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『Reef Hawaiian Pro』終了!



稀に見る波不足となっているアーリーシーズンのノースショア。
『Vans Triple Crown of Surfing』のファーストイベント、6スター『Reef Hawaiian Pro』も中々ゴーサインが出されませんでしたが、ウェイティングピリオドが終わるギリギリにハレイワ・アリイビーチでコンテストがスタートし、現地時間11月23日に全てのスケジュールが終了。

ファイナルデイは公式3-4ftレンジ。イベント期間中では最もサイズがあり、トレードウィンドが多少強めながらセットはノースショアらしいパワフルなブレイクも姿を現し、遅ればせながら『Vans Triple Crown of Surfing』に相応しいコンディションになっていました。

ファイナルは序盤に6〜7ポイント台をスコアしたアドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、タジ・バロウ(AUS)、アダム・メリング(AUS)のクロスゲーム。ナット・ヤング(USA)はロースコアのみで3人に遅れを取っていました。
3人のバックアップスコア勝負となった後半、タジが力強いターンを重ねて9.37をスコア。
この一本が決め手となり、トータル16.90で3人を抑えてまずは『Vans Triple Crown of Surfing』のリーダーになりました。
「調子良く走っていたから、9ポイント前後のスコアは出るなと感じていた。この場所で本当に優勝したかったんだ。凄い嬉しいよ」とタジはまず一言。



Round of 32からQF、SF。そしてファイナルと全てのヒートで9ポイント台を出して勝利を獲得したタジ。
2年前にはパイプマスターの称号を手に入れたこともありますが、3つのイベントの結果によってタイトルが決定する『Vans Triple Crown of Surfing』を手にした経験は無く、ハワイでの影は比較的薄いとされています。
今シーズンは早々とケリー・スレーター(USA)のワールドタイトルが確定しただけに、もう一つのビッグタイトル『Vans Triple Crown of Surfing』で頂点を目指したいところでしょう。
「何故だか分からないけど、今までトリプルクラウンで良い成績を残したことが無いんだ。考えてみたら、今回みたいに一つのイベントを真剣に獲りにいく必要があったのさ。今年はそれを意識してやってみるよ」とコメントを残していたタジ。

『Vans Triple Crown of Surfing』の開催時期となる11月初旬〜12月下旬の約6週間は世界中のトップサーファーがノースショアに集まり、波があれば毎日がフォトセッション。ローカルも交え、刺激溢れるシーズンになります。
海から上がれば、仲間や家族と豊かな自然の中でリラックスして過ごせる環境があり、まさにサーファー達の天国。
10年以上ツアーを転戦しているタジにとっても、ハワイだけは特別な場所と言えるようで、「ハワイにいる時間は大好きだよ。友人とも話していたんだけど、ハワイの滞在は6週間が調度良いんだ。いつもはツアーとかで毎週末のように飛行機で移動しているから疲れちゃう。でも、ハワイでは良いサイクルで毎日を過ごせる。まずは荷物を開けてリラックス。あとはトレーニングして美味しい食事をするだけなのさ。2週間で他の街に移動するのに比べたら、遥かに気分が良いよ」と話していました。



ファイナルではビーチに集まった沢山のギャラリーが思わず大声を出してしまうようなビッグフローターを決めて立役者になったアダム(写真上) オージーらしいコンペティティブなサーフィンでハワイでは初となる表彰台に登りました。
「とても嬉しいね。ハワイの波は試練の連続。1フィートから12ヒートのダンパーまでどんなコンディションでもあるこの場所で常に上を目指し、表彰台を狙っているよ。特に今年はポイントが少なくてギリギリのラインに立っているから、どうしても良い成績が必要なんだ。これで勢いに乗って更に成績を伸ばしたいね」とファイナル終了後のインタビューに答えていたアダム。

『O’Neill Cold Water Classic』では2勝を上げたこともあるアダムですが、ワールドツアーでの成績は今一つで、現在のワールドランキングは29位。トップ32の圏内には入っていますが、決して油断は出来ないポジションにいると言えます。
サンセットに移動して行なわれる次の『Vans Triple Crown of Surfing』はプライムイベントでもあるため、一つでもヒートを勝ち上がってポイントを重ねたいところでしょう。
「今回はガレージに眠っていた長いガンを持ってきたから、サンセットの波が上がることに期待しているよ。あそこでは僅か0.2ポイント差で負けた経験もあるし、何が起きても不思議では無いのさ。すぐに次の試合で忙しいけど、とても楽しみにしているよ」と意気込みを語っていました。



なお、今イベントでは『クラッシュ・オブ・レジェンド』としてカラニ・ロブ、シェーン・ドリアン、ロス・ウィリアムス(写真上)の3人のハワイアンにロブ・マチャド。MCにはテイラー・スティールとモーメンタム世代にはたまらないスペシャルヒートが行なわれました。
4人共に全盛期を思い出すような素晴らしいライディングに個性的なスタイルを披露し、ロスが優勝してフィニッシュ。
表彰台ではセクシーなReefガールズ達に囲まれてご満悦な様子でした。



『Vans Triple Crown of Surfing』のセカンドイベントは11月24日〜12月6日に開催されるプライム『Vans World Cup of Surfing』です。

『Reef Hawaiian Pro』結果
1位 タジ・バロウ(AUS)
2位 アダム・メリング(AUS)
3位 アドリアーノ・デ・スーザ(BRA)
4位 ナット・ヤング(USA)

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト

TAJ BURROW WINS REEF HAWAIIAN PRO


photo: ASP Covered Images

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