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『Vans Duct Tape Invitational』開幕!『Vans US Open of Surfing』はベスト8が決定!

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(田岡なつみ)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

カリフォルニア・ハンティントンビーチを舞台とした『Vans US Open of Surfing』は週末のクライマックに向けて着々と進行中。

現地時間8月4日はメキシコ沖から北上してきたハリケーン「Frank」の南南西ウネリで公式4-6ftレンジのサイズ。風の影響が入った難しいコンディションでウィメンズのベスト8が決定。
その後、ロングボードツアーの第2戦『Vans Duct Tape Invitational』が開幕してメンズ、ウィメンズ共にR2まで進行していました。



ジャスティン・クインタルが魅せた

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(ジャスティン・クインタル)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

『Vans Duct Tape』の看板は掲げているものの、今回は初のWSLイベントに組まれたため、ルールは通常のダクトテープのようなシェアライドはなく、WLTフォーマット。
そもそもOKだとしてもシェアライドは難しいようなロングボードにはハードなコンディションで特にエンドセクションに手こずった選手が多く、数本のサーフボードが餌食になっていました。

そんな中、8.67のハイエストスコアを出していたのはジャスティン・クインタル(USA) 、彼は2019年を始め、何度もハンティントンビーチでダクトテープのチャンピオンを獲得したマスターでもあります。

2018年のワールドチャンピオン、スティーブン・ソーヤー(ZAF)と日本の井上鷹を相手にハングテンを決めて圧勝していました。

「あの波が来た時、凄い興奮したね。完璧なノーズライドのセクションがあったよ。ピアをくぐったのも楽しかったね。どのヒートも同じように臨むのが自分の心情なんだ。これだけ多くの人が見ていると、なにか凄いことをしたくなるね。良い波を掴むことに集中したよ」

タイトルにまた一歩近づいたハリソン

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(ハリソン・ローチ)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

オーストラリアの開幕戦で優勝したハリソン・ローチ(AUS)は癖のあるハンティントンビーチの波でもリズムを崩さず、ノーズライドとレールサーフィンでジャスティンに続く15.56のトータルスコアでR4へ。

「幸運なことに、何人かの仲間のようにボードを壊さずに済んだよ(笑) ジャスティンは何度もここで優勝しているし、自分はアウェー感がある。まあ、挑戦者になるのも楽しいよ」

全3戦で争われる2022年のロングボードツアー。
ジャスティンは開幕戦に参加していないため、もしここで優勝してもハリソンにアドバンテージがあります。

その他、カイ・サラス(HAW)、ベン・スキナー(GBR)、カニエラ・スチュワート(HAW)、ジョエル・チューダーの息子、トッシュ・チューダー(USA)などがストレートでR4進出。

井上鷹はテイラー・ジェンセン(USA)、ケヴィン・スカヴァーナ(USA)に抑えられて敗者復活戦のR3行きを強いられています。

田岡なつみ&吉川広夏がR4進出

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(レイチェル・ティリー)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

ウィメンズサイドは田岡なつみとWSLからアジア代表として参加した吉川広夏が共にR2を通過してR4へ。
他の選手同様にエンドセクションには苦戦したものの、ファーストセクションでスタイリッシュにノーズライドを決めてスコアを出していました。

ウィメンズでこの日目立っていたのは2015年のワールドチャンピオン、レイチェル・ティリー(USA)
昨年、22歳で最年少3Xワールドチャンピオンを決めたホノルア・ブロムフィルド(HAW)でさえ5ポイント台に留まる中、ウィメンズでは唯一の8ポイント台を出して圧勝。

「今日は波選びが全てだったわ。一日中本当にタフで、ヒート毎に波が変化していた。最初の波では他の選手が離れたところにいたので、運が良かったと思う。8ポイントの波は幸運だった。もう1つの波を連続で乗り、残り時間は安心だったわ」

その他、ホノルア、クロエ・カルモン(BRA)、ソレイユ・エリコ(USA)、ケリス・カレオパア(HAW)などがR4へ。






CSはベスト8が決定

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(ベティルー・サクラ・ジョンソン)
PHOTO: © WSL/Kenny Morris

一足先に開幕した『Vans US Open of Surfing』は6日目を迎え、ベスト8が決定。

メンズはリアム・オブライエン(AUS)、エゼキエル・ラウ(HAW)、エヴァン・ゲイセルマン(USA)、イーサン・オズボーン(USA)、ジョエル・ヴォーン(AUS)
ミッドシーズンカットでCS行きになったエゼキエル・ラウ(HAW)、ライアン・カリナン(AUS)、ジョアン・チアンカ(BRA)、ルッカ・メシナス(PER)も残っています。

日本人選手ではRound of 24行きを決めた脇田泰地がこのラウンドで敗退して17位。
やはり世界の壁は厚いのか、2022年シーズンはまだ結果が出ていません。

ウィメンズサイドは日本の都筑有夢路がベスト8入り。
その他、メイシー・キャラハン(AUS)、ディフェンディングチャンピオンのケイトリン・シマーズ(USA)、キャロライン・マークス(USA)、ソフィア・マックローチ(AUS)
ミッドシーズンカットでCS行きになったブロンテ・マコーレー(AUS)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)、モリー・ピックラム(AUS)と強豪が残っています。

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(ケイトリン・シマーズ()
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

「波が大きかった先日は、ただ生き残るのに必死だった。今日はいつも通りのサーフィンが出来た感じね。カレントはまだ強くてハードだけど、大分回復しているわ」

Round of 16の最終ヒートを戦ったケイトリンのコメント通り、今年のハンティントンビーチはメキシコ沖から北上してきたハリケーン「Frank」の影響で2日目からクローズ気味のウネリが入り、更に風も悪く、ハードコンディションが続いています。

予報によるとクライマックスを迎える週末は落ち着く傾向。
日中はオンショアが入りそうですが、アベレージサイズになるでしょう。

ネクストコールは現地時間8月5日朝7時5分(日本時間同日の23時5分)、30分後に開始予定。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

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