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「スポーツにおいてLGBとTは別モノ」- F+コラム

Text by つのだゆき

前回LGBT関連のことを書いたらけっこうあちこちから反応があって、まぁ、みんな関心があるんだね、という感じだった。ただし、この問題に関しては誰もはっきり決められないというか、ある意味誰が猫の首に鈴をつけるか的な、できれば他の団体の判断にゆだねたいみたいなところがあって、その最たるものはIOCで各スポーツ団体に判断をゆだねる、という姿勢を早くからしていて、そっかー、ぼったくり男爵逃げるかぁ、みたいな(笑)。だってそれがどんな種目であれ、スポーツ全般で男女の肉体差というのは結果に影響するのだから、オリンピックで種目ごとに違う判断って、おかしい。

女子体操が男子的動きを追求するあまりに雑技団的アクロバットに走り、ドーピング問題発生、選手は低年齢化、大人の女性らしさを求めての新体操の誕生、そしてお次は新体操に男子登場と、もうなんだかわけわからなくなりつつあるので、シンプルに男女制限、年齢制限でいいんじゃないでしょうか。下手にシニアの若返りとかはかるから、ジュニアとの境があいまいになるわけで、シニアはシニア、ジュニアはジュニア、キッズはキッズで越境無しでいいんじゃない? 青田買いの悲劇とか無いほうがいいし。

ポートレイトは2016年ゴールドコーストでのもの
タイラー・ライト(Photo by snowy)

サーフィンではLGBはすでに何の問題もなくスルーというか、普通に元の性別で何の議論もなく出られてるし、女子サーフィンとLは大昔からセットではないけど、よくある話で、取りざたされる問題ですらないレベルかな、と思う。近年ではタイラー・ライトのようにはっきりカミングアウトしている選手もいる。

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というか、この問題にかなりオープンな海外では、LGBTの人に対する反応も日本とは比較にならないぐらいおおらかだ。ただね、身体能力の問題として、スポーツではやはりTはLGBとは別だろうな。

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そんな中(どんな中だ?)、日向市のお倉ヶ浜で、QS3000、ホワイトバッファロー日向プロが行われた。現地で見てたわけではないので偉そうに語る立場にはないけど、ライブで見た限りの印象は下記の通り。

エフプラスコラム
大原洋人(Photo by WSL)

まずは大原君お帰り~。カムバックご祝儀ポイントつきではあったと思うけど、長いことサーフィン、コンペから離れていたあとの復帰としては、セミは上出来かなと思う。まぁ、あれがご祝儀ではなく正確なジャッジだとするなら、評価されてるのはスピードとキレ。洋人が最も得意とする武器だ。でもほかの人も同じように試合全般にわたってスピードとキレが高く評価されていたとは思えないので、ご祝儀かなと。まぁこのスピードとキレというのは軽さと紙一重なところがあって、軽さが目立ってしまうような相手との勝負だとネガティブ要素になる。その辺CSにむけての課題かと。

同じくセミで敗れた西慶司郎。ラストライドの前だったと思うけど、逆転かけたライディング、ガッツポーズ入れたやつね。あれ、ガッツポーズの間にもうひとつ当てられなかったかと思う。まぁ、インサイドの枝葉末節ではあるけど、あのコンディションだと全セクションもれなく攻めないとハイシックスは出ないもの。
本当はそういうことをジャッジに入れちゃいけないけど、西慶司郎なら当てられる、と思われちゃう立ち位置にいるわけだから、抜いたと思われてもしょうがない。そういうことも頭に入れて、自分に厳しくしつこく攻めてね。

2位の田中大貴。近年ちょこちょこ上位に名前を連ねている。パパさんパワーか。
どのヒートもコンスタントに淡々と、できることができている感じというか、集中できてる感じがする。だから相手がちょっとでもスキを見せれば勝ち上がっていける強さを持っている。以前から感じていたけど、いい意味でのマイワールド感が強い選手かな、と。

優勝はジョン・マーク・トコン。フィリピンの選手だけど、若かりし頃のオニー・アンワーみたいな飛び職人かな。ルックスや雰囲気もそんな感じだし(笑)。エアーもリップもまだまだ粗削りなので、この先の伸びしろは大きいかな、と思う。あのコンディションだと、あれだけ成功率の高いエアーを持っている、というのは強い。アジアもいよいよ日本1強時代は終了ってところか。

エフプラスコラム
脇田沙良(Photo by WSL)


女子は脇田沙良。海外のCSではあまりいいところがなかったけど、今回は強さを発揮した。若い選手と比べるとターンがパワフル。でもスピードとキレが軽さと紙一重なら、パワフルと重いも紙一重。スピードとキレがあってパワフル。これが今のCTのトップ陣だよね。

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