コラム特集
フィリピン南部のミンダナオ島に位置するラヌーサへサーフトリップ(WSMコラム)
前回のバレルに続き、今年2月のフィリピン滞在時に初めて行ってみたのがミンダナオ島に位置するラヌーサ(Lanuza)。
ラヌーサもバレルと同じで、フィリピン国内のサーフィンコンテストが開催されたりとフィリピンの中ではメジャーなサーフエリアとなっています。
上記地図を見ると分かる通り、ラヌーサは湾になっていてシティセンターとなっているのは湾の奥のエリアとなっています。
シティセンターと言ってもファストフードのチェーン店など一切ないほど規模は小さく、さらに外国人旅行者などほぼ皆無に近いほどローカルなエリア。
そんなシティセンター付近にあるサーフスポットが、河口の「Doot Poktoy」と玉石ブレイクの「Castor」の2つ。
このエリアでのサーフィンは潮周りに大きく左右され、潮のタイミングが悪いとノーサーフになるほど。
具体的には、河口はロータイド(干潮)前後、玉石はハイタイド(満潮)前後とベストタイドの時間帯は真逆となっています。
波質に関しては、私はフィリピンに2週間滞在していて最もスウェルがサイズアップするタイミングを狙ってラヌーサ入りしました。
スウェルの周期は10秒ほどとギリギリ長周期、サイズは3~4ftプラスと悪くないと思っていましたが、ラヌーサには完全にサイズ不足で本来のブレイクを見る事ができませんでした。
と言うのも、ラヌーサは前述した通り湾になっていて、僕が訪れていたサーフスポットは湾の奥という事でダイレクトにスウェルが入ってこないためです。
そのため、ショートボーダーでグッドコンディションを狙うならば台風スウェル一択になると思います。
ただし、台風はフィリピン沖合で発生することがほとんどなので、それほど長周期のグランドスウェルにはなりにくいのではないかと言う懸念はあります。
また、フィリピンは台風直撃も多く、インフラが脆弱な点を考えると台風スウェル狙いでサーフトリップに行きましょうと簡単にお勧めできないのが現実です。
さて、私のラヌーサ滞在中の波は、トップのみがブレイクするタルめの波がメインで、サーフトリップとしてはバレルに続いて大外しとなりました。
ですが、ビギナーには安心安全な波で、フィリピンローカルのサーフスクールが盛況でした。
湾の奥でサイズが軽減されると言うことで、インドネシアでのトリップのようにバイクレンタルしての移動を考えていましたが、バイクレンタルはできませんでした。
こういった点は、サーフトラベラーの受け入れに慣れていないエリアのデメリットであると感じます。
まぁ、これまでの経験からフィリピンでサーフトリップするならば、レンタカーが必須だと強く感じました。
フィリピンの僻地でレンタカーを残して海に入るのも怖いのですが…。
とにもかくにも、インドネシアよりも圧倒的にサーフトリップがハードモードになるフィリピンだからこその面白さがあるのも事実。
私は帰りのトランスポートのドライバーにバックレられ、首都マニラへ戻るフライトを逃したりと笑えるような笑えないような経験などもしましたし。
バレルにラヌーサと2つのエリアで外したのは悔しいので、いつかリベンジしてフィリピンで波を当てたいと考えています。
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