コンテスト
JPSAショートボード『ALL JAPAN PRO 新島』終了!
全6戦で争われる2011年のJPSAショートボード。8月31日〜9月1日に行なわれる予定だった第2戦の『ALL JAPAN PRO 新島』が台風接近の影響で延期され、10月28日〜30日に開催。
これで5戦が終了し、残りはバリ島で行なわれる最終戦『ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ』のみとなりました。
新島でのコンテスト期間中はサイズこそ十分あったものの、強い北〜北東風の影響でメイン会場の羽伏浦はコンディションが悪く、比較的風をかわす左奥の「羽伏磯」でヒートが進行。
28日のコンテスト初日は男子、女子共にR1とR2が行なわれ、深川達哉、高橋健人がスコアを延ばして注目を集めていました。女子ではカレントリーダーの庵原美穂がダントツのスコアでラウンドアップ。
翌日の29日もコンディションに大きな変化は無く、男子はR3とR4。女子はR3のスケジュールが進行。
前戦の『ムラサキプロ鉾田』で優勝した林健太がR3で敗退した一方、カレントリーダーの田中英義を始め、タイトル争いに絡んでいる椎葉順、高梨直人がQF行きを決定。
特に田中英義は持ち前のパワフルなライディングで8.00をスコアすると、最後はエアーリバースまでメイクして8.75。
ハイエストスコアに加えて16.75のハイエストヒートスコアを叩き出していました。
(田中英義)
女子はクロスゲームの中、庵原美穂、大江なぎさ、北沢麗奈、谷口絵理菜がR3を勝ち上がり、翌日のSFに繋げました。
最終日も風は止まず、サイズだけがアップしたハードコンディションでしたが、こんな時こそ真価を発揮するのがトッププロのサーフィン。
QFのH4では今イベント絶好調の田中英義が深いボトムターンからビッグマニューバーを繰り返し、自らのハイエストスコアを塗り替える9.00を叩き出し、宮崎のWQSで優勝した椎葉順を完璧に抑えてラウンドアップ!
田中英義は深川達哉とのSFでもペースを崩さず、9.00を更に上回る9.25をスコア。JPSAでは今シーズン3回目となるファイナルへの切符を手にしました。
もう1人のファイナリスト、高梨直人は一宮での第4戦から3回連続ファイナルに進出。
前戦の『ムラサキプロ鉾田』では林健太を相手に良いライディングが出来ないまま優勝を逃しただけに、リベンジを果たしたいところ。
ファイナルで主導権を握っていたのは、高梨直人。序盤に6.25、中盤には6.75を重ねてリードを広げます。田中英義は繋げられる波が見つけられず、5ポイント台止まり。
後半には高梨直人がフロントサイドで大きなターンを連発し、インサイドのフィニッシュまでキッチリメイクして8.15をスコア。田中英義にプレッシャーを与えます。
最後に入ったセットも田中英義はキャッチ出来ず、高梨直人(写真最上部)が2003年のプロアマシリーズ以来のJPSAでの優勝を決めました!
今シーズンはトレーニングに重点を置いて確実に成果が出ている高梨直人。得意のバックサイドに加えて、今回はフロントサイドでもパワフルなライディングを披露し、試合運びでも上手さを見せていました。
タイトル争いでは田中英義が首位をキープ。高梨直人が3位から2位に浮上して僅か270ポイント差に迫っています。
女子は初戦の伊豆でプロ資格を手に入れたばかりの北原麗奈とカレントリーダーの庵原美穂がファイナルへ。
女子にはハード気味のコンディションの中、庵原美穂(写真上)が5.50と4.25をまとめ、トータル9.25で2連勝。
タイトル争いでも2位の谷口絵里菜との差を広げて有利な展開になっています。
なお、今回の会場となった「羽伏磯」はリーフが隠れており、上級者オンリーのポイントです。
ローカルが大切にしているブレイクでもあるので、ビジターの方は決して無理な行動をしないようにお願いします。
JPSA最終戦は11月10日〜14日に開催される『ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ』です。
JPSAショートボード第2戦
『ALL JAPAN PRO 新島』結果
1位 高梨直人
2位 田中英義
3位 深川達哉、梅野紘聖
女子
1位 庵原美穂
2位 北原麗奈
3位 谷口絵里菜、大江なぎさ
JPSA公式サイト
photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)
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