コラム特集
「ハワイイベントのコピーライツ騒動の結果」- F+コラム
Text by つのだゆきサーフドロップスvol.4、vol.5をセットでプレゼントにたくさんのご応募をいただきありがとうございました。厳正な抽選の結果(って、メールなので、受信ボックスでルーレットしただけだけど(笑))、Wさん、Sさん、Mさんの3名が見事当選されました。
この3名様にはすでに個別に賞品発送先の住所を確認するメールが届いているので、早めに住所返信願います。おめでとうございました。
さて、先週はノースにビッグスウェルが届き、THE EDDIEが招集かかってたわけだけど、まぁ、現地情報では風が悪いとのことで、結局このスウェルではキャンセルになった。でも風が悪かろうがなんだろうが、ビーチフロントの住民たちにとってはビッグスウェルは災害に直結する心配事。今回のビッグスウェルで知り合いの隣家では庭先が半分波にさらわれてしまったらしい。
今月はこの先いくつもでかいやつが来る予報で、みんな不安な毎日を過ごしているそうだ。
このエディに関しても、パイプマスターズにしても、WSLが本格始動した後にハワイで起きた種々のコピーライツ騒動の結果、WSLと距離を置いたところで行われる的な、なんがとてもビミョーな感じで、エディはメインスポンサーだったクイックシルバーが下りて今はアイカウファミリーやエディのファウンデーションが主体になって、寄付や地元のスポンサーメインで行われている招待イベントになり、パイプマスターズのほうはトリプルクラウンのメインスポンサーであるヴァンズがやってる招待イベントなわけだけど、どちらもWSLスペシャリティイベントではない。WSL登録選手は出ているので、公認試合ってことなんだろうけど、それってどういう立ち位置なんだろうね。登録選手は出てもいいけど、運営その他にはノータッチってことなのかな。
WSLのシーズン初戦、旧パイプマスターズ、改パイプラインマスターズ、現ビラボンプロ・パイプラインとは別物だ。大会名を誰かが知的財産として所有するって、影響でかいな。
パイプマスターズとパイプラインマスターズはまるで違うんですよ、といったところで、ビーチを埋め尽くす観光客には全く関係ないというか、そんなことはどうでもよくて、砂浜の間近で大きな音を立ててブレイクする波に乗るサーファーを見て、拍手喝采できればいいわけで、その辺のごたごたやその影響を考える関係者やコアなファンにはお構いなしなわけですね。
まぁ、はたから見てる分にはどちらの試合もWSL、お金、政治的パワーゲームに蹂躙された挙句にこんな形になりました、みたいな感じに私には見える。パイプマスターズ、イン・メモリー・オブ・エディ・アイカウ、トリプルクラウン……その他ノースの冬のシーズンの風物誌ともいえた大会も、商標がらみのお金とパワーゲームには勝てず……というところだなぁ、と思う。
近年はWSLの大会名は統一化されていて、冠スポンサー名+会場名のようなことで、もうすぐ開幕するのはビラボンプロ・パイプラインなわけだけど、やっぱ古くからのファンにはあれはパイプマスターズだろ、と思う。
スポーツと金、政治の問題の大本営がオリンピックなわけだけど、東京オリンピックでも問題になっている受託収賄とか、どこの国でもあるだろうし、この先フランス大会に関してもすでに起きてるんだろうと思う。まぁ、オリンピックなんて利権の巣だし、政治と直結なので、オリンピックに出る、活躍する、引退してJOC上層部で政治家とつながる、国会に打って出る、というのはひとつの定番コースともいえるし、そこには当然お金もからむし、その辺は文春砲の格好の標的になる。まぁ、スポーツ選手なだけに、トラブルになったときのメンタルの強さは、森喜朗の後任になった橋本聖子で証明済み。今思い返しても、あれだけ淡々と不利なものごとを流せるって、すごい。洗脳されているとしたら、それはそれで、もっとすごい。
BCM の Facebook に「いいね!」をしよう
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。