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『Billabong Rio Pro』R2はバレルが勝敗の鍵を握る展開に!



情熱の国、ブラジル・リオデジャネイロで開催中の『Billabong Rio Pro』
一足先に決着がついたウィメンズのファイナルデイの翌日、現地時間5月14日にメンズのヒートが再開され、敗者復活戦となるR2からスタート。
ストームの接近によって新しいウネリが入った公式4-6ftレンジのソリッドな「Barra Da Tijuca」でR3のH2までのスケジュールが進行しました。

この日のオープニングヒートはローワー・トラッセルズでのプライム『Nike Lowers Pro』で優勝を決めたばかりのガブリエル・メディナとローカルワイドルカードのパターソン・クリサントのカード。
ガブリエル18歳、パターソン19歳のフレッシュなブラジリアン対決で幕を開けました。

大方の予想はガブリエルの勝利でしたが、ウネリが上がり始めの「Barra Da Tijuca」はダンパー中心で、トリッキー。
カレントも強く、常にパドルをしているようなハードな状況でガブリエルもなかなか波をキャッチ出来ず。
後半にはガブリエルのリーシュコードが切れて身体一つで大自然に放り投げられるという場面も...。
ロースコア勝負の中、最後にライトのバレルをメイクしたパターソンが7.83を手に入れ、R3進出を決めたのでした。
「ガブリエルとのヒートは簡単に抜けられないと思っていたよ。ヒート中はライトのバレルを狙っていたのさ。最初のバレルは惜しかったけど、次のバレルはちゃんとメイク出来てラウンドアップも果たせた。凄い嬉しいね。リラックスして良い波を選ぶことを心掛けていたよ」とヒートを振り返ったパターソン。

ASPジュニアのランキングでは加藤嵐より下の15位のパターソン(写真下)
ワールドツアーへのステップはこれからですが、最近のヤングブラジリアンはいきなりビッグスターやプライムで優勝することも多いので、覚えておいても損は無いでしょう。
次のR3ではジョエル・パーキンソン(AUS)と戦います。



世界のトップサーファーでも手こずるようなこの日の「Barra Da Tijuca」で一番のライディングを披露したのはR2の最終ヒートでウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)と対戦したアダム・メリング(AUS・写真下)でした。

ヒート中盤に浅いながらバレルに包まれたアダムは7.33をスコア。ウィルコが一度ビーチに上がってアウトを目指す中、アダムはじっくりと波を待ってバックドアカインドのライトにテイクオフ!完全にバレルに身を隠してから出口を見つけ、フィニッシュまでメイクしてハイエストスコアの9.67を叩き出し、ウィルコを封じ込めたのでした。
「あのバレルには大満足。最初のバレルはダンパーの端から少し入った程度だったけど、次のはダブルアップして距離も長かった。上手く抜けた後はストークしたよ。最高の地形だね。良い波に乗れて気分は最高さ!」と嬉しそうな表情でインタビューに答えていたアダム。

オーストラリア東海岸・レノックスヘッド出身のアダムはプロフィールに得意のマニューバーをバレルと記入するほど。
ビッグウェーブの名手としても知られており、昨年のトリプルクラウンでも『Reef Hawaiian Pro』で2位、『Van’s World Cup』で3位と大活躍でした。
今シーズンはまだ冴えない成績ですが、このイベントでスイッチが入るのか?
同じオージーのジョシュ・カーとのR3も注目したいところです。



バレルと言えば、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真最上部)のことを忘れてはいけません。
パイプラインの目の前で生まれ育ったジョン・ジョンにとって他の選手がハードだと感じるくらいのコンディションが丁度良いようで、バレルにエアリアルとまるでフリーサーフィンと錯覚するような自由なライディングで7.83と8.37をまとめ、怪我のために欠場したケリー・スレーター(USA)の代わりに出場したウィリアン・カルドソ(BRA)をコンビネーションスコアに追い込んで余裕のラウンドアップ!
「しばらく波が無くて待ちくたびれたよ。いきなりこんなコンディションでやったから疲れちゃったけど、フリーサーフィンのようにヒートを戦ってみたのさ。オレは楽しんでサーフィンするのがベストみたい。違うのはジャージを着て波を最後まで繋げることくらいかな」とジョン・ジョンはコメント。

昨年、最年少でトリプルクラウンの王座を獲得した後、今シーズンもすでに5スター、プライムで優勝しており、好調さをキープしているジョン・ジョン。
現在のランキングは10位ですが、まだまだ上昇する余地は十分にあると言えるでしょう。

その他にヘイター・アルヴェス(BRA)、パトリック・グダスカス(USA)、ビード・ダービッジ(AUS)、C.J・ホブグッド(USA)、トラビス・ロジー(ZAF)、コロヘ・アンディーノ(USA)がR2を勝ち上がり、R3へ。
朝のフリーサーフィンで足を怪我したジャドソン・アンドレ(BRA)は最後まで戦い抜いたものの、足をかばうような感じで100%の力は出せずに敗退しています。

R2の後、2ヒートだけ行なわれたR3ではティアゴ・ピレス(PRT・写真下)とミシェル・ボウレズ(PYF)がラウンドアップ。
オーウェン・ライト(AUS)とブレット・シンプソン(USA)はここで姿を消すことに...。



ネクストコールは現地時間5月15日朝6時30分(日本時間同日夜6時30分)です。

『Billabong Pro Rio』公式サイト


Billabong Rio Pro 2012 - Day 6 Highlights


photo: ASP Covered Images

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