Coldwater Classic Santa Cruz』2日目 タイトルレースはハワイへ

サンタクルーズ・スティーマーレーンで開催中のASPワールドツアー第9戦『O’Neill Coldwater Classic Santa Cruz』は一日のレイデイを挟んで現地時間11月4日に再開。
公式3-5ftレンジのサンタクルーズ・スティーマーレーンでR2のH1からR3のH8までの20ヒートをこなすマラソンデイとなりました。

R2ではケリー・スレーター(USA)がラットボーイことローカルワイドルカードのジェソン・コリンズを抑えた一方、ミック・ファニング(AUS)が9.73のハイエストスコアを出しながらもトータルではジャドソン・アンドレ(BRA)に及ばず敗退。
この時点でミックはパーコことジョエル・パーキンソン(AUS・写真上・下)をカレントリーダーとする2012年のタイトルレースにほぼ脱落．．．。



「あと数ヒート勝たないとタイトルに望みは無くなるね。どちらにしてもタイトルを狙うならポイントを重ねないといけない。クォーターファイナル以上をメイク出来れば次に繋がるのかな」とR2終了後のインタビューに答えていたケリー。

僅かながらタイトルの可能性が残されていたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)もマット・ウィルキンソン(AUS)に敗退。
エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)はアダム・メリング(AUS)を倒して次に繋げていました。

その他、R2ではラオニ・モンテイロ(BRA)、オーウェン・ライト(AUS)、ダミアン・ホブグッド(USA)、ジェレミー・フローレス(FRA)、エイドリアン・バッカン(AUS)、CJ・ホブグッド(USA)、アレホ・ムニーツ(BRA)、ビード・ダービッジ(AUS)が勝ち上がり、R3へ。

お昼過ぎから始まったR3ではタジ・バロウ(AUS)、トラビス・ロギー(ZAF)、ガブリエル・メディナ(BRA)、ラオニ・モンテイロ(BRA)、アレホ・ムニーツ(BRA)がクロスゲームを制してラウンドアップ。



注目のパーコはローカルヒーローのナット・ヤングに対して序盤に6ポイント台を重ねて主導権を握り、後半には8.73をマークしてトータル15.63で次のR4へ。

「対戦相手がローカルだと燃えるんだ。ビーチ全体が彼の後ろについているような状況を見るのが結構好きなのさ。スナッパーの場合は逆の立場になるのかな」とパーコ。タイトル争いについては、「このラウンドを通過したのは良いことだけど、本当に必要なのは優勝。心から勝利が欲しいと思っているよ。他の選手の結果はコントロール出来ないから、とにかくオレが勝つしか無い。自分のことしか頭に無いさ」とコメント。

ギャラリーの大半がナットを応援する中、アウェイだったパーコでしたが、逆にそれがプレッシャーを軽減させる役目となり、いつものスムースなラインに少しの乱れもありませんでした。





パーコが勝ち上がるならR3でも決して負けは許されないケリー(写真上)は次のヒートに登場。
対戦相手のダスティ・ペイン(HAW)が終了間際にローテーションをメイクしてひやりとする場面もあり、これを見ていたパーコが喜んでいるのがライブ中継で配信されていましたが、9.34が必要なシチュエーションでジャッジは8.27の答えを出し、この勝負はケリーに軍配が上がりました。

ケリーがR3を通過したため、今イベントでパーコが優勝してもタイトル争いは最終戦のハワイ・パイプラインに持ち越されることが決定。
ポイント差を考えると圧倒的にパーコが有利なのは変わりないものの、少しでもチャンスがある限り、ケリーは12回目のタイトルを狙ってくるでしょう。

ちなみにケリーがパイプラインでのイベントを過去6度も制しているのに対してパーコは１度も優勝経験がありません。
これがタイトル争いに影響してくるのかにも注目しましょう。

ネクストコールは現地時間5日の朝6時45分(日本時間の同日夜11時45分)
R3のH9、ジェレミー・フローレス(FRA) vs ヤディン・ニコル(AUS)のカードからスタートします。



『O’Neill Coldwater Classic Santa Cruz』公式サイト


O’Neill Coldwater Classic 2012 - Day 4 - Highlights


photo: ASP Covered Images