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WLT開幕戦『Sydney Surf Pro WLT』を制したのは?

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(ファイナリスト)
PHOTO: © WSL/Cait Miers

2022年のWSLロングボードツアーはスケジュールの発表が遅れ、ジョエル・チューダーがショートとロングの賞金額の差の件でWSLと揉めて出場停止処分となり、更に開幕戦直前にデヴォン・ハワードがツアーディレクターを辞任と色々ありましたが、無事に5月のCS(チャレンジャー・シリーズ)に合わせてオーストラリア・NSW州、マンリービーチで開幕戦『Sydney Surf Pro WLT』が行われました。

マンリービーチは日本にも似た平均的なビーチブレイク。
イベント期間中はコシ〜ハラサイズのロング向きの波に恵まれ、前半のCSが始まる前に一気にQFまで進行。
SFとファイナルはCSの最終日に併せ、今年初の勝者が決定しました。

ハリソンがWLT初優勝

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(これが世界トップのハング10)
PHOTO: © WSL/Cait Miers

メンズはジョエルの他、2019年のワールドチャンピオン、ジャスティン・クインタル(USA)が不在の中、次世代のワールドチャンピオンと言われているカニエラ・スチュワート(HAW)、オーストラリアを代表するクラシックスタイルの王子、 ハリソン・ローチ(AUS)、昨年のマリブでジョエルとファイナルを争ったベン・スキナー(GBR)、マンリーローカルのデクラン・ワイトンがベスト4に残り、ハリソンとベンがファイナルへ。

ファイナルではスコアが出やすいクリティカルセクションでのノーズライド、大きく優雅なターンで8ポイント台を2本重ねて圧勝。
クラシック回帰の流れを作ったデヴォン・ハワードの影響で2019年からツアーに参加しているハリソンは今回が初優勝。目標であるワールドタイトル獲得に向けて大きく前進しました。

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(カービングでも魅せたハリソン)
PHOTO: © WSL/Cait Miers

「ここに来た目標を果たしたし、ロングボードツアー初優勝なので最高に嬉しいよ。もちろん、最終目標はワールドタイトルを獲得することさ。カリフォルニアのマリブで開催される最終戦がタイトル獲得に重要だけど、間違いなく理想的なスタートだね。今日はローカルヒーローのデクラン・ワイトンをファンの前で倒し、更ににベン・スキナーをファイナルで敗った。波も良かったし、最高のサーフィンの日だったさ」

ファイナルは南東風の影響が入り、決してイージーなコンディションではありませんでしたが、同じヌーサのトーマス・ベクソンのノーズライダーで素晴らしいフットワークを披露。フロントサイド、バックサイド共に安定したライディングとスタイルでギャラリーを沸かせていました。



クロスゲームのウィメンズはホノルアが制する

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(ハワイ国旗を掲げるホノルア)
PHOTO: © WSL/Cait Miers

ウィメンズサイドは長年タイトルを争ってきたホノルア・ブロムフィルド(HAW)とクロエ・カルモン(BRA)がファイナルで対戦。
序盤はクロエがミドルスコアを重ねて主導権を握っていたものの、ホノルアが後半に長いノーズライドからターンでインサイドまで繋いで6ポイント台をスコア。僅か0.81ポイント差で通算5勝目を決めました。

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(ハング10を決めるホノルア)
PHOTO: © WSL/Cait Miers

「クロエは素晴らしいサーファーなので、勝つには本当に厳しいファイナルになると思っていたわ。ファイナル中は負けていたけど、冷静さを保ち、常に優勝できると確信していたの。これは、私の競技サーフィンで進化したことよ。冷静さを保ち、必要な波はいずれやってくると考える。今日それが実現した。タイトル防衛の序盤として完璧だった」

昨年、22歳で3度目のワールドタイトルを獲得したホノルア。
これはウィメンズロングでは史上初の快挙であり、タイトル防衛に向けてまずは1勝目を決めました。



田岡なつみ&井上鷹が5位

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(田岡なつみ)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

昨年のランキングから今年も田岡なつみ、井上鷹がWLTに参加。

田岡なつみはR4でリンジー・ステインリード(USA)を相手に見事なノーズライドで9.00とその日二番目のスコアを手に入れて注目されていました。
QFで今回ファイナルで戦ったクロエに敗退して5位でフィニッシュ。

井上鷹はR4でベテランのトニー・シルヴァニ(USA)と対戦して8.60を含むトータル16.27を出して圧勝。
QFではマンリーローカルのデクランに抑えられ、5位でイベントを終えています。

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(井上鷹)
PHOTO: © WSL/Cait Miers

次の第3戦『Vans Duct Tape Invitational』はカリフォルニア・ハンティントンビーチで8月3日〜7日に開催。
CSの『VANS US Open of Surfing』との併催になります。

WLT開幕戦『Sydney Surf Pro WLT』結果
1位 ハリソン・ローチ(AUS)
2位 ベン・スキナー(GBR)
3位 カニエラ・スチュワート(HAW)、デクラン・ワイトン(AUS)
5位 ジェフソン・シルヴァ(BRA)、カイ・サラス(HAW)、コール・ロビン(USA)、井上鷹(JPN)

ウィメンズ
1位 ホノルア・ブロムフィルド(HAW)
2位 クロエ・カルモン(BRA)
3位 タリー・ホワイト(AUS)、ソレイユ・エリコ(USA)
5位 田岡なつみ(JPN)、メイソン・シュレンマー(USA)、ソフィア・カルヘン(HAW)、レイチェル・ティリー(USA)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

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