コンテスト
日本人女子が大活躍!QS5,000『Krui Pro』終了!
昨年はコロナ禍によりイベントが限られていたQSアジアリージョナルですが、今シーズンは5戦用意されているQS5,000の内の2戦が6月のインドネシアで開催。
2023年のCS(チャレンジャー・シリーズ)のクオリファイに繋がるイベントがその他に台湾で一つと日本での開催が予定されていないのは残念ですが、1イベントのチャンスしかなかった2022年CSクオリファイに比べれば格段に良くなったと言えますし、インドネシアのクラシカルなポイントでコンテストの経験を積むことでQSの先にあるCS、CTへのステップにもなります。
南スマトラのクルイにあるレフトのリーフブレイク「ウジュン・ボカール」で開催されたQS5,000『Krui Pro』は現地時間6月17日に終了してジェシー・メンデス(BRA)、ソフィア・マックローチ(AUS)が優勝。
日本人選手では松永莉奈、野中美波の2名が3位に入り、同時開催のジュニアでは馬庭彩が優勝。脇田紗良が3位、都築虹帆が4位に入っています。
ジェシーが圧勝
PHOTO: © WSL/Tim Hain
多くの日本人選手が参加したメンズサイドはRound of 16に残った太田拓杜が最高位。
アジアリージョナルでは3位に入った和井田理央(IND)が最高位で2023年のCS出場はほぼ確定しています。
ファイナルはブラジルからイタリアに国籍を変更したジェシー・メンデスがニュージーランドのオリンピアン、ビリー・ステアマンドと対戦。
高さのあるブローテール・エアーをメイクして8.43を出したジェシーが主導権を握り、ワイプアウトが目立ったビリーを尻目にパーフェクトに近い9.40を重ねてコンビネーションの圧勝。
2017年のQS6,000『Ichinomiya Chiba Open』以来の優勝を決めています。
「このような良い波でサーフィンが出来るのはとても幸運だと感じるよ。ファイナルデーは最高のコンディションになったと思う。恐らく、ヒートでサーフィンした中で最高のレフトだったよ。ビリーを祝福したい、僕らは何年も同じ道を歩んできた仲さ。彼とファイナルを迎えられたことは嬉しい。彼は他の選手と同様、コンテスト中ずっとリッピングしていたよ。クルイのみんなにも感謝している」
2018年、2019年の2シーズンCT経験があるジェシー。
CT選手のタティアナのパートナーとしても有名であり、彼自身もコンペティターとして一流であることを証明した一日でした。
オーストラリアのソフィアが優勝
PHOTO: © WSL/Tim Hain
ウィメンズサイドもアジアリージョナルとは関係ないオーストラリアのソフィア・マックローチ、アメリカのエラ・マキャフリーがファイナルに残り、スローヒートの末、パワフルなカービングで7ポイントを2本揃えたソフィアが優勝。
彼女は自身のオーストラリア/オセアニアリージョナルでも優勝2回、2位と3位が1回と驚異的な成績を残しています。
「おそらくこれまでのキャリアで最大の勝利だわ。本当に満足している。このような波で、バックハンドの経験を積めたのは良いこと。ファイナルでは、もっと自分のサーフィンをプッシュできたと思う。これを糧に次のイベントに挑むわ」
なお、冒頭でもお伝えした通り、松永莉奈、野中美波の2名がSF進出で3位に入り、3042ポイントを加算しています。
ジュニアでは馬庭彩が優勝
同時開催のジュニアにもオーストラリア/オセアニアを始めとして他リージョナルの選手が参加してメンズサイドはSFまで進んだ金沢呂偉の5位が最高位。
ウィメンズは日本人選手が3名もファイナルに残り、2021年のCTマーガレットリバー戦に14歳にしてワイルドカードで出譲したオーストラリアのウィロー・ハーディと馬庭彩が最後まで争い、ラスト2分を切ってからミドルサイズの波で4つのターンを重ねた馬庭彩が5.83を出して逆転優勝を決めています。
「凄く嬉しい。かなり良い波に乗れたし、本当にハッピーよ。ファイナルに出場した女の子達はみんなリッピングしていた。スポンサー、コーチ、家族のサポートに感謝している」
PHOTO: © WSL/Tim Hain
次のニアスを舞台としたQS5,000『Nias Pro』は6月22日〜28日に開催されます。
QS5,000『Krui Pro』結果
1位 ジェシー・メンデス(ITA)
2位 ビリー・ステアマンド(NZL)
3位 ジャーヴィス・アール(AUS)、和井田理央(IND)
ウィメンズ
1位 ソフィア・マックローチ(AUS)
2位 エラ・マキャフリー(USA)
3位 松永莉奈(JPN)、野中美波(JPN)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
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