コンテスト
池田美来が銅メダル獲得!『2022 Surf City El Salvador ISA World Junior Surfing Championship』ファイナルデイ
PHOTO: ISA / Pablo Franco
現地時間6月5日、中米・エルサルバドルを舞台とした『2022 Surf City El Salvador ISA World Junior Surfing Championship』は9日間に渡る長い戦いを終え、全てのスケジュールが終了。
パンデミック前の2019年以来、3年ぶりの開催。
45カ国から419人と過去最多のジュニアが集まったこのビッグイベントが遂にクライマックスを迎えました。
日本代表は池田美来が最高位
ファイナルデイに残った日本代表はU18ガールズの中塩佳那、U16ボーイズの渡邉壱孔、U16ガールズの池田美来の3名。
全てメインラウンドを勝ち進んでいましたが、中塩佳那、渡邉壱孔はR6を落とし、リパチャージでも敗退してファイナル進出ならず、渡邉壱孔が5位、中塩佳那が6位でフィニッシュ。
渡邉壱孔は初出場、4度目の出場となる中塩佳那は2019年のU16ガールズ9位を上回る結果を残しています。
PHOTO: ISA / Mike Rodriguez
池田美来はR6を2位で勝ち上がり、ファイナルへ。
後半に4位だった池田美来はバックアップスコアを伸ばして3位に上がり、ファイナルが終了。
初出場で銅メダルを獲得しました。
なお、国別団体では6位に終わっています。
PHOTO: ISA / Sean Evans
(バレルを抜けてアピール)
PHOTO: ISA / Sean Evans
PHOTO: ISA / Sean Evans
PHOTO: ISA / Mike Rodriguez
PHOTO: ISA / Jersson Barboza
■日本代表選手の結果
U18ボーイズ
17位 岩見天獅
33位 鈴木一歩
49位 佐藤利希
U18ガールズ
6位 中塩佳那
19位 松岡亜音
22位 川瀬心那
U16ボーイズ
5位 渡邉壱孔
21位 長沢侑磨
33位 寺田文太
U16ガールズ
3位 池田美来
16位 鈴木莉珠
43位 高橋花音
U18はハワイが占めて国別団体金メダルを獲得
PHOTO: ISA / Sean Evans
前日にオーストラリアを抜いて国別団体首位に立ったハワイがファイナルデイも続伸。
U18ボーイズでは、ルーク・スワンソン、シオン・クロフォードがワンツーフィニッシュを決めて大きなポイントを稼ぎ、U18ガールズではエウェロイラ ・ウォンが優勝。
更にU16ボーイズではルーク・テマが3位に入り、国別団体で2014年以来、4度目の金メダルを獲得しました。
U18ボーイズでバックハンド・テイルハイ・エアリバースをメイクしたルークは「対戦相手は強豪揃いだったから、全力を注ぎ、最高のサーフィンが必要だと考えていたよ。優勝するなんて、信じられない。目標であり、それを書き留めていたほどだった。実際に達成した今は言葉が無いよ。自分を信じた証さ」と話していました。
PHOTO: ISA / Sean Evans
U18ガールズではエウェロイラがフロントサイドの大きなターンで8.17を含むトータル15.00を出して圧勝。
R3で敗退してリパチャージに回った彼女は実に7ヒートも戦い抜き、表彰台の頂点に立ったのです。
「これまでの努力が報われた気がするわ。全てはチームハワイのコーチであるシェーン・ドリアンとクリス・マーティンのおかげだと思っている」
PHOTO: ISA / Mike Rodriguez
U16ガールズはダークホースが制した
PHOTO: ISA / Mike Rodriguez
今イベントで最もダークホースとなったのは、U16ガールズで金メダルを獲得したカナダ代表のエリン・ブロックスでした。
カナダというサーフィンのマイナー国に加え、競技経験がほとんどない14歳が快進撃を続け、日に日に注目度を上げていましたが、この強豪揃いの中で頂点に立つことを予想した人は少ないでしょう。
ファイナルでは序盤に7ポイント2本を揃えてリードしていた強豪アメリカのベラ・ケンワージーを追い上げ、「ラ・ボカナ」のライトで8.60。更にレフトで8.17を出して逆転に成功。
「全てのコーチが何があってもカナダ初のメダルを獲るんだと言っていたの。でも、私は金メダルだけが欲しかったのよ」とインタビューでも大物ぶりを見せていました。
なお、日本代表の池田美来は6.90を含むトータル10.77で3位。
今回、日本人として唯一メダルを獲得しています。
U16ボーイズはオーストラリアが一矢報いる
(ウィルス・ドローマー)
コンテスト7日目には国別団体で首位に立っていたオーストラリア。
ジョシュ・カーの娘、シエラを始め、近い将来CTに入りそうな選手が揃っていたものの、ファイナルデイはハワイの勢いが勝っていました。
そんな中、U16ボーイズではウィルス・ドローマーがフロントサイドの3ターンコンボで7.83をマーク。
エアーをメイクして7.27を出したフランス代表のイニゴ・マディナ、先行したスペイン代表の ハンス・オドリゾラを抑えてオーストラリア勢で唯一の金メダル獲得に成功しました。
「今までで最高のイベントだった。自分自身だけでなく、オーストラリアとイルカンジス(オーストラリア代表のチーム名)のために金メダルを持って帰れて本当に嬉しいよ。大舞台でプレッシャーもあったけど、優勝出来て嬉しい」
なお、エルサルバドルは国家戦略として「Surf City」キャンペーンを行い、積極的に大きな国際大会を誘致しています。
この後、6月12日〜20日にCT第7戦が開催され、2023年にはパリ五輪の予選を兼ねたISA世界大会の2回目の開催も予定されています。
危険な国のイメージが強いエルサルバドルですが、世界中を自由に旅が出来る時期が来たら、ぜひサーフトリップの行き先にしてみては?
『2022 Surf City El Salvador ISA World Junior Surfing Championship』結果
国別団体
1位 ハワイ
2位 オーストラリア
3位 アメリカ
4位 フランス
5位 スペイン
6位 日本
U18ボーイズ
1位 ルーク・スワンソン(HAW)
2位 シオン・クロフォード(HAW)
3位 ルーク・トンプソン(RSA)
4位 コビー・クレメンツ(AUS)
U18ガールズ
1位 エウェロイラ ・ウォン(HAW)
2位 ルシア・マチャド(ESP)
3位 ヒナ・マリア・コンラディ(FRA)
4位 ゾエ・ベネデット(USA)
U16ボーイズ
1位 ウィルス・ドローマー(AUS)
2位 イニゴ・マディナ(FRA)
3位 ルーク・テマ(HAW)
4位 ハンス・オドリゾラ(ESP)
U16ガールズ
1位 エリン・ブロックス(CAN)
2位 ベラ・ケンワージー(USA)
3位 池田美来(JPN)
4位 チャ・ゼブロウスキー(FRA)
『2022 Surf City El Salvador ISA World Junior Surfing Championship』公式サイト:https://isasurf.org/event/2022-el-salvador-isa-world-juniors-surfing-championship/
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